騙されてはいけない1369―今起こっている福島原発事故・「５・６号機の滞留水量の状況・・！？」

東電のＨＰの「福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」・「中長期ロードマップの進捗状況」、「2015年12月24日（廃炉・汚染水対策チーム会合　第25回事務局会議）」の「【資料３-８】５・６号機の現状」からです。

資料は「５・６号機の現状」とありますが、内容は「５・６号機の滞留水量の状況」で、５・６号機の資料はたまにしか出てこない？　というか、５・６号機にも滞留水問題（地下水の流入）はまだある！　と言うこととその状況を確認できるものなので紹介します。

なお、図に「Ｆエリアタンクの状況」を同じ会議資料の「【資料１】プラントの状況」の「滞留水の貯蔵状況（12月17日時点）」から添付しています。

 

この資料では、５・６号機の地下水の流入は45㎥/日、建屋内滞留水は合計で約5,000㎥もあり、Ｆタンクエリアのタンク容量が16,300㎥で貯留率89％と満杯の9割近くになっています。なお、海に浮かんでいるメガフロートにも満杯状態の約8,000㎥溜め込まれています。

なお、東電はメガフロートに貯留しているものを“ろ過水”としているのですが、散水や放流してよいレベルかどうかは不明？　というか、良いものならしているはずです。

話しは別に：21日サンプリングの「地下水観測孔No.2-5の全βが2１万Bq/Lと過去最高値を更新」を言いましたが、12月29日の記者会見配布資料「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結」では28日に地下水観測孔No.2-5の全βが過去最高値を更新して、今回は４０万Bq/Lとなりました。