騙されてはいけない1275―今起こっている福島原発事故・「新たに5基のHICに水溜まり等を確認・・!」、HIC調査実績が示すもの!?
東電の報道・データの5月16日の「福島第一原子力発電所の状況について」(日報)【午後3時現在】によると、「セシウム吸着塔一時保管施設第二施設に保管されているHIC(全数683基)の点検(水溜まりの確認)を行っているが、新たに5基のHICに水溜まり等を確認・・」という話しがまた報告されています。
それで確認の意味で、4月30日に行われた「廃炉・汚染水対策チーム会合 第17回事務局会議」の「【資料3-2】滞留水処理」にある「ボックスカルバート内の高性能容器蓋外周部のたまり水について」の重要と思われる「2,015/4/23までのHIC調査実績」を紹介します。
なお、「どのような、問題が起こったのか・・?」は既に、『騙されてはいけない1256―・・・「高性能容器(HIC)ベント孔からの漏れ・・!?」』や『騙されてはいけない1258―・・・「HIC蓋外周部の溜まり水の核種分析結果!?」』などで報告しています。
「2,015/4/23までのHIC調査実績」の表は3頁にわたるものですが、どのような順のデータであるのか分かるまでは、その意図が不明でした。
表は、“HIC表面線量”の高い順になっていて、そのことが分かるとHIC、つまり「まず問題は起こらない・・」と思われた高性能容器でも高レベルの放射能には勝てなかったということです。
「まとめ」では、「水素ガスが溜まり、液位を上昇したため・・」としていますが、「①水素ガスが溜まる」や「②ガスが液位を上昇させる」、「③“液位上昇”が漏れを生む」は、それぞれ不具合? というか、元々容器の設計段階で考慮されているはずのものです。
『福島第一原子力発電所の状況について 日報
(2015年5月16日:【午後3時現在】)
<以下、“高性能容器(HIC)からの漏れ・・”関連のみ>
ボックスカルバート内に収納されている高性能容器(HIC)からの水の滴下事象について、セシウム吸着塔一時保管施設第二施設に保管されているHIC(全数683基)の点検(水溜まりの確認)を行っているが、新たに5基のHICに水溜まり等を確認した。5月14日現在、157基のHICの点検を完了しているが、これまでに合計20基のHICについて、水溜まり等を確認している。
【水溜まりを確認したHIC】 【製造番号】
・N7ボックスカルバート内HIC→PO641180-83(水溜まり)
・L6ボックスカルバート内HIC→PO641180-88(にじみ)
・N5ボックスカルバート内HIC→PO641180-145(水溜まり)
・AJ7ボックスカルバート内HIC→PO646393-174(にじみ)
・N7ボックスカルバート内HIC→625899-179(水溜まり)
今後、残りの526基のHICについても、引き続き点検を行っていく。』
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