私の世界・知らない世界―「米陸軍、装甲兵員輸送車両の後継車種を決定・・!?」
ネットのCNNのニュースから、「米陸軍は主力の装甲車両「ハンビー」の後継車種に米オシュコシュ社の軽量の共同戦術仕様車両(JLTV:Joint Light Tactical Vehicle)の採用を決めた」という話で、米オシュコシュ社のHPから“軽量の共同戦術仕様車両(JLTV)”を紹介します。
米軍は、財政の問題や“世界の警察”を下りた? 関係か、このところ戦術的なコンセプトとして、軽量とステルス(小型化とステルス化で機動性を発揮)、多目的(搭載モジュールの交換によって多彩な任務に対応)、共同(単機能なので共同戦線を構成)で安くて、簡単、便利、安全(あとの3つは自動化=ロボットや遠隔操作)を目指しているようです。
最近発表された沿海域戦闘艦(LCS)は海の装甲車ともいえるもので、まさにそのコンセプトの権化(実体化したもの)です。
沿海域戦闘艦(LCS)(ウィキより)
JLTVは場面により1.6tから2.3tの積載量(装備・装甲)の変化を可能とするものです。(以下の図は英語のウィキより)
装甲車両「ハンビー」は約6tの車体で、かなりゴツイ感じ(融通が利かない?)、余り積載量(装備・装甲)の変化が出来ないものと思われます。
装甲車両「ハンビー」(ウィキより)
話しの続き:日本の自衛隊には、同様の装甲車両として軽装甲機動車があり、PKOなどに活躍していて通常の車体は4.5t、ウィキによると自衛隊の保有車両は平成27年度で陸上自衛隊が1,780両、航空自衛隊が119両、合計1,889両です。
自衛隊の軽装甲機動車(ウィキより)
『米陸軍、装甲兵員輸送車両の後継車種を決定
(2015.08.30 Sun posted at 17:14 JST)
(CNN) 米陸軍は30日までに、前線への兵員輸送などに現在使っている主力の装甲車両「ハンビー」の後継車種に米オシュコシュ社の軽量の共同戦術仕様車両(JLTV)の採用を決めたとの報道発表文を発表した。
米海兵隊も同車両を導入する。契約額は約67億ドル(約8174億円)で、当初の発注台数は1万7000台。生産は来年始まる予定。陸軍の報道発表文によると、最初の納入は2018年会計年度内に期待している。
米ウィスコンシン州に本拠がある同社の契約獲得は14カ月間の審査を経たもので、軍需企業ロッキード・マーチンやハンビーを製造するAMゼネラル社に競り勝った。2人乗り、4人乗りのモデルの他、付属車両の生産も担う。
3社はそれぞれJLTVの試作品22台を製造し、最終的な選択決定まで14カ月間にわたって性能検査などを受けていた。
オシュコシュ社による同車両の売り込み資料は、オフロードで発揮する車体制御機能や爆発に備え防護機能を強化した座席、燃費効率の改善などを強調。副社長の陸軍の退役少将は同社の従来のモデルに比べ荒れ地での走行速度は70%速くなったと主張した。
米陸軍は、イラクでの軍事作戦で仕掛け爆弾攻撃などに遭遇し、被害が増えたことなどを受け装甲車両を改善する必要性に迫られていた。防御機能を高めるためハンビーの装甲能力を増強する対策などを講じていた。』
沿海域戦闘艦(LCS, Littoral combat ship)
アメリカ海軍が現在開発中の新型戦闘艦。沿岸戦闘艦または沿岸海域戦闘艦と翻訳される場合もある。搭載モジュールの交換によって多彩な任務に対応できるのが新しい大きな特徴である。
アメリカ海軍が大量建造を計画している小型の水上戦闘艦。従来のフリゲートにおおむね相当するが、ネットワーク中心戦などの新しいコンセプトに基づき、高度なセンサーやデータ・リンクなど電子兵器、無人兵器などを搭載して、沿海域での戦闘の主役となる。・・・
ハンヴィー(HMMWV, Humvee:High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle=高機動多用途装輪車両)
M998四輪駆動軽汎用車とその派生型で、1985年からM151(ケネディジープ)の更新用車両としてアメリカ軍に配備が始まった軍用車両に対する総称。先代の「ジープ」同様、特定の一車種を指すものではない。AMゼネラルで生産されている。
軽装甲機動車
陸上自衛隊と航空自衛隊に配備されている装輪装甲車である。製造は小松製作所。防衛省は、略称をLAV(Light Armoured Vehicle)、愛称を「ライトアーマー」としており、保有する部隊内では略称をもとに「ラヴ」とも呼ばれている。
普通科などの隊員の防御力と移動力を向上させるのが目的の装甲車であり、性能や想定する任務は、歩兵機動車(Infantry mobility vehicle, IMV)に類する。 固定武装は無いが、乗員が天井ハッチから身を乗り出して5.56mm機関銃MINIMIや01式軽対戦車誘導弾などの火器を使用できる設計になっている。車体は装甲化され、避弾経始も考慮されているが、具体的な防弾・防爆性能は公開されていない。小型かつ軽量であるためC-1 輸送機、C-130H 輸送機、CH-47J/JA 輸送ヘリコプターなどで空輸することが可能となっている。・・・(=ウィキペディア)
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