私の世界・知らない世界―「イランの核開発疑惑の施設で建設工事か・・」のパルチン軍事施設の場所！？

ネットのＣＮＮのニュースから、「イランの核開発について、パルチン軍事施設で建設工事が進む兆候が見られる・・」という話です。

“パルチン軍事施設”は、以前（2014 年 10 月）に変な火災（爆薬工場での火災）が発生、米当局が注視していた軍事施設です。

パルチン軍事施設で火災のあった近辺（“The Wall Street Journl”の写真より）

   

テヘラン東部近郊にあるパルチン軍事施設の場所は、マップを英語で検索すると分かります。

 

問題の火災のあった爆薬工場は、“パルチン”と表示してある場所から少し離れたところですが、ここは核開発施設ではないような気がします。

むしろ、次に赤枠で示した山際の辺りが、どうも怪しい？　と、勝手な想像しています。

 

『イランの核開発疑惑の施設で建設工事か、ＩＡＥＡが懸念

（2015.08.29 Sat posted at 17:32 JST）

（ＣＮＮ） 国際原子力機関（ＩＡＥＡ）は２９日までに、イラン国内のパルチン軍事施設で建設工事が進む兆候が見られると懸念する新たな報告書を発表した。同軍事施設は、過去に核関連活動が秘密裏に行われたとの疑惑に包まれている。

同報告書は、建設工事は既存の建物を小規模に拡張するものとみられると指摘した。報告書の公表は、ＩＡＥＡによるイランの核関連計画の通常の監視作業に伴う措置。イランの関連施設で車両移動、備品持ち込みや工事用資材の有無などを見極める衛星撮影は続けているとしている。

報告書は一方で、イランは欧米６カ国と結んだ核開発に関する最終合意などの条項を概ね順守しているとみられるとも述べた。

米情報機関の高官は今月、ＣＮＮの取材にパルチン軍事施設で建設用の重機などの機材が存在することを明かしていた。ただ、ＩＡＥＡは核物質の隠ぺいを図る洗浄作業を見抜くことなどには習熟しており、核物質を結局は隠すことが出来ないとＩＡＥＡの技術への信頼感を示していた。

同軍事施設の査察の有無はイランとの核交渉でも対立点の１つだったが、ＩＡＥＡが査察を行う調整が進められている。

米共和党内などではオバマ政権がイランと核問題で最終合意を結んだことに反発が強く、ＩＡＥＡ報告書が今回言及したパルチン軍事施設での建設工事の可能性を新たな攻撃材料にする可能性もある。』

『イラン・パルチン軍事施設で火災か、米当局が注視

（“The Wall Street Journl”:2014 年 10 月 7 日 10:37 JST 更新）

【ワシントン】国営イラン通信（IRNA）が6日、テヘラン東部の爆薬工場で火災が発生したと報じたのを受け、米政府当局者は同日テヘラン郊外のパルチン軍事施設周辺の動きを注意深く監視していることを明らかにした。

　西側当局者らはかねてから、同施設はイランの核兵器開発で一定の役割を担っているとの疑念を抱いており、核兵器研究の一環として爆薬の実験が行われているとみている。これに対しイラン政府は、同国は核兵器を製造する意図はなく、パルチンは通常の軍事施設だと主張している。

　米国家安全保障会議（NSC）のミーハン報道官は、「パルチン軍事施設か、その近くで爆発があったとの各種報道があることを知っている」とし、「イラン政府が爆発物の製造部門で火災が発生し、労働者2人が死亡したと説明しているとのさまざまな報道も知っている」と語った。NSCは、米政府当局者は「事態を注視している」と述べた以上の論評はしていない。

　ロイター通信は6日IRNAの報道を引用して、イランの国防産業団体がテヘラン東部地区の爆薬工場で火災が発生し、労働者2人が死亡したと明らかにしたと伝えた。爆発事故だったとの未確認情報もある。

　米欧など6カ国とイランは、同国の核開発疑惑をめぐって協議を続けており、11月下旬が協議の合意期限に設定されている。』