私の世界・知らない世界―「天津爆発事故に関する10のデマ・・?」とホント!?
ネットの新華網日本語(“jp.xinhuanet.com”)、新華通訊社のニュースから「天津爆発事故に関する10のデマを打ち消す」があり、「天津爆発事故に関する10のデマ・・」を紹介します。
写真は8月16日午前に撮影した爆発中心地の付近にある被害を受けた建物。16日、記者はヘリコプター応急支隊に伴って、天津港「8.12」瑞海公司危険物倉庫の特別重大な火災爆発事故の現場の上空へ赴き、爆発現場を空撮し、前線指揮部による事故評定に協力した。(新華網)
私的には、どうでもよいデマ、反論の必要のないと思われるものが多いのですが、以下の3点は逆に本当のことが垣間見え、見過ごすことが出来ません。
新華通訊社のニュースは「中国政府及び共産党の公式見解」だそうですから、猛毒のシアン化ナトリウムが約700トンも、手付かずの野ざらし? で、現場(今でも火事が時々再発している)に存在している現実です。
「デマ1:現場の死傷者が計り知れない・・」を「今まで、最新の死者数は85人である。」としていますが、死者を遥かに上回ると思われる行方不明者の数を公表出来ていません。
「デマ5:有害ガスが北京に影響を与えるかも知れない。」について、「事故現場は南西風が吹いているため、北京の大気質に影響を与えない・・」は、笑ってしまう? というか、“風向き”が違ったら大変なことになっていました。北京でなくとも人が多く住んでいる地域への影響が懸念されます。
なお、リドカインとプロカインは局所麻酔薬のことです。
【新華社北京8月17日】天津港「8.12」瑞海公司危険物倉庫の特別重大な火災爆発事故が発生した後、ネットで飛ばされたデマが流れている。
中国の李克強共産党政治局常務委員・国務院総理は16日午後、事故現場を訪れ、次のように述べた。「権威ある情報の発表が遅れましたら、デマが飛び交うに違いないです。」「毎日、公開で透明な権威ある情報を発表すべきです。現在、安全を考えに入れて、必ず爆発現場を隔離しなければなりませんが、社会の関心事に返答するために、毎日権威ある人士が最新情報を発表するのは必要です。」
デマを信じなく、デマを飛ばさない。事故発生した後に流れている10のデマを集めて、一緒に見てみよう。
デマ1:現場の死傷者が計り知れない
ある人は「現場の死傷者数が計り知れなく、少なくとも1000人余りがおり、何人の中隊の消防員がみんな死亡しました」と称し、また、あるネットユーザーは「四つの消防大隊も犠牲になりました」というチャット記録を発表した。
真相:今まで、最新の死者数は85人である。
デマ2:「700トンのシアン化ナトリウム流出がすべての中国人を毒殺できる」
瑞海公司は現場で700トンのシアン化ナトリウムを保存し、また、700トンのシアン化ナトリウムが爆発の中で全部行方不明になった。シアン化ナトリウムが猛毒品に属するため、もしこれほどの大規模なシアン化ナトリウムはいろいろな方式で流失したら、その結果は大災難をもたらし、ひいてはすべての中国人を毒殺できる。
真相:シアン化ナトリウムはシアン化物の一種であるが、固体で密閉した容器に置かれる時に、その性質は比較的に安定している。15日のニュース発表会から得た情報によると、目下、本当に700トンのシアン化ナトリウムが現場にあるか否かということを確定できない。それは本当のことでも、メディアの報道から見れば、700トンのシアン化ナトリウムは桶に入れられており、大部分の包装は完全であるから、流出してもほんの少しの一部分だ。だから、700トンのシアン化ナトリウム流出がすべての中国人を毒殺できるという言い方が全く成立することはない。
デマ3:CNN記者による現場の生放送が強行に削除された。
「CNN記者による現場の生放送が強行に削除された」という動画がネットで流れており、外国籍の記者が天津の爆発現場で取材した時に政府関係者に取り押さえられて動画を強行に削除された。
真相:CNNは「ツイッター」で、生放送中断の原因は爆発によって死傷した人たちの家族や友人がその記者と摩擦を生じたのだ、と明らかにした。
デマ4:「半径2キロ以内の人々は全員撤退」
