私の世界・知らない世界―「準惑星ケレスの地表に高さ約4800メートルの正体不明の構造、ピラミッド? が見つかった!?」
ネットの24日のCNNのニュースから、『準惑星「ケレス」の探査を行っている米航空宇宙局(NASA)の探査機「ドーン」が、地表から約4800メートルの高さにそびえる正体不明の構造を発見した・・」という話です。
ケレスの地表に高さ約4800メートルの正体不明の構造が見つかった(CNNの動画より)
NASAのジェット推進研究所(JPL:Jet Propulsion Laboratory)のHPからも準惑星ケレスの“ピラミッド”らしきものの写真がありますが、見ると単なる大きな山? のようなものです。
「地表から約4800メートルの高さにそびえる正体不明の構造、ピラミッド・・」というほどのものか疑問です。(URLは:http://dawn.jpl.nasa.gov/)
HPには、「NASAはドーン探査機によって撮影された画像に基づいて、準惑星ケレスの新しいアニメーションビデオを作り、この準星のクレーターなどのユニークで不思議な世界を提供します・・」という解説があり、何か怪しい? というか、話題作りの感じが匂うのです。
何故かというと、もっと近くによった鮮明な画像が他にはあるのです。
準惑星ケレスおよび小惑星ベスタを目標とする無人探査機ドーン(Dawn)(ウィキより)
『準惑星ケレスに4800Mのピラミッド? NASA探査機
(2015.06.24 Wed posted at 09:57 JST)
(CNN) 準惑星「ケレス」の探査を行っている米航空宇宙局(NASA)の探査機「ドーン」が、地表から約4800メートルの高さにそびえる正体不明の構造を発見したことが24日までに分かった。その形状がピラミッドにそっくりだったことから、ネット上では宇宙人説などが飛び交っている。
ケレスは火星と木星の間の小惑星帯にある準惑星。2月に謎の光点が観測され、3月に軌道に乗ったドーンがさらに探査を進めていた。
ピラミッドのような構造はドーンのカメラを使って約4345キロ離れた距離から14日に撮影され、21日に画像が公開された。NASAでは単純に、「比較的平坦な地域にそびえる急斜面を持つ山」と形容。地球外生命体などの可能性については触れておらず、自然が作り出した極めて標高の高い山だった可能性が大きい。
それでもドーンの観測はあらゆる想像をかき立ててきた。地表に見つかった最大の光点の周りに複数の光点が集まっている現象も観測され、まるで街の明かりのようだという声もある。
光点の正体はいまだに解明されていない。氷や塩の可能性が指摘されているほか、「他の可能性についても検討中」とNASAはコメントしている。』
ドーン(Dawn)
アメリカ航空宇宙局 (NASA) が打ち上げた準惑星ケレスおよび小惑星ベスタを目標とする無人探査機で、ディスカバリー計画のミッションの一つである。史上初の、小惑星帯に永久にとどまる人工物となる予定である。Dawnとは、夜明け・あけぼの・暁などを意味している。
ドーン・ミッションの目的は、太陽系初期の状態を残していると考えられる、2つの大きな原始的天体を調べることで、太陽系誕生の謎に迫ることである。ケレスとベスタは太陽系の別々の場所で誕生したと考えられており、それによる対照的な違いがいくつも見られる。ケレスはその形成段階において地下水による「冷たく湿った」状態を経験しているとされている。一方ベスタはマントルや核といった内部構造を持ち、また表面にある火山活動の形跡などから「熱く乾いた」状態を経験していると考えられている。スペクトルもケレスがG型、ベスタがV型とまったく異なる。
探査機はデルタIIロケットで打ち上げられ、ディープ・スペース1号で用いられたキセノンイオン・スラスタ「NSTAR」3基を用いて長期間航行する。
計画はカリフォルニア大学ロサンゼルス校の宇宙科学者クリストファー・T・ラッセルを中心に進められた。NASAのジェット推進研究所 (JPL) はイオンエンジンと飛行システム開発のマネジメントを提供した。ドイツ航空宇宙センターはフレーミングカメラを、イタリア宇宙局はマッピング分光計を、米エネルギー省のロスアラモス国立研究所はガンマ線分光計を提供した。・・・
ケレス(1 Ceres)
準惑星の1つで、小惑星帯に位置する最大の天体。セレスともいう。小惑星として初めて発見された天体でもあり、小惑星番号1番を持つ。
ケレス (Ceres) の名称は、後述のようにローマ神話の女神ケレス(ケレースとも)に由来する。日本語では、Ceres のラテン語読みに近いケレスに加え、フランス語/スペイン語読みのセレスの名称で表記されることも多い。なお、英語読みをした場合はシリーズといった表記となる[3]。現代中国語では穀神星と訳されている。
ケレスは小惑星帯における最大の天体であり、その質量は小惑星帯の天体の総質量の4分の1から3分の1を占める。2番目に大きいパラスの質量は、ケレスの5分の1ほどである(質量においてはベスタが2番目で、こちらはケレスの3.5分の1ほどである)。
ケレスの内部モデルケレスは、太陽光によって温められていることから、ごくわずかな大気と霜が存在すると考えられている。また、形状がほぼ球形であり、表面の凹凸が少ない事から、ケレスは岩石の核を持つと考えられている。コーネル大学のピーター・トーマスは、薄い地殻と岩石の核との間に厚さ60 - 120kmの氷のマントルが広がっているというモデルを提示している。
