騙されてはいけない1267―今起こっている福島原発事故・「H3エリアB2タンク基礎部の漏れ、線量70mSv/h、全β2億4千万Bq/L!?」
東電の5月1日の「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)」と記者会見配布資料「福島第一原子力発電所H3エリアB2タンク基礎部のにじみ発見について」及び「報道関係各位一斉メール2015年」の「福島第一原子力発電所におけるH3エリアB2タンク基礎部の水溜まり発見について」と写真・動画集からです。
細かいこと? を言いたくはないのですが、まず、“一斉メール”が“水溜まり発見”なのに、記者会見配布資は“にじみ発見”となっています。
写真・動画集の写真では、「H3エリアB2タンク底板部(1)」は“にじみ”かも知れませんが、「H3エリアB2タンク底板部(2)」は“にじみ”というより明らかに漏れて“水溜まり”が出来ています。東電は深さ1mm、40cc(0.04リットル)としているのですが、過小評価に思えるものです。
もっと細かい話しですが、「土のう・吸着マット設置」の写真だけ分かりやすいように大きくしているのも変です。
何しろ、線量測定結果が70mSv/hや全β2億4千万Bq/L(2.4×10**8Bq/L)は、これまでの漏れとは桁違いの高濃度汚染水です。
“一斉メール”の後ろに、「H3タンクエリアの位置については2015年4月13日に公表した資料pdf116ページをご覧下さい」とありますが、それは単なる“タンクエリア図”で、むしろ“処理配置概要図”を見るべきです。(3ページ目なので直ぐです)
これで見るとRO濃縮水と言っても、既設多核種除去設備からの処理水をH3タンクエリアに貯留しているようです。
『報道関係各位一斉メール 2015年
福島第一原子力発電所におけるH3エリアB2タンク基礎部の水溜まり発見について(2015年5月1日 東京電力株式会社)
本日(5月1日)午前9時30分頃、H3タンクエリアのB2タンクの基礎部に水溜まりがあることをパトロール中の協力企業作業員が発見しました。
当該水溜まりは当該タンクから漏えいした水と推定され、水溜まりの範囲については、約20㎝×約20㎝であり、堰外への漏えいはありません。
午前11時現在、当該水溜まり範囲の拡大はありません。
H3-B2タンクに貯蔵されている水は、RO濃縮水です。
当該水溜まりについては、拡大防止処置(土嚢および吸着マットの設置)を行っています。
今後、準備が整い次第、H3-B2タンクに貯蔵しているRO濃縮水を多核種除去設備に移送します。
なお、当該水溜まり箇所の70μm線量当量率測定結果は、以下の通りです。
・H3-B2タンク基礎部
(5cm距離※1) 70μm線量当量率(ベータ線) 70mSv/h
(5cm距離※1) 1cm線量当量率(ガンマ線) 0.06mSv/h
※1:高線量率箇所から5cm離れた位置
今後、当該タンクの監視強化を行います。
H3タンクエリアの位置については2015年4月13日に公表した資料pdf116ページをご覧下さい。』
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/l150413_19-j.pdf
| 固定リンク
« 私の世界・知らない世界―「ボクシング「世紀の一戦」、チケット転売で1500万円の高値も!」で、5月2日ゴング!? | トップページ | 私の世界・知らない世界―「“インドのシリコンバレー”のバンガロール、悪臭の泡だらけ・・!?」 »
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント