騙されてはいけない1289―今起こっている福島原発事故・「集中廃棄物処理建屋バイパスラインの設置！？」

東電の６月10日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所集中廃棄物処理建屋バイパスラインの設置に関する実施計画変更認可申請について」からです。

『騙されてはいけない1287・・・「高濃度の汚染水の貯蔵及び処理、そのバッファとなる集中廃棄物処理建屋！？」』で「バッファとなる集中廃棄物処理建屋」の話しをしたばかりなのですが、東電はいわゆる集中廃棄物処理建屋のプロセス主建屋と高温焼却炉建屋（ＨＩＴ、雑固体廃棄物減容処理建屋ともいう？）の貯留・バッファ機能を止め、そのリスクを低減するための変更工事の計画についてのことです。

本来、集中廃棄物処理建屋は、汚染水を貯留する目的で建てられたものではなく、滞留する汚染水の増加に困り、その場しのぎで防水加工して建屋地下に貯留しているもののです。建屋自体がそんなに長期間、漏れることなく汚染水の貯蔵が出来るとは思えないものなのです。

 

設備概要の図が分かりにくいので、ネットで探すとメーカーの分かりやすい“（現況）汚染処理システムの構成”が見つかったので、少し加工・編修して載せました。

青枠で囲んだところは、ＯＲ処理装置と濃縮処理装置、廃液の供給、処理水の貯留の説明で、黒枠で囲んだ部分が今回の変更部分です。