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2015年10月13日 (火)

私の世界・知らない世界―「NFL選手がMRSA感染・・!?」

ネットのCNNのニュースから、「アメリカのプロフットボールリーグ(NFL)の有名選手がMRSAに感染し・・」という話しで、私も糖尿病合併症からの神経症(足の指先の感覚が鈍る)の低温火傷で足の感染症(壊疽)から潰瘍が治らない状態が続いており、MRSAは人事ならず心配事なのです。

その潰瘍から来る感染症が5年ほどの間、3ヶ月~半年に一度悪化して抗生剤の点滴を1~2週続けることになるのが常態化していました。生物学的検査もするのですが、形成(潰瘍のため)の先生は「病院に5年も治療に通っていれば、MRSAは検出されるものです」と平気で言います。

つまり、「MRSAは黄色ブドウ球菌が耐性化した病原菌であり、黄色ブドウ球菌と同様に常在菌のひとつと考えられ、健康な人の鼻腔、咽頭、皮膚などから検出されることがある」ということで、看護師や先生にも保菌者の可能性があり、端的に言えばMRSAは病院由来のものです。

自分はまだMRSAは検出されないようですが、いつ保菌者になってもおかしくはないのです。

MRSAの走査型電子顕微鏡写真(ウィキより)

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MRSAによる膿瘍(ウィキより)

Photo_2 

MRSAに限らず感染症は悪化すれば、上の写真のように“全体が大きく腫れ赤らみ熱を持つ”ので、その場合すぐ病院に行かねばなりません。

ところで、「本菌が免疫力が低下した患者に感染すると、通常では本菌が起こすことはないような日和見感染を起こすこともある」ということが重要で、普通に健康で免疫力が低下しなければ平気のはず、CNNも「MRSAはおよそ100人中2人の割合で鼻の中などに存在していて、大抵の場合は問題にならない」としています。

ただ、今回のNFLの選手(屈強な黒人のニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・フェルズ選手)がMRSA感染は、「誰でもなる・・!」ということの証明です。

なお、CNNは「米疾病対策センターによれば、米国では2013年に約1万人がMRSA感染で死亡した」としていますが、普通の健常者が突然にMRSAの感染で死んだのではなく、何か重症の病気の人や免疫力のほとんどない新生児です。

『NFL選手がMRSA感染で手術、耐性菌への不安広がる 米

2015.10.13 Tue posted at 12:40 JST

(CNN) 米国で耐性菌のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する不安が高まっている。米プロフットボールリーグ(NFL)の有名選手がこのほど感染し、何度も手術を受けなければならない状態になったと報じられたためだ。

報道によると、NFLニューヨーク・ジャイアンツのタイトエンド、ダニエル・フェルズ選手はMRSAに感染して重体となり、手術が必要になった。

MRSAはおよそ100人中2人の割合で鼻の中などに存在していて、大抵の場合は問題にならない。しかし人から人へと感染して死に至ることもあり、米疾病対策センターによれば、米国では2013年に約1万人がMRSA感染で死亡した。

感染初期は吹き出物や虫刺されのように見えることもあり、傷口ができるとそこから体内に侵入して血液や骨、心臓、肺などに感染する。切り傷や擦り傷、吹き出物のような症状があって発熱を伴う場合は医師の診察を受けた方がいいと専門家はアドバイスする。

病院では職員から患者への院内感染が問題になっているが、ここ数年で状況は大きく改善された。

スポーツ界ではNFLのように対戦相手と接触するスポーツのリスクの高さが指摘されている。NFL選手のMRSA感染は、フェルズ選手が初めてではないという。

米バンダービルト大学の調査によれば、接触スポーツの選手がMRSAに感染する確率は、非接触スポーツ選手の2倍に上る。また、スポーツジムの器具からMRSAに感染した事例も報告されているほか、感染源が分からないケースもみられる。

感染を防ぐためには切り傷や擦り傷、吹き出物のような症状に注意して、手はよく洗う必要がある。タオルやせっけん、かみそりなどを他人と共有するのは禁物だ。

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-resistant Staphylococcus aureusMRSA

抗生物質メチシリンに対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌の意味であるが、実際は多くの抗生物質に耐性を示す多剤耐性菌である。なお、生物種としてはあくまで黄色ブドウ球菌であるので、生物学的な詳細は同記事を参照のこと。

MRSA は黄色ブドウ球菌が耐性化した病原菌であり、黄色ブドウ球菌と同様に常在菌のひとつと考えられ、健康な人の鼻腔、咽頭、皮膚などから検出されることがある。

そもそも薬剤耐性菌であるため薬剤の使用が多い病院で見られることが多く(耐性菌は抗生物質の乱用により出現すると言われている)、入院中の患者に発症する院内感染の起炎菌としてとらえられている。しかし病原性は黄色ブドウ球菌と同等で、健康な人にも皮膚・軟部組織感染症などを起こしうる。病院外での発症が最初に確認されたのは1960年代にさかのぼるが、近年では健康な人のごく一般的な感染症の起炎菌として見つかることもあり、本菌が病院から街中へと広がっていることが示唆されている。community-acquired MRSA (CA-MRSA) は、1999年に米国で死亡例がみられてからは、外来診療でも留意すべき菌種のひとつとなった。CA-MRSAは、院内感染でのMRSAとは異なり、ミノサイクリンやST合剤、クリンダマイシンが有効であることが多い。

本菌が免疫力が低下した患者に感染すると、通常では本菌が起こすことはないような日和見感染を起こすこともある。一旦発症するとほとんどの抗生物質が効かないため治療は困難である。特に、術後の創部感染、骨感染(骨髄炎・関節炎)、感染性心内膜炎(IE)、臓器膿瘍は難治性化し、適切な治療を受けられないと後遺症ばかりか死の転帰をたどる事になる。・・・(=ウィキペディア)

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