騙されてはいけない1222―今起こっている福島原発事故・「海水配管トレンチ汚染水対策工事の進捗、トレンチ埋め立ての遅れ!?」
東電の2月9日の記者会見配布資料「(第31回特定原子力施設監視・評価検討会資料)海水配管トレンチ汚染水対策工事の進捗について」とネットのNHKニュースからです。
NHKニュースの『トレンチ埋め立ての遅れ 凍土壁への影響懸念・・』というのは、東電の「(第31回特定原子力施設監視・評価検討会資料)海水配管トレンチ汚染水対策工事の進捗について」の報告によりものです。
2号機海水配管トレンチの埋め立ては、一部のトンネル部に“僅かな隙間”があるのと、建屋と通水の可能性がある立坑Aと立坑Dの埋め立てが残っています。
以下は、その残っている2号機海水配管トレンチの立坑充填の施工手順と3号機の充填状況です。
変だ? と思うのは、その3号機の「今後の予定」に、「建屋との連通性の確認を行い、連通がないことが確認出来た場合・・」とタラ・レバを言うのですが、「連通がある場合、どうする・・!」がありません。
東電の言う、「まだ埋め立てていないトレンチと建屋との接続部を塞げば汚染水を遮断できる・・」もそうですが、事がここに至っても(何度か予定をずらしたり、思惑を違えている)、何か考えが甘いのです。
『トレンチ埋め立ての遅れ 凍土壁への影響懸念(2月10日4時32分 NHKニュース)
東京電力は、福島第一原子力発電所で高濃度の汚染水が流れ込んでいる「トレンチ」と呼ばれるトンネルの埋め立て作業が、当初の計画より半月遅れるとする計画を原子力規制委員会に示しました。
汚染水対策の柱とされる「凍土壁」の建設への影響が懸念されますが、東京電力は「どの程度影響があるかは分からない」としています。
福島第一原発の建屋から「トレンチ」に流れ込んでいる高濃度の汚染水について、東京電力は当初、一部を凍らせて流れをせき止めたうえで抜き取る計画でした。
しかし汚染水が十分に凍らず、その後、汚染水を抜き取りながらセメントを流し込んでトレンチを埋め立てる方法に切り替えましたが、セメントに隙間ができてしまい、汚染水の流れを完全に遮断できていません。
9日開かれた原子力規制委員会の会合で、東京電力は、まだ埋め立てていないトレンチと建屋との接続部を塞げば汚染水を遮断できるとしたうえで、この部分の埋め立てを当初の計画より半月遅らせて今月下旬からとする計画を示しました。
これに対して規制委員会は、引き続き調査が必要な一部を除き、東京電力の計画を了承しました。
トレンチの対策の遅れは、汚染水対策の柱とされる「凍土壁」の建設にも影響することが懸念されていますが、すでに凍土壁の建設は作業員の死亡事故の影響で2週間から1か月程度遅れる見通しとなっています。
東京電力は今回の遅れがさらに凍土壁に影響するかどうかについて、「工程を精査中で、どの程度影響があるかは分からない」としています。』
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