騙されてはいけない1373―今起こっている福島原発事故・「ダンプが3台通過でダスト放射能濃度の上昇を示す「高警報」が発生・・かも!?」
東電の1月14日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)」からです。
13日の昼に「敷地境界付近のモニタリングポストNo.7 近傍(敷地南側)に設置しているダストモニタにおいて、ダスト放射能濃度の上昇を示す「高警報(警報設定値:1.0×10-5Bq/cm3)」が発生」を報告していますが、その原因が「えっ、それ本当に!・・」と思うもので、「ダンプが3台通過してダスト(ほこり)を舞い上げた為? かも知れない・・」ということです。
モニタリングポストNo.7の場所(現場)をその参考資料と紹介しますが、直ぐ前がダンプも通れる道路となっています。
モニタリングポストの写真が東電のHPにありましたが、周囲は写真のような金網ではなく、コンクリート塀で囲んであります。
<東電の報告>
・2016/1/13 12:39 敷地境界付近のモニタリングポストNo.7 近傍(敷地南側)に設置しているダストモニタにおいて、ダスト放射能濃度の上昇を示す「高警報(警報設定値:1.0×10-5Bq/cm3)」が発生。
14:06 当該モニタの「高警報」が復帰し、警報発生前の値に戻ったことを確認。当該モニタリングポスト以外の発電所構内のダストモニタおよびモニタリングポストの指示値に有意な変動はない。
12:40 時点の風向および風速は、風向:南南東、風速:4.3m/s。なお、風向は11:20 から南南東であり、発電所方向に向かって吹いていたものであることを確認。当該モニタの「高警報」が発生した際に使用していたろ紙を回収して分析した結果、セシウム134 及び137(天然核種以外の核種)が検出されたが、それ以外の核種は検出限界値未満だった。
<回収したろ紙の分析結果(速報値)>
セシウム134:2.0×10**-6Bq/cm3, セシウム137:8.9×10**-6Bq/cm3
当該ダストモニタの「高警報」が発生した原因について、自然条件や構内外の作業状況を確認した結果、今回のダストの上昇は、以下のことから発電所構内の作業に伴うダストの放出ではなく、発電所南側に位置する道路をダンプが通過したことにより路面の砂塵が舞い上がり、MP7近傍のダストが局所的に上昇し、それをダストモニタが検知した可能性が高いと考えている。
①1号機原子炉建屋カバー解体工事においては工事エリアに設置したダストモニタに有意な上昇がなかった。
②2号機、3号機がれき撤去関連の作業においても作業に伴うダストの上昇はなかった。
③フランジタンク解体作業についても当該時間にダストの舞い上がる作業はしておらず、かつ作業中にダストの上昇がなかった。
④構内に設置した10か所の連続ダストモニタの指示値にも有意な変動はなかった。
⑤MP7を含む8か所のMP指示値及び当該ダストモニタ以外の敷地境界のダストモニタ指示値に有意な変動はなかった。
⑥MP7近傍のダストモニタの指示値が上昇する約1時間前から南東又は南南東の風約5mが吹いている状態であり、発電所敷地外から発電所に向かって風が吹いていた。
⑦ MP7近傍をダストが上昇した時刻頃にダンプが3台通過していた。
なお、敷地南側の道路および通過したダンプの調査や構内で他にダストを舞い上げる作業がなかったかについて、引き続き調査を行う。
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