騙されてはいけない1291―今起こっている福島原発事故・「各タンクエリアの貯蔵用途の変遷、ストロンチウム処理水！？」

東電の６月12日の記者会見配布資料「（中長期ロードマップ改訂関連資料）福島第一原子力発電所各タンクエリアの貯蔵用途の変遷」からです。

東電の「各タンクエリアの貯蔵用途の変遷」の報告ですが、時系列で各タンクエリアの貯蔵用途が分かる、東電にしては珍しく親切？　というか、タンクエリアの増加と使用状況の変遷の概要が分かるものです。

 

ただ、惜しいことにいつものように小さくて、エリア名や凡例内容が良く分かりません。いつものように、拡大・編修したものを追加して紹介します。

 

 

 

この5月の貯蔵用途の現況は、ＲＯ濃縮水がなくなり、合計約６２万６千㎥の貯留量で、多核種除去設備処理水が７１％（約４４万４千㎥）、ストロンチウム処理水が２９％（約１８万２千㎥）となっています。

多核種除去設備処理水は処理後水という意味ですが、ストロンチウム処理水は、ストロンチウム除去処理が必要（高濃度ストロンチウム含有水）で、処理前という意味です。

セシウム吸着装置と第二セシウム吸着装置の処理水（ストロンチウム処理水）はあくまでもセシウム除去、ストロンチウムなどの核種は除かれておらず、多核種除去装置で浄化が必要なのです。