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2015年5月30日 (土)

騙されてはいけない1282―今起こっている福島原発事故・「側溝に敷設の耐圧ホースから汚染水の漏えい・・!?」

東電の5月29日の記者会見配布資料「側溝に敷設されている耐圧ホースからの漏えいについて」と30日の“報道関係各位一斉メール”の「側溝に敷設されている耐圧ホースからの水の漏えいについて(続報3)」、ネットのNHKニュースの「福島 ホースの亀裂から汚染雨水が漏えい」からです。

1000tノッチタンクの汚染水(東電は水?)を3号機のタービン建屋へ移送している、側溝内(K排水路に通じる)に配置した耐圧ホースの亀裂から漏れ出していた・・」というものです。

建屋内に移送している汚染水ですから、相当高濃度であることは直ぐ分かり、東電の言う「耐圧ホースからのの漏えい・・」の“水”やNHKの“汚染雨水”ではありません。

30日の“報道関係各位一斉メール”の「側溝に敷設されている耐圧ホースからの水の漏えいについて(続報3)」ではその汚染濃度を報告していますが、“漏えい箇所下流側溝内の水”で全β2万2千Bq/L、これは側溝には流があるので薄まったものです。

 1000tノッチタンクの放射能濃度は110万Bq/L、これも「午後250分に採取した試料には、バキューム車により当該側溝から汲み上げた水を含みます」ということで薄まったものです。

 以下の資料は参考の為にタンクエリア図と構内排水路の図を追加を編修して載せています。

1000t01 

同じく“報道関係各位一斉メール”で「福島第一1~4号機取水口内北側(東波除堤北側)、福島第一1号機取水口(遮水壁前)、福島第一2号機取水口(遮水壁前)、福島第一港湾中央においては過去最高値を更新しておりますが、港湾口連続モニタの値に有意な変動はないことから、現時点では外洋への影響はない・・」と報告している港湾内の詳細分析結果です。

1000t02 

地下水流出の影響を直接受けている3、4号機取水口間と4号機スクリーンのデータがないのも気掛かりですが、“過去最高値を更新”の「福島第一港湾中央」は、“閉じ込める”とした範囲の外にあるもので、現実的な問題です。

<報道関係各位一斉メール 2015年>

『側溝に敷設されている耐圧ホースからの水の漏えいについて(続報3)

2015530日、東京電力株式会社)

 福島第一原子力発電所構内の35m盤の五差路から2・3号機建屋へ向かう道路(2・3号機建屋側への下り勾配)脇の側溝に敷設されている耐圧ホースからの水の漏えいについて、調査結果の続報です。

 耐圧ホースの穴は、縦約1cm×幅約0.2cmであることを確認しました。現在、耐圧ホースから漏えいした水がK排水路を通じて港湾外へ流出することを防止するため、ポンプによりK排水路からC排水路へ汲み上げ中です。また、C排水路から港湾内への流出量を抑制するため、K排水路出口付近からバキューム車による汲み上げを行っております。加えて、当該側溝に土嚢を設置し、バキューム車による汲み上げを開始しております。

 降雨が確認されており、当該側溝内水位の上昇に対応するため、土嚢をさらに高く積み上げ、汲み上げを継続しております。

 漏えい箇所下流側溝内の水、1000tノッチタンク内汚染水、K排水路排水口、C排水路排水口(K排水路合流点の下流側)の放射能分析結果は以下の通りです。

 <漏えい箇所下流側溝内の水>

   採取

日時:529日午前1130

    ・Cs-134      5.6Bq/L

    ・Cs-137      30Bq/L

    ・全ベータ      22,000Bq/L

   <1000tノッチタンク>※1

   採取

日時:529日午後250

    ・Cs-134        44Bq/L

    ・Cs-137       230Bq/L

    ・全ベータ    1,100,000Bq/L

   ※1:午後250分に採取した試料には、バキューム車により当該側溝から汲み上げた水を含みます。

 <K排水路排水口>

   採取

日時:529日午前1150

    ・Cs-134      15Bq/L

    ・Cs-137       53Bq/L

    ・全ベータ      1,200Bq/L

   採取

日時:529日午後2

    ・Cs-134     9.8Bq/L

    ・Cs-137      43Bq/L

    ・全ベータ      6,600Bq/L

   採取

日時:529日午後410

    ・Cs-134     6.2Bq/L

    ・Cs-137      25Bq/L

    ・全ベータ      4,100Bq/L

   採取

日時:529日午後610

    ・Cs-134     6.4Bq/L

    ・Cs-137      32Bq/L

    ・全ベータ      2,600Bq/L

   <C排水路排水口(K排水路合流点の下流側)>

       採取

日時:529日午後1215

    ・Cs-134     6.4Bq/L

    ・Cs-137      24Bq/L

    ・全ベータ       980Bq/L

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果海水もあわせてお知らせいたします。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2015/images/2tb-east_15053001-j.pdf

 福島第一1~4号機取水口内北側(東波除堤北側)、福島第一1号機取水口(遮水壁前)、福島第一2号機取水口(遮水壁前)、福島第一港湾中央においては過去最高値を更新しておりますが、港湾口連続モニタの値に有意な変動はないことから、現時点では外洋への影響はないものと考えております。

『福島 ホースの亀裂から汚染雨水が漏えい(5291948分 NHKニュース)

東京電力福島第一原子力発電所で、比較的高い濃度の放射性物質を含む水がホースの亀裂から漏れ出しているのが見つかりました。漏れた水は排水路を通じて原発の港湾内に流れ出ていて、東京電力で、詳しい漏えいの状況を調べています。

東京電力によりますと、29日午前10時ごろ、福島第一原発で、高台に設けられたタンクと別の建屋をつなぐホースから水が漏れ出しているのをパトロール中の作業員が見つけました。

このホースの中には、汚染された雨水を処理した過程で出た比較的高い濃度の放射性物質を含む水が通っていて、ホースにはおよそ1センチの亀裂ができていたということです。

また、漏れ出した水は排水路を通って原発の港湾内に流れ出していますが、この排水路では、28日の時点でベータ線という放射線を出す放射性物質の濃度が1リットル当たりおよそ1200ベクレルと、前日の40倍に跳ね上がり、29日も最大で1400ベクレルまで上がったいうことです。このため東京電力は、漏えいが28日から29日にかけて続いていたとみて、水が漏れ出した詳しい状況を調べています。

問題のホースは耐久性不足などの指摘を受けて取り替えが進められていたということで、福島県は東京電力に対して原因の調査と再発防止を徹底するよう申し入れました。

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