の世界・知らない世界―コロンビアのFARC!?
5月12日のネットのBBCニュースの「コロンビア政府、アマゾンの違法鉱山に対する取締り」:“Colombia crackdown on illegal mines in Amazon”から「コロンビア政府がアマゾンの違法鉱山に対する取締り“Anostomus”作戦が、グアイニア州とビチャダ州のジャングルで開始された」という話しですが、“Anostomus”はアマゾンに生息する小さな魚のことです。
注)アノストマス(“Anostomus”):南アメリカのギアナ地方西部,アマゾン水系原産。全長14cm。(写真は英語のウィキより)
違法採掘に対する取締まり“Anostomus”作戦はグアイニア州とビチャダ州のジャングルで開始された。
政府軍はブラジルとベネズエラの国境に近い63箇所の違法鉱山を襲撃しました
違法な採掘活動は、この区域の主に環境保全問題です
コロンビアの軍隊は、この作戦で違法採掘の主要な人物59人を逮捕し、防衛大臣フアン·カルロス·ピンソンは、「FARCのゲリラグループで使用される違法な資金調達ネットワークを解体した」と述べたそうです。
FARCとはコロンビア革命軍(Fuerzas Armadas Revolucionarias de Colombia)のことで「中南米最大の反政府武装組織であり、活動地域はコロンビア国内のみならず、ベネズエラ、パナマ、ペルー、ブラジル、エクアドルなどの周辺国へも広がっている」というもので、そんなに簡単に解体される組織ではありません。
違法な採掘は「金、タングステンやコバルト」のようですが、「この作戦で、(約$8百万)がFARCの手に渡ることを防いだ・・」と防衛大臣が追加言及した、200億ペソは約1億円程です。
作戦はFARCのグループと関連犯罪組織が活動している南部と東部、コロンビアのいくつかの地域で600以上の軍隊、警察と治安判事が関与したのだそうです。
鉱山の多くは先住民族に対して、政府が認める既得権益内で採掘されているものです。
この作戦で逮捕されたのは4人のブラジルとベネズエラなど5人の外国人を含む12人の FARCゲリラです。
大統領フアン•マヌエル•サントス氏は、違法鉱山はFARCが得る薬物利益の代替であると考えていると述べています。・・・
ただ、組織は国際的な(ロシアなど?)グループや市場の関係? で、1990年代に主要なコカイン原料のコカ栽培地やコカイン精製工場、コカイン密輸ルートを手にしたのですが、それはコロンビア政府が麻薬組織を壊滅させたのが原因と言えなくもありません。
“Anostomus”作戦のグアイニア州とビチャダ州と“サン・カルロス・デ・リオ・ネグロ”
<サン・カルロス・デ・リオ・ネグロ>
サン・カルロス・デ・リオ・ネグロはベネズエラのアマゾナス州の人口約1,000の街である。この街は、ヤノマミ族・バニワ族(Baniwa)を含むアメリカ先住民の人々のために設置されたリオ・ネグロ地区(Río Negro)の行政の中心である。この街はリオ・ネグロの対岸のコロンビアの都市サン・ラファエル(San Rafael)と向き合っている。
話しは別に:アメリカ先住民の既得権益の話が出たので、その人達のために設置されたリオ・ネグロ地区(Río Negro)という町、サン・カルロス・デ・リオ・ネグロが今回のグアイニア州の端の方に接しています。(正確には、対岸のベネズエラのアマゾナス州)
コロンビア革命軍(Fuerzas Armadas Revolucionarias de Colombia)
コロンビアの反政府左翼ゲリラである。スペイン語の正式名称から通称はFARC。中南米最大の反政府武装組織であり、活動地域はコロンビア国内のみならず、ベネズエラ、パナマ、ペルー、ブラジル、エクアドルなどの周辺国へも広がっている。農民主体のゲリラであるにもかかわらず、幹部にはインテリも含まれ、組織のホームページを運用(現在は閉鎖中)し情報収集活動も行っている。
1959年にキューバ革命が起きると、コロンビアでもその影響を大きく受けた組織が次々と旗揚げした。FARCもその1つであり、1964年5月27日に結成された。自由党系の武装農民運動から出発し、1966年、伝説的な指導者マヌエル・マルランダが最高司令官に就任。コロンビアの寡頭制の打倒、農地改革、富の再分配を掲げ、マルクス・レーニン主義の社会主義革命政権樹立を目的とした。
1980年代初頭までは勢力1,000人規模だったが、80年代半ばより麻薬密売組織と協力関係を結び、コカイン原料のコカ栽培地やコカイン精製工場、コカイン密輸ルートを保護することで多額の軍資金を獲得。政府軍より高性能の兵器を備えることで急速に勢力を拡大させた。その規模は1995年にコロンビア政府が麻薬組織を壊滅させてからFARCがコカイン取引に直接関与することで急成長し、95年当時6,000人規模だったのが2000年代には3倍の18,000人に膨れ上がった。一時はコロンビアの3分の1を実効支配下に置き、支配地域でのコカ栽培への課税、住民からの徴税、要人誘拐による身代金やコカイン取引で毎年推定8億ドルもの活動資金を得ていた。
・・・
麻薬カルテル(コロンビア系マフィア)との関係が深い。特に、コロンビアの2大マフィアと呼ばれるメデジン・カルテルとカリ・カルテルとは非常に深い関係にあり、彼らマフィアはゲリラの圧倒的な武力と引き換えに、FARCを支援、ゲリラが大統領候補の暗殺をする一方でマフィアは多くの議員にヤミ献金を送るなどしていた。
それ以外は、FARCはロシアン・マフィアからロシア製の武器を供給してもらう代わりに、麻薬カルテルから得た麻薬や、自分たちで栽培した麻薬をマフィアに提供している。ヨーロッパに運ばれるコロンビア産のコカインの3割以上はロシアン・マフィアが運んでいるとされる。
また、FARCやELNなどの左翼ゲリラが国土の3分の1近くまで勢力を伸ばしている中で、1997年にそれら左翼ゲリラに対抗するため、極右私兵組織「AUC(コロンビア自警軍連合)」なども現れている。
公安調査庁の公式サイトによれば、コロンビア革命軍は、レバノンのヒズボラとの関係を有しているとの報告が公開されている。使用する武器は、ロシア製が中心だが、アメリカ製の銃火器も好んで使用する。・・・(=ウィキペディア)
コロンビアの鉱業
コロンビアは1991年憲法により、すべての地下資源を国家が所有している。2000年以前は地方の治安が悪かったために探鉱・油田開発が殆ど行われていなかったが、近年は治安の改善もあり、欧米の資源メジャーによる開発がされており、今後に期待が持てる。石炭、石油、天然ガスを産し、全輸出額に占める原油と石炭の割合は30%に達する。コロンビアの石炭産出量は西半球に限定すれば3位に達する。品位の高い瀝青炭の比率も高い。油田はベネズエラ国境に近いマグダレーナ川流域に分布する。最も重要な金属資源は世界シェア7位(5.1%)を占めるニッケル鉱(7.1万トン、2003年)である。そのほか、鉄、銅、鉛、金、白金、銀、マグネシウムを産する。金と白金の産出量は南米では2位、1位を占める。すべての金属鉱床はアンデス山脈に沿って点在する。このほか、リン鉱と塩も産出する。エメラルドの産出量は世界市場の約80%を占める。1990年時点では300万カラットに達した。・・・(=ウィキペディア)
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