ケレスと同じような軌道を持つ小惑星族があり、かつては「ケレス族」と呼ばれていたが、ケレスのスペクトルはこの族のほとんどの小惑星と違っているため、ケレスの方がこの族の中に紛れ込んだものと考えられるようになった。そのため、小惑星族の方は「ゲフィオン族」と改名されている。
<発見>:1801年1月1日にシチリア島にあるパレルモ天文台の台長ジュゼッペ・ピアッツィによって発見され、ローマ神話の女神ケレスから命名された。その後、見かけ上太陽に接近したために行方が分からなくなったが、カール・フリードリヒ・ガウスが最小二乗法を改良して編み出した軌道計算法によって同年の12月31日にフランツ・フォン・ツァハとハインリヒ・オルバースらにより再発見された。・・・
ジェット推進研究所(JPL:Jet Propulsion Laboratory)
NASAの無人探査機等の研究開発及び運用に携わる研究所。アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナにある。JPLの前身となったカリフォルニア工科大学のグッゲンハイム航空研究所 (GALCIT) のロケット研究プロジェクトは1936年に立ち上げられ、1943年11月にGALCITの責任者であったセオドア・フォン・カルマンによって初めてJPLと名付けられた。
カリフォルニア工科大学の研究機関で、第二次世界大戦期には、アメリカ陸軍からナチス・ドイツが開発したV2ロケットの分析を依頼され、その研究成果から液体燃料ロケット・モーターにより推進するアメリカ合衆国初の弾道ミサイル、コーポラル戦術地対地誘導ミサイル(現在の分類では短距離弾道ミサイル)を開発した。また、コーポラルの代替となった固体燃料ロケット推進のサージェント戦術地対地ミサイルの開発にも携わった。
1958年より、NASAの宇宙開発計画や宇宙探査計画の技術開発に携わるようになり、宇宙船や惑星探査機の設計など技術面を担当している。非常に高度な技術力を誇り、米国の宇宙開発計画において、月着陸船や、火星探査機、外惑星探査の機材開発などで大きく貢献している。パイオニアやボイジャーをはじめとして、火星探査機マーズ・エクスプロレーション・ローバーのスピリット・オポチュニティや、土星探査機カッシーニもこの研究所で開発された。また、各人工衛星/人工惑星/探査機を管理・運営するためのディープスペースネットワークも、このJPLに帰属している。
主に太陽系内天体のための探査機等に関する研究・開発を実施しているにもかかわらず「ジェット推進」の名を冠しているのは、設立当初においてジェット推進、すなわちロケット推進に関する研究を実施していた名残からである。「ジェット推進 (Jet Propulsion)」とは、噴流の反動によって推進する方式のことであるため、ロケットエンジンやジェットエンジンも一般には含まれる。また、JPL設立当時の1930年代から1940年代初め頃は宇宙旅行や宇宙ロケットは、アメリカの古いSF漫画である「フラッシュ・ゴードン」や「バック・ロジャース (Buck Rogers) 」のようなフィクションの世界のものであり、漫画のイメージから遠ざけるために「ロケット推進研究所」とは名付けられなかった。ロケットという単語がロケット花火など玩具のようなイメージを持つため、そのイメージを避けるためという説もある。1930年代には、ロケット研究は、兵器としても輸送機関としてもほとんどまともに取り合われなかった。JPLの前身であるGALCITは、アメリカ陸軍からの要請で現代でも使われているJATO (Jet Assisted Take-Off) ユニット(ロケット・エンジンの推力を借りて航空機の離陸距離を短くするもの)を開発した。・・・(=ウィキペディア)
| 固定リンク
« 騙されてはいけない1296―今起こっている福島原発事故・「3号機地下貯蔵設備の廃スラッジ貯蔵タンク(A)側板の変形!?」 | トップページ | 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語番外・「これらのヒーローラッツは数え切れない命を救う・・!?」 »
「面白話・話のネタ」カテゴリの記事
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『ぬいぐるみのニャー?・・「えっ、助けてくれるの?」のネコ!?』(2024.11.06)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『“汚れ”ネコ・・のネコ!?』(2024.10.12)
- 私の世界・知らない世界―『サウジアラビアの超高層ビル、「ジッダ・タワー」の建設が約7年ぶりに再開・・!?』(2024.10.06)
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『気分に合わせてネコや犬のクールな顔は・・のネコ!?』(2024.09.20)
「知らない世界」カテゴリの記事
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
- 私の世界・知らない世界―『サウジアラビアの超高層ビル、「ジッダ・タワー」の建設が約7年ぶりに再開・・!?』(2024.10.06)
- 私の世界・知らない世界―『インド首相のナレンドラ・モディの・・二股膏薬!?』(2024.08.24)
- 私の世界・知らない世界―『インドで急速に普及する電子決済システム・・で、日本では・・!?』(2024.05.20)
- 私の世界・知らない世界―『宇宙天気予報・・「非常に活発」レベルの太陽活動!?』(2024.05.11)
コメント