騙されてはいけない1317―今起こっている福島原発事故・「サブドレンや地下水ドレン、海へ排水!?」
東電の8月21日の記者会見配布資料「サブドレン他水処理施設における地下水ドレン移送ラインの設置について」とネットのNHKニュース「福島第一原発 地下水排出計画を漁協容認へ」からです。
東電は「サブドレン他水処理施設における地下水ドレン移送ラインの設置」としていますが、目的はサブドレンや地下水ドレンの“海への排水”です。
地下水バイパスや海水配管トレンチ止水・閉塞(建屋からの流出や地下水流入を止める目的)、遮水壁を行ってもまだ地下水問題が解決出来ず? 「地下水が建屋に流れ込むなどして毎日300トンの汚染水が発生・・」というものです。
なお、浄化排水の運用目標値をセシウム134:1Bq/L、セシウム137:1Bq/L、全ベータ:3(1)Bq/L、トリチウム:1,500Bq/Lとしていますが、雨水などで薄めて排水すれば、いくらでも基準はクリア出来るもので、基本的には総排水量が問題(NHKは約300トンと報道?)です。
海へ汚染水の浄化排水で問題となるのは、浄化不可能なトリチウムで、一応、高濃度の時はタービン建屋やタンクへ回収するようです。
『福島第一原発 地下水排出計画を漁協容認へ(8月11日13時23分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所の新たな汚染水対策として建屋周辺からくみ上げた地下水を浄化したうえで海に排出する計画について、福島県の漁業者で作る団体は容認する方針を固め、その条件として風評被害対策などを国と東京電力に求めました。
福島第一原発では、地下水が建屋に流れ込むなどして毎日300トンの汚染水が発生しているため、その対策として建屋の周辺にある「サブドレン」と呼ばれる井戸などから汚染された地下水をくみ上げ、浄化したうえで海に排出する計画です。
これについて福島県の漁業関係者が協議をしてきましたが、態度を決めていなかったいわき市漁協が11日までに条件つきで受け入れを決めました。これを受けて、県内の漁協で作る福島県漁連が11日、いわき市で開いた会議で容認する方針を固め、その条件としての要望をまとめた文書を国と東京電力の担当者に手渡しました。
要望には、排水にあたって厳格な運用基準を設け第三者の監視を行うことや、風評被害に対する賠償を行うことなどが盛り込まれています。サブドレンを使った地下水の海への排出は、ことし2月、汚染された雨水の海への流出を公表していなかったことで地元の東京電力への不信感が高まり、計画を実行に移すめどが立たない状態が続いていました。
福島県漁連の野崎哲会長は「汚染水対策は不可欠で苦渋の決断だった。回答を受けとった上で最終的な受け入れを判断したい」と話しています。一方、東京電力福島復興本社の新妻常正副代表は「計画を理解してもらい感謝している。要望をしっかり受け止めてなるべく早く対応したい」と話しました。
地元漁協「意見集約でき一安心」
いわき市漁業協同組合の矢吹正一組合長は「船で漁をする人だけでなく、裸で海に潜って体を張って漁をする人から不安の声も上がったが、汚染水対策は避けて通れないと考えている。意見が集約できたことは一安心している」と話しています。
また、相馬双葉漁業協同組合の佐藤弘行組合長は「汚染水対策ではこれまでたびたびトラブルが起きているので、国や東京電力に対する不信感が払拭(ふっしょく)できたわけではないが、しっかりと対策をとって復興に向けて少しずつ前進していければと思う」と話しています。』
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