私の世界・面白い話のネタ―「ソーラー機、悪天候で名古屋に着陸・・!?」
ネットのCNNニュースの「ソーラー•インパルス2が予定を変更して名古屋に着陸した・・」という話しとロイターの写真集からです。
ロイターは「ソーラー・インパルス2は今年3月にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを飛び立ち、2015年3月9日にマスカット(オマーン)に着陸・・」という写真を載せていますが、ウィキの説明では「・・20日から25日をかけて世界一周するべく2015年3月10日にオマーン(マスカット)を出発した」ということで、次の日にはインドのアーメダバードに向っています。
マスカット(Muscat):西アジア、オマーンにある都市で、同国の首都。オマーン湾にのぞむオマーン最大の港湾都市で、政治、経済、文化、教育の中心。人口は851,692人(2012年)。
「ソーラー·インパルス 2」は2015年3月9日にマスカット着陸のため下降
アーメダバードに向け飛行:2015年3月10日
アーメダバードを離陸、中国へ:2015年3月18日
重慶江北国際空港、南京へ飛行の離陸前に滑走路で:2015年4月21日
南京を出発:2015年5月31日
名古屋の上空を飛行、着陸:2015年6月1日
ウィキのソーラー・インパルスHB-SIB (Solar Impulse 2)の説明を見ると、2機目は随分改良されていて、写真を見ると頼もしい感じですが、北京からハワイは少し無理? というか、距離が8千を超える? もので、4日はギリギリです。
単純な計算でも、日本からハワイまでの約6千キロ以上を巡航速度60(夜間)~90(昼間)kmで飛ぶとすると、約80時間以上(まる3日以上)をパイロットは不眠不休で飛行せねばなりません。
下の地図は、マスカット→北京より、日本→ハワイが遠いことを示すためのものです。
「操縦士の生理学上の制限により、1回の飛行は3日から4日までとしている」そうですが、何かの薬に頼らなければ“無理”というもの、先の旅程と日にち(日程)を見ると、どんどん延びているのも気がかりなところです。
「もしかして、名古屋に着いたのは、新型蓄電池を某自動車メーカに頼むつもりなのでは?・・」と、勝手な想像をしてしまいます。
『太陽光飛行機ソーラー・インパルス、悪天候で名古屋に着陸
(2015.06.02 Tue posted at 11:54 JST)
(CNN) 太陽光エネルギーだけで世界一周飛行に挑戦している有人飛行機「ソーラー・インパルス」が1日、予定を変更して名古屋に着陸した。悪天候が予想されるため、太平洋横断を急きょ延期することになった。
ソーラー・インパルスは31日午前に中国の南京を出発。130時間かけて約8000キロ離れたハワイまで飛ぶ予定だった。
プロジェクトの運営責任者は、ハワイ上空付近の気象予報が変わり、前線を突破できる見通しが立たなくなったと説明。操縦士のアンドレ・ボルシュベルグ氏に待機を指示したが、機体のバッテリーなどは順調に作動していると述べた。
ソーラー・インパルスは今年3月にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを飛び立った。同氏とベルトラン・ピカール氏が交代で乗り込み、5カ月間で世界を一周する計画だ。
I am in the best possible position: I have a wonderful airplane and plenty of energy @solarimpulse pic.twitter.com/q9BLdNa3fc— André Borschberg (@andreborschberg) 2015, 6月 1
太平洋横断は最大の難関とされ、上空の予報をにらんで出発が何度も延期されていた。ボルシュベルグ氏は離陸に先立ち、「一世一代の飛行になる」と話していた。』
ソーラー・インパルス(Solar Impulse)
スイス連邦工科大学ローザンヌ校で進行中の有人ソーラープレーンプロジェクト。世界初の気球による無着陸地球一周を成功させたベルトラン・ピカールがプロジェクトを主催している。このプロジェクトでも太陽エネルギーを動力源とする有人固定翼機で世界一周することを最終目標としている。最初の単座航空機はスイスの機体番号コードで HB-SIA とされ、自力で離陸でき、最長36時間連続航行可能とすることを目標として製作された。2010年7月7日から8日にかけて、9時間の夜間飛行を挟んで連続26時間の飛行を成功させた。このプロトタイプ機の経験に基づいてやや大きめの2号機 (HP-SIB) が製作され、20日から25日をかけて世界一周するべく2015年3月10日にオマーンを出発した。
HB-SIB (Solar Impulse 2)
HB-SIB はソーラー・インパルス2号機のスイスの機体番号コードである。2011年に完成予定で、与圧されたコックピットと最新のアビオニクスを備え、大陸横断飛行や大洋横断飛行が可能である。翼幅は 72.0 m (236.2 ft) でボーイング747-8よりも大きい。
太陽電池は17,248 個で出力は66 kWである。重量は2,300 kg (5,100 lb)、パワープラントは4個の41kwのモーターと633kgのリチウムイオンバッテリーで出力が13 kW (17.4 HP)x4である。離陸速度は 35 km/h、最高速度は77 kts (140 km/h)、巡航速度は90 km/h (夜間は電力節約のため60 km/h)、巡航高度は最高で8,500 m (27,900 ft)、上昇限度は12,000 m (39,000 ft)である。コックピットは与圧されていて酸素マスクなども備え、高度 12,000メートル (39,000 ft) で巡航可能となっている。
北半球の赤道付近を一周する予定である。操縦士の交代のため12区間に分ける予定となっている。操縦士の生理学上の制限により、1回の飛行は3日から4日までとしている。
電池が改良されれば重量を減らすことができ、複座式にして途中で止まらずに世界一周できるようになると期待されている。
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