騙されてはいけない1362―今起こっている福島原発事故・「地下トンネルの汚染水濃度 約4000倍に上昇・・」とNHK!?
12月10日のネットのNHKニュースのから、「地下トンネルの汚染水濃度 約4000倍に上昇(12月10日8時27分)」という報道ですが、『廃棄物処理建屋の周辺の「ダクト」の滞留水4~5百トンが高濃度汚染水(セシウム:48万2000Bq/L、全β:50万Bq/L)となっている・・』ということです。
・・で、その問題の廃棄物処理建ですが、去年12月に行ったという「トレンチ内滞留水の点検の実施について(平成26年12日3日)」の資料を紹介しますが「ダクト」は沢山あり、図が細かく小さ過ぎて良く分かりません。
注)元の図は真ん中の細かいものです。上下にある青枠とピンク枠の図は分かり易くしようと拡大・編修したもの、字が見えにくいのは元々ですので、ご容赦下さい。
多分ですが、集中RW連絡ダクト(集中RW:プロセス主建屋を中心とする集中廃棄物処理建屋)が怪しいのですが、以前に紹介した「汚染水等構内溜まり水の状況(H27.11.25時点)」を思い出しました。
見てみると、その中に“廃棄物処理建屋間連絡ダクト”があり「3号機廃棄物処理建屋西側」となっていて、上の図では怪しい青枠部分ではなくピンクの枠の方です。
そのダクト内の滞留水は平成26年12月の量が約420㎥、汚染の程度はセシウムが121 Bq/L(セシウム134:27 Bq/L、セシウム137:94 Bq/L)で全βが120 Bq/Lとなっています。
注)「汚染水等構内溜まり水の状況(H27.11.25時点)」(部分を再掲):「中長期ロードマップの進捗状況」・「廃炉・汚染水対策チーム会合第24回事務局会議(2015年11月26日)」の「【資料1】プラントの状況」の中より
なお、怪しいとした集中RW連絡ダクト(集中RW:プロセス主建屋を中心とする集中廃棄物処理建屋群)関連の資料ですが、もちろん地下の“ダクト”(通路も)は水位より上? かも知れませんが、水位が少し上がるとイケイケになるものです。
『地下トンネルの汚染水濃度 約4000倍に上昇(12月10日8時27分 )
東京電力福島第一原子力発電所で、「ダクト」と呼ばれる地下のトンネルにたまった汚染水の濃度が、1年前のおよそ4000倍に上昇しているのが見つかりました。原因は分かっていませんが、東京電力は外部への流出はないとしています。
福島第一原発の「廃棄物処理建屋」と呼ばれる施設の周辺には「ダクト」と呼ばれる地下のトンネルがあり、津波で押し寄せた海水などが汚染水となって現在も400から500トンたまっています。
この汚染水について、東京電力が今月3日にサンプルを採取して濃度を測ったところ、1リットル当たり放射性セシウムが48万2000ベクレル、ベータ線という放射線を出す放射性物質が50万ベクレルそれぞれ検出されました。
これは、去年12月に行った前回の調査と比べて4000倍から4100倍に上昇したことになります。
問題のダクトが隣接する「廃棄物処理建屋」は、溶け落ちた核燃料を冷やしたあとの極めて高い濃度の汚染水を一時的に保管するのに使われていますが、東京電力は、ダクトの水位のほうが高いうえ建屋との間は止水されているためこれらの汚染水が流れ込んだ可能性は低いとして、今後、濃度が上昇した原因を調べることにしています。
また、ダクトの周辺の地下水に含まれる放射性物質の濃度に変化はないことから外部への流出はないとしています。』
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