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2015年4月 3日 (金)

騙されてはいけない1256―今起こっている福島原発事故・「高性能容器(HIC)ベント孔からの漏れ・・!?」

東電の4月3日の「報道関係各位一斉メール 2015年」の「福島第一原子力発電所における高性能容器(HIC)ベント孔からの水の滴下について(2015年4月3日:東京電力株式会社)」とネットのNHKニュースからです。

「“高性能容器(HIC)”のベント孔からの高濃度廃液の漏えい・・」とすると、汚染濃度が低過ぎです。

高性能容器のHICは、例えベント孔(気体ベント)に何があろうとも、そこから内部の廃液が漏れることのないような構造になっているはずです。内部から内部の汚染水が出るのは、熱・ガスなどによる異常な高圧力が掛った場合? かもしれませんが、あるとすれば設計ミスで大変です。

ボックスカルバートの不備による、雨水などの外部(HIC内廃液由来でない)の水ではないか? と思われます。

一斉メールのURL資料より:「保管中のHICの水たまりについて」(一部、分かりやすいように加工)

Hic01 

Hic02 

『福島第一原子力発電所における高性能容器(HIC)ベント孔からの水の滴下について(2015年4月3日:東京電力株式会社)

 昨日(4月2日)午後1時頃に福島第一原子力発電所 第二保管施設において、協力企業作業員が、ボックスカルバート()内に収納されている高性能容器(HIC)の確認作業を実施していたところ、HICの上部に溜まり水があることを確認しました。

 ※ボックスカルバート

  鉄筋コンクリート製の箱型保管施設

  ボックスカルバート内には、HIC2基を収納

 その後、HICに触れた際、HIC蓋外周部のベント孔より、水が滴下したことを確認しました。

 なお、ボックスカルバート外への漏えいはなく、当該作業にあたった15名の作業員への汚染はありません。

 現場確認の結果、2箇所のボックスカルバート(AJ5、AJ8)において、水溜まりがあることを確認しました。

 ・AJ5ボックスカルバート:床面(約15L)およびHIC蓋外周部(約10L)(1基)

 ・AJ8ボックスカルバート:HIC蓋外周部(約1L)のみ(1基)

 また、AJ5およびAJ8ボックスカルバート内のHIC蓋外周部に溜まった水の分析結果は以下のとおりです。

 【AJ5】

  ・セシウム134 1.9×100 Bq/cm3

  ・セシウム137 6.8×100 Bq/cm3

  ・全ベータ   3.0×103 Bq/cm3

 【AJ8】

  ・セシウム134 1.9×100 Bq/cm3

  ・セシウム137 7.1×100 Bq/cm3

  ・全ベータ   3.9×103 Bq/cm3

 【参考:HIC内水の放射能濃度】

  HIC内の水については実際に分析を行っておりませんが、105Bq/cm3の原水(主にストロンチウム)を100倍程度濃縮した水(107Bq/cm3)を収納する設計となっております。

 なお、これまでボックスカルバート内部については定期的に点検をしており、3月30日の点検において、協力企業はクレーンカメラにてAJ5ボックスカルバート内部床面に水溜まりがあることを確認し、3月31日に当社は報告を受けました。

 3月31日に当該部のスミヤ採取・測定をした際に、目視にてHIC蓋外周部に水溜まりがあることを確認しました。

 当社はHIC上部からの漏えいは考えづらいこと、また、スミヤ測定結果においてHIC蓋外周部は100kcpm超であったものの、床面は34kcpmであったことから、結露水と判断しておりました。ただし、線量があったことから、念のため、ボックスカルバート内の確認作業を翌日以降も継続としました。

 4月1日は降雨の影響により、ボックスカルバート内に雨水が流入するため、作業を中止しました。

 4月2日にHIC蓋外周部の溜まり水を回収した際、HIC蓋のベント孔から水が出てきたことを確認しました。また、他のボックスカルバート内も確認できる範囲で点検を実施したところ、AJ8ボックスカルバート内のHIC蓋外周部に少量の水溜まりがあることを確認しました。

 今後、原因について調査するとともに、他のボックスカルバート内の状況確認も可能な範囲で実施していく予定です。

 本件に関わる資料につきましては、当社ホームページに掲載しておりますので、ご参照願います。URL:

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150403_02-j.pdf

『福島第一原発 高濃度廃液か 液体漏えい(422245分 NHKニュース)

東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水を処理する過程で出た高濃度の廃液とみられる液体が、保管用の容器から僅かに漏れ出し、東京電力で漏れた量や原因を調べています。外部への影響はないとしています。

東京電力によりますと、2日午後1時ごろ、福島第一原発で、汚染水を処理する過程で出た廃液を保管する容器の上部に液体がたまっているのを点検していた作業員が見つけました。

このため作業員が容器に触れたところ、廃液から出るガスを抜くために容器の上部に開けられた穴から廃液とみられる液体が僅かに漏れ出したということです。

この容器は樹脂製で、直径1メートル50センチ、高さ1メートル80センチあり、中には「ALPS」と呼ばれる汚染水処理設備から出た廃液がためられていて、この廃液にはマグネシウムなどとともに極めて高濃度の放射性物質が含まれています。

東京電力は、この容器がコンクリート製の施設内に納められていることから施設の外には漏れ出していないとしていて、今後、漏れ出した液体や容器の上部にたまった液体の成分を分析し、容器から漏れ出した原因を調べるとともに、原因によっては同じ施設で保管している670個余りの容器も点検することにしています。

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