騙されてはいけない1334―今起こっている福島原発事故・「第二セシウム吸着装置(サリー)の溢水、高温焼却炉建屋・・!?」
東電の9月29日の記者会見配布資料「第二セシウム吸着装置(サリー)のサンプリングラックからの溢水について」からです。
東電は第二セシウム吸着装置(サリー)から、セシウム134が28万(2.8×10**5)Bq/L、セシウム137が120万(1.2×10**6)Bq/L、全ベータが330万(3.3×10**6)Bq/Lもの汚染水が溢れ出たという報告をしています。
その原因が、「ドレンホースを約40~50㎝持ち上げ固縛したことから、ホースの圧損が上がりホースから排出できる量が減ったため、サンプリングラックの流入量が排水量を上回り溢れてしまった・・」というお粗末なもので、当然なことですが溢れ防止の装置やアラームを設置すべきです。
なお、その第二セシウム吸着装置(サリー)の設置場所は“高温焼却炉建屋の1階”で、高温焼却炉建屋の地下には約三千トンもの汚染水を貯留しています。「どうせ、地下には・・」はないとは思うのですが?
その“高温焼却炉建屋”ですが、東電は場面によって不思議なことに色々な呼び方をします。
正式には東電の報告の「福島第一原子力発電所1号機タービン建屋および雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)における地下水流入調査結果(平成25年9月4日)」やHPの「福島第一原子力発電所サーベイマップ・原子炉建屋内等」の「建屋内サーベイマップ」にあるように“雑固体廃棄物減容処理建屋”と思われます。
もう1つは、HTI建屋とも名付けられ、場所はプロセス主建屋の西側、サイトバンカー建屋の斜向かいです。
なお、話しは別ですが“高温焼却処理”を「廃棄物減容処理」や横文字の「HTI」とするのは何か反則している感じ? というか、許せない気がするものがあります。
| 固定リンク
« 私の世界・知らない世界―「イラン、カヴィール砂漠(“Dasht-e Kavir”)の不思議な地形・・!?」 | トップページ | 騙されてはいけない1335―今起こっている福島原発事故・「地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価・・!?」 »
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント