騙されてはいけない1225―今起こっている福島原発事故・「建屋滞留水ポンプ・水位計の追加設置と設置後の水位管理！？」

東電の２月12日の「福島第一原子力発電所の状況（記者会見資料）」の「タービン建屋地下水等のたまり水の移送状況」に、“移送ポンプの停止”という異変の報告があります。

 

そのことに気付いて紹介する気になったのは、前回も載せている「第31回特定原子力施設監視・評価検討会（平成27年2月9日）」の資料で、「参考3：陸側遮水壁閉合後の水位管理について（参考資料［東京電力］）」の「建屋滞留水ポンプ・水位計の追加設置と設置後の水位管理（別途　実施計画申請中）からです。

建屋水位データ及び地下水位データ（サブドレン水位データ）を数が増えて大変なので“一括コンピュータ管理”というものです。

“サブドレン水位＝地下水位”というのが変？　というか、地下水観測孔の水位を何故か使用しません。“既設のサブドレン”は地下水がイケイケ（出入り自由）で、溢れる地下水を抜くためにあるのです。

それと東電は「建屋滞留水の移送先の受入裕度について」で、その余裕5,800㎥の受入可能量は１～４号機建屋水位の25cm分の移送量としています。

１～４号機建屋の面積23,000㎡からの試算（23000＊0.25＝5750）ですが、時間を考慮していない（移送時間が分からない）のが気懸かりです。

注）以下において「建屋の区画とポンプ・水位計設置箇所」は例として1号機だけです。