騙されてはいけない1280―今起こっている福島原発事故・「高濃度汚染水 主な? 放射性物質の処理完了、“フランジ型タンク”の解体開始!?」
東電の5月27日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所の状況」と「福島第一原子力発電所 H2エリアタンク解体作業の開始について」、ネットのNHKニュースからです。
NHKニュースは、東電の「福島第一原子力発電所のタンクに保管されていた高濃度の汚染水およそ60万トンについて、27日午前、主な放射性物質を取り除く処理が完了したと発表・・」を報道しています。
汚染水処理問題の一里塚、1つの目標が曲がりなりに達成出来たに過ぎないものです。
多核種除去設備の処理水貯蔵量の44万㎥はまだ放射能汚染水で、まだ他にストロンチウム処理水の貯蔵が18万㎥あり、RO濃縮水のタンク底部残水が約9,500㎥残っています。
東電は、H1エリアのタンク12基とH2エリアのタンク28基の“フランジ型タンク”の解体開始を報告していますが、タンク底部残水の処理は、タンクの解体の時に行われ、解体は月に3~4基のペースです。
なかなか厄介なのは、“天板を外し”の後に“移送ポンプを設置”、“残水移送”の後にタンク内側に“放射能飛散防止材(ペンキ)吹付け”(この記述が抜け? ている)や“仮天板取り付け”(解体の途中で雨が降るとまた溜まる・・を防止)などです。
<東電の報告>
『高濃度汚染水 主な放射性物質の処理完了(5月27日13時07分 NHKニュース)
東京電力は、福島第一原子力発電所のタンクに保管されていた高濃度の汚染水およそ60万トンについて、27日午前、主な放射性物質を取り除く処理が完了したと発表しました。しかし、一部の放射性物質は残るため、行き場のない状態は依然として続いています。
東京電力は、福島第一原発の敷地内のタンクで保管している高濃度の汚染水について、昨年度中に処理するという目標を政府に示していましたが、設備の稼働率が上がらず、目標の達成を断念したうえで、今月末までに少なくとも1度は処理を終えるとしていました。
その結果、およそ63万トンの高濃度の汚染水のうち、タンクを解体しないと回収できないおよそ1万トンを除くおよそ62万トンについて、27日午前、セシウムとストロンチウムという主な2種類の放射性物質を取り除く処理が終わったということです。
東京電力は、リスクを下げることができたとしていますが、このうち44万トンはこれ以外のおよそ60種類の放射性物質も取り除くことができた一方で、およそ18万トンは2種類しか取り除けていないため、今後、処理し直す必要があるほか、その後も一部の放射性物質は残るということです。
このため、タンクで保管し続けなければならない状況は変わらず、行き場のない状態は依然として続いています。
また、東京電力は、汚染水を保管するタンクのうち鉄板をボルトでつないだ「フランジ型」と呼ばれるタイプのものについて、汚染水が漏れ出すトラブルが相次いだことを受けて、27日から一部の解体作業を始めました。
このタンクは370基余りあり、東京電力で継ぎ目のないタイプへの置き換えを進めていますが、どれだけを置き換えるかはまだ決まっていないとしています。』
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