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2015年2月23日 (月)

騙されてはいけない1232―今起こっている福島原発事故・「排水溝で放射性物質の濃度の上昇を示す警報、全βが7,230Bq/L!?」

東電の2月22日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所 構内側溝排水放射線モニタと排水路ゲートの位置について」と「報道関係各位一斉メール」の「福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について(続報2)」とネットのNHKニュースからです。

東電は、何故か日曜日に「福島第一原子力発電所 構内側溝排水放射線モニタと排水路ゲートの位置について」を載せているので訝しく思ったら、「報道関係各位一斉メール」の「福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について(続報2)」があり、NHKニュースは「22日午前10時ごろ、福島第1原子力発電所構内の排水溝で放射性物質の濃度の上昇を示す警報が鳴った」と報道しています。

構内側溝排水放射線モニタ指示値(最大値)を調べたところ、通常は検出限界未満の全βの放射性物質濃度が最大で7,230Bq/Lとかなり高い値になっているのです。

東電の示す「構内側溝排水放射線モニタと排水路ゲートの位置図」の構内側溝排水放射線モニタの位置はかなり海に近いところです。

なお、東電の「漏れ出した汚染水が原発の港湾内に流出した可能性」というのは、直接外海へは流れないように付替排水路で港湾内へ流しているからです。

Photo 

構内側溝排水放射線モニタ(報道関係各位一斉メールにある参考先のもの:部分)

01 

『福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について(続報2):報道関係各位一斉メールより

 本日(2月22日)、構内側溝排水放射線モニタ警報発生についての続報です。

 当該排水路について全ベータ放射能の分析を行った結果、以下のとおりでした。この分析結果は、定例で分析している当該モニタ近傍(タンク脇側溝(C排水路の合流点前))の昨日の全ベータ分析結果40Bq/Lと比較して、有意な変動であることを確認しました。

  構内側溝排水放射線モニタ近傍:3.8×103Bq/L(午前1100分採取)

  発電所港湾内排水路出口   :3.0×103Bq/L(午後0時30分採取)

 また、「高高」警報発生後の当該放射線モニタ指示値の最大値は以下のとおりであり、流入箇所は特定できていないものの、排水路に汚染された水が流入し、発電所港湾内に流出したと推定しました。

  <構内側溝排水放射線モニタ指示値(最大値)>

   A系:5.63×103Bq/L(全ベータ)

   B系:7.23×103Bq/L(全ベータ)

 構内側溝排水放射線モニタ警報発生については、本日午後4時55分に核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき制定された、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則第18条第11号「核燃料物質又は核燃料物質によって汚染された物が管理区域外で漏えいしたとき。」に該当すると判断しました。

 なお、午後1時50分に採取した構内側溝排水放射線モニタ近傍の全ベータ放射能分析結果は、約390Bq/Lに低下しております。

『福島第一 汚染水が港湾に流出か(2221450分 NHKニュース)

東京電力福島第一原子力発電所の敷地内にある排水路で22日午前、放射性物質の濃度が上昇し、東京電力は漏れ出した汚染水が原発の港湾内に流出した可能性があるとして、汚染水の移送を止めて原因を調べています。

東京電力によりますと、22日午前10時ごろ、福島第一原発の敷地内にある山側から港湾内につながる排水路で、簡易測定している放射性物質の濃度が上昇したことを示す警報が鳴りました。

調べたところ、通常は検出限界未満になっているベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質の濃度が最大で1リットル当たり7230ベクレルに上昇していることが分かりました。

排水路の放射性物質の濃度は雨が降った時にも上昇しますが、今回、検出された濃度は、その10倍以上に当たるということです。

東京電力は何らかの原因で汚染水が漏れ出した可能性があり、この排水路を通じて港湾内に流出したとみて、海側に取り付けられたゲートを閉鎖するとともに汚染水の移送作業をすべて止める措置を取りました。

この排水路はもともと港の外の海につながっていましたが、おととし汚染水漏れが相次ぎ、海に流出したことをきっかけにルートが変更され、東京電力は港の外への流出はないとしています。

東京電力によりますと、排水路の放射性物質の濃度が上昇した原因は分かっていないということで、今のところ、山側にあるタンクで汚染水の漏えいを示す水位の低下は確認されておらず、タンクの周囲で汚染水漏れを防ぐせきに取り付けられた排水弁も、すべて閉じられていたということです。

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