騙されてはいけない1233―今起こっている福島原発事故・「2号機建屋屋上に溜まった高濃度汚染水、排水路を通って海に流出・・!?」
東電の2月24日の記者会見配布資料「2号機原子炉建屋大物搬入口屋上部の溜まり水調査結果」とネットのNHKニュースからです。
一昨日、『騙されてはいけない1232―・・・「排水溝で放射性物質の濃度の上昇を示す警報、全βが7,230Bq/L!?」』を報告しましたが、「2号機の原子炉建屋の屋上にたまった比較的高い濃度の汚染水が排水路を通って海に流出」ということのようです。
NHKによると東電は、「雨水などを海に流す際の放射性物質の濃度の基準はないため、今後も警報装置などを設ける計画はない・・」ともの凄いことを平気で言っています。
ということは、これからの廃炉作業などで核燃料デブリや高汚染物質に雨が降り掛かり高濃度汚染水の流出する事態になっても、「雨水なので、気にしない・・」ということです。(もちろん、恐ろしくて出来ません。)
東電の示す排水路の対策も浄化材を置くだけ、何かいい加減? というか、その場しのぎの簡易対策です。
本来ならば敷地全体が汚染されているのですから、フェーシングなど姑息なことで済ますのではなく、全ての降雨は貯留槽に集約、浄化してから海へ流すべきなのです。(別に、タンクエリア堰内雨水はモバイルRO膜装置で処理、散水しています。)
『濃度上昇示す警報装置も水門もなし(2月25日4時37分 )
東京電力福島第一原子力発電所2号機で、原子炉建屋の屋上にたまった比較的高い濃度の汚染水が排水路を通って海に流出していたおそれがあることが明らかになった問題で、問題の排水路には放射性物質の濃度を測る警報装置や海への流出を防ぐ水門は設けられていませんでした。
東京電力は、雨水などを海に流す際の放射性物質の濃度の基準はないため、今後も警報装置などを設ける計画はないとしています。
福島第一原発2号機では、原子炉建屋の屋上の一部に比較的高い濃度の汚染水がたまっているのが見つかり、雨が降るたびに建屋の雨どいを通じて排水路に流れ込み、海に流れ出していたおそれがあることが明らかになりました。
この問題を巡って東京電力は、この排水路の放射性物質の濃度が雨のたびにほかよりも上がっていることを去年4月以降、把握していましたが、海への流出を防ぐ対策は取らず、公表もしていませんでした。
また、別の排水路の中には、放射性物質の濃度が上昇したことを示す警報装置や海への流出を防ぐ水門が設けられている物もありますが、この排水路にはこうした設備はありませんでした。
これについて東京電力は、おととし、タンクから漏れた汚染水が海に流出した対策として、一部の排水路には警報装置や水門を設けたものの、雨水などを海に流す際の放射性物質の濃度の基準はないため、ほかの排水路には警報装置や水門は設けていないと説明しています。
そのうえで、今後も問題の排水路に警報装置などを設ける計画はないとしています。
東京電力は、周辺の海水の放射性物質の濃度に大きな変動は見られていないとしていますが、問題の排水路は原発の港湾の外の海に直接つながっているうえ、これまで東京電力は汚染水の影響は港湾内にとどまっていると説明してきたことから、漁業者をはじめとした地元の反発も予想されます。』
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