あるメディアは次のように報道した。塘沽爆発中心地付近で、交通警察隊長がラッパで、爆発の中心地から半径2キロ離れたところにいる人たちは直ちに撤退せよという上級からの命令を受けたと呼んでいた。一人の特殊警察は「全ての人は撤退し、指揮部でも撤退した」と語った。
真相:天津市公安消防局の周天局長の紹介によると、上級の統一的な配置によって、救援部隊と現場の指揮部は風向きによって、風上の方向に調整された。
デマ5:有害ガスが北京に影響を与えるかも知れない。
北京が天津から近く離れているため、風の影響で、有害ガスが北京に影響を与えるかも知れない。
真相:天津市環境保護局の温武瑞局長は13日午後の発表会で、事故現場は南西風が吹いているため、北京の大気質に影響を与えないと述べた。
デマ6:天津市は空気汚染の警報を鳴らした。
一部のネットユーザーは、今回の重汚染天気の黄色応急警報が爆発と関わっていると誤解し、また、ウェイチャット(We Chat)のモーメンツで老人や子供に近頃出かけないよう注意した。
真相:これは8月11日に発表された情報で、今度の爆発事件との関連性がない。
デマ7:「爆発企業の責任者は天津市の副市長の息子だ」
8月13日夜、只峰さんが天津市の只昇華元副市長と「父子」の関係だといううわさは既に飛び交っていた。
真相:天津市公安は14日午後、このうわさは不実のデマだとの情報を発表した。天津市委員会宣伝部の龔建生副部長は15日、只昇華氏は一人だけの娘を持って、只峰さんといかなる関係がない、とさらに明らかにした。
デマ8:塘沽爆発はテロ集団と関係がある。
真相:雲南省公安庁ネットセキュリティ保護総隊の公衆アカウント「雲南網警巡査執法」は、これが完全に主観的な連想であり、この事故が既に危険物倉庫の爆発と検証された、と明らかにした。
デマ9:リドカインとプロカインの薬品が差し迫った需要のものだ。
このマイクロブログの一人目の発表者は@竹子賢であり、この人は自分の友達が看護士で、爆発現場にいて、現場では二種類の薬品が差し迫った需要だと称した。
真相:ウソだ。当事者は現在、マイクロブログの内容を全部削除した。
デマ10:天津日報は第1面がないというデマがネットで流れている。
真相:『天津日報』、『毎日新報』など新聞紙の第1面の「開天窓」(紙面には内容がない)事件は、実際に新聞紙が最新の情報を待つために慣例を破って印刷の事件(?ママ)を遅らせたのだ。実際に、当日の天津の各新聞紙の第1面はいずれも爆発事故及び救援情況の情報だった。
<新華社>
中華人民共和国の国営通信社。正式名称は新華通訊社。
中華人民共和国の一般ニュースを海外向けに配信するほか、政府要人の発言を独占的に配信することも多い。実際、政府の幹部人事などは新華社を通じて発表する。なお、新華社は国務院直属の機関であるため、日本のメディアで「新華社によると」といった伝え方をしたときは、政府及び共産党の公式見解を報道していると考えて差し支えない。・・・
リドカイン(Lidocain)
世界で最も広く使用される局所麻酔薬であり、抗不整脈薬でもある。また、神経痛や手足のしびれの症状の一部にも有効である。
プロカイン(procaine)
エステル型の局所麻酔薬の一つ。麻薬であるコカイン代用薬であり、毒性はコカインよりも弱い。日本薬局方には塩酸プロカインとして収載されている劇薬、指定医薬品である。(=ウィキペディア)
| 固定リンク
「知らない世界」カテゴリの記事
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
- 私の世界・知らない世界―『サウジアラビアの超高層ビル、「ジッダ・タワー」の建設が約7年ぶりに再開・・!?』(2024.10.06)
- 私の世界・知らない世界―『インド首相のナレンドラ・モディの・・二股膏薬!?』(2024.08.24)
- 私の世界・知らない世界―『インドで急速に普及する電子決済システム・・で、日本では・・!?』(2024.05.20)
- 私の世界・知らない世界―『宇宙天気予報・・「非常に活発」レベルの太陽活動!?』(2024.05.11)
コメント