« 私の世界・知らない世界―「イラン、カヴィール砂漠(“Dasht-e Kavir”)の不思議な地形・・!?」 | トップページ | 騙されてはいけない1335―今起こっている福島原発事故・「地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価・・!?」 »

2015年9月30日 (水)

騙されてはいけない1334―今起こっている福島原発事故・「第二セシウム吸着装置(サリー)の溢水、高温焼却炉建屋・・!?」

東電の9月29日の記者会見配布資料「第二セシウム吸着装置(サリー)のサンプリングラックからの溢水について」からです。

東電は第二セシウム吸着装置(サリー)から、セシウム13428万(2.8×10**5Bq/L、セシウム137120万(1.2×10**6Bq/L、全ベータが330万(3.3×10**6Bq/Lもの汚染水が溢れ出たという報告をしています。

00 

その原因が、「ドレンホースを約4050㎝持ち上げ固縛したことから、ホースの圧損が上がりホースから排出できる量が減ったため、サンプリングラックの流入量が排水量を上回り溢れてしまった・・」というお粗末なもので、当然なことですが溢れ防止の装置やアラームを設置すべきです。

なお、その第二セシウム吸着装置(サリー)の設置場所は“高温焼却炉建屋の1階”で、高温焼却炉建屋の地下には約三千トンもの汚染水を貯留しています。「どうせ、地下には・・」はないとは思うのですが?

Photo 

その“高温焼却炉建屋”ですが、東電は場面によって不思議なことに色々な呼び方をします。

正式には東電の報告の「福島第一原子力発電所1号機タービン建屋および雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)における地下水流入調査結果(平成25年9月4日)」やHPの「福島第一原子力発電所サーベイマップ・原子炉建屋内等」の「建屋内サーベイマップ」にあるように“雑固体廃棄物減容処理建屋”と思われます。

01_2   

もう1つは、HTI建屋とも名付けられ、場所はプロセス主建屋の西側、サイトバンカー建屋の斜向かいです。

なお、話しは別ですが“高温焼却処理”を「廃棄物減容処理」や横文字の「HTI」とするのは何か反則している感じ? というか、許せない気がするものがあります。

|

« 私の世界・知らない世界―「イラン、カヴィール砂漠(“Dasht-e Kavir”)の不思議な地形・・!?」 | トップページ | 騙されてはいけない1335―今起こっている福島原発事故・「地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価・・!?」 »

震災・原発事故」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 騙されてはいけない1334―今起こっている福島原発事故・「第二セシウム吸着装置(サリー)の溢水、高温焼却炉建屋・・!?」:

« 私の世界・知らない世界―「イラン、カヴィール砂漠(“Dasht-e Kavir”)の不思議な地形・・!?」 | トップページ | 騙されてはいけない1335―今起こっている福島原発事故・「地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価・・!?」 »