騙されてはいけない1260―今起こっている福島原発事故・「ロボットが格納容器内で動作不能に・・!?」
東電の4月10日の記者会見配布資料「「原子炉格納容器内部調査技術の開発」1号機ペデスタル外側1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験報告について(4月10日調査開始速報)」と4月6日の記者会見配布資料「「原子炉格納容器内部調査技術の開発」1号機ペデスタル外側1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験の実施について」とネットのNHKニュースからです。
NHKは「ロボットが格納容器内で動作不能に」を報道していますが、4月10日の報告は“調査開始速報”で、「格納容器内部を特殊遠隔操作ロボットで時計周りと反時計周りに調査をする・・」というだけです。
4月6日の事前の詳しいロボット調査計画があるので前半一部を紹介しておきます。
内容を見ると、Ⅹ-100Bペネ貫通口という格納容器の横っ腹に開いた穴(直径10cm)からロンボットを格納容器内部へ投入、床面まで降ろし、リモコンで運行するというもので、思うにかなり厄介なものです。
ロボットは形状を変えるようですが、変化するときに引っ掛かる可能性もあります。
去年3月に転倒して動かすことが出来なくなったロボットと同じで置き去りにされ、邪魔になりかねません。
『ロボットが格納容器内で動作不能に(4月10日20時52分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で、溶け落ちた核燃料の取り出しに向けて、原子炉を取り囲む格納容器にロボットを入れて、極めて強い放射線が飛び交う内部の状況を調べる初めての調査が始まりましたが、ロボットはコースの途中で動かすことができなくなり、東京電力で対応を検討しています。
今回の調査は、1号機の格納容器の内部に遠隔操作のロボットを入れ、これまで見ることができなかった損傷の状況を搭載したカメラで撮影したり、放射線量などを測定したりするのがねらいです。
ロボットは長さ60センチのヘビのような細長い型をしていて、東京電力によりますと、午前9時半ごろ、格納容器につながる配管からロボットを投入する作業が始まりました。
ところが、東京電力によりますと、格納容器の壁沿いにある足場で「コ」の字型に変形して障害物をよけながら走行していたところ、午後2時すぎ、およそ10数メートル進んだところで動かすことができなくなりました。ロボット自体は操作に反応しているということで、東京電力は、遠隔操作のためのケーブルが障害物に引っかかったか、走行用のベルトが故障した可能性があるとみて原因を調べています。
また、10日予定していた18か所の調査地点のうち、14か所までは調査ができていて、撮影された映像や放射線量などのデータは、ケーブルを通じて外部に送られているということです。ただし、格納容器内の放射線量は1時間当たり最高で11シーベルトと極めて高い状態で、長時間とどまれば機器に障害が出るおそれもあることから、東京電力で対応を検討しています。
福島第一原発では原子炉建屋の汚染状況の調査で、障害物を取り除くために投入されたロボットが去年3月、段差で転倒して動かすことができなくなったケースがあります。このときのロボットは回収できなくなり、あとに続く予定だった別の調査用のロボットは、計画の変更を余儀なくされました。動かすことができなくなったロボットはほかにもあり、遠隔操作の難しさを示しています。』
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