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2016年1月25日 (月)

私の世界・知らない世界―「イスラム国(ISIS)掃討戦を考慮、対地攻撃機A10の引退見直し・・!?」

ネットのCNNのニュースから、「米空軍は24日までに、シリアなどでの過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討戦の継続を考慮し、対地攻撃機A10を引退させる計画を見直す方針を明らかにした・・」という話しです。

まず、対地攻撃機A10の写真をウィキからですが、もの凄くデッカイ機関砲(“巨大な”を強調したので、褒めているのではありません)の「機首下部に露出した30mmGAU-8ガトリング砲の砲口」とその“30mm砲の砲弾”を紹介です。

A10thunderbolt2 

3cmの直径の砲弾を「1秒に50~65発撃つ・・」というのですから、こんなので狙われるとイスラム国(ISIS)の石油運搬用オイルタンカー・トラクはたまったものではありません。下図はその装備全体の大きさが分かるものです。

GAU-8 (機関砲)(ウィキより)

A10thunderbolt2aa 

装填される砲弾数は1,174発、「ガッ、ガッ、ガッ・・」と約20秒間引き金を引くだけでタマ切れの終わりとなりますが、砲弾は問題の劣化ウラン弾を使用し、車両前面とは違い上部の比較的装甲の薄い部分を狙え、貫通力があるので戦車も撃破されるはずです。

対地攻撃機A10の機関砲装備でいうと、もっとデッカイ(違いを意味するもので、褒めているのではありません)のは「ISIS掃討にA10と共に出動の改造されたAC130輸送機・・」で、こちらは40mm機関砲や105mm榴弾砲まで装備、AC130はガンシップ(gunship)と呼ばれているものです。

AC130(ウィキより)

A10thunderbolt2cc 

A10と同じコンセプトのロシアの対地攻撃機がSu-25(スホーイ25)、「2014年、イラクは国内のスンニ派武装勢力ISILの攻勢を抑える切り札としてロシアよりSu-25を購入」ということで、イラク軍が使用しています。最近、プーチンがシリアへ派遣したのもこれが入っています。

Su-25(スホーイ25)(ウィキより)

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『米軍、対地攻撃機A10の引退見直し ISIS掃討に不可欠

2016.01.24 Sun posted at 16:55 JST

(CNN) 米空軍のデービッド・ゴールドフェイン副参謀総長(空軍大将)は24日までに、シリアなどでの過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討戦の継続を考慮し、対地攻撃機A10を引退させる計画を見直す方針を明らかにした。

軍事問題関連メディアの「ディフェンス・ニュース」との会見で述べた。同ニュースの電子版によると、副参謀総長は同機の引退計画はISISの勢力伸長が顕著になる前に決められていたと述べた。

空軍参謀総長室はCNNの取材に同大将の発言内容を確認。別の米軍事問題関連メディア「ディフェンス・ワン」(電子版)はこれより前に、米国防総省当局者は今年2月に米議会へ送付する国防予算の要求額の中にA10引退計画は盛り込まないことを明らかにしたと報じていた。

米空軍は同機の役目を継ぐ機種として開発中のF35型機を当て込んでいたが、製造が遅れ、実戦経験もない不安材料を抱えている。低空での対地支援攻撃が可能なA10はこれまでシリアの他、イラクやアフガニスタンの戦闘任務に投入されている。

米空軍の航空機の中で低空や低速度での地上攻撃が可能な機種はA10だけとされ、ISIS掃討戦でこの戦術の重要性は一段と高まったともされる。特に接近戦で味方への損害を恐れて戦闘機の空爆支援を頼めない状況でのA10の性能への評価は高い。

同機は全天候での飛行が昼夜可能とされ、強力な30ミリのガトリング砲などの武器を搭載する。ISIS掃討の戦闘任務では昨年11月、これも対地攻撃機に改造されたAC130輸送機と共に出動し、ISISの燃料輸送トラック116台を破壊する戦果を上げたとされる。』

A-10:サンダーボルトIIThunderbolt II

フェアチャイルド・リパブリック社の開発した単座、双発、直線翼を持つアメリカ空軍初の近接航空支援(CAS)専用機。戦車、装甲車その他の地上目標の攻撃と若干の航空阻止により地上軍を支援する任務を担う。

公式な愛称は第二次世界大戦中に対地攻撃で活躍したリパブリック P-47に由来するサンダーボルトIIThunderbolt II)だが、一般にはウォートホッグ(イボイノシシ)やホッグ(ブタ)という渾名で広く知られている。

【耐久性】

・・・湾岸戦争においては参加機のうち半数にあたる約70機が被弾しながら、被撃墜は6機にとどまり、喪失率は10%でしかない。384箇所の破孔を生じながら生還、数日後には修理を完了し任務に復帰した80-8186号機や、イラク戦争においてSAMによって右エンジンカウルを吹き飛ばされながら生還した80-258号機などの「タフさ」の実績がある。・・・

【運用の項より】

・・・アメリカ空軍は、2008年の時点でA-10A273機、OA-10A94機の計367機を保有しており、2009会計年度までに最大125機をA-10Cに改修する計画で進めており、最終的には保有する367機すべてをA-10Cに改造する計画であった。が、2012年の国防総省の「国防予算の優先度と選択」においては、A-10102機退役させるとされた。2012年の時点で345機を保有している。

・・・本機の能力が疑問視された当時は、後継機として専用機(A-7F/A-16)の開発も検討された事があるが、プランは中止され、現在はF-16ともどもマルチロール機であるF-35統合打撃戦闘機で更新する予定であるが、F-35の開発の遅れによりA-10の退役も先延ばしされ、近代化プログラムが進められている。2015年の国防予算案の概要にて、予算削減のため、航空戦力としてA-10の全廃、及びU-2偵察機を退役させるという発表がされていたが20161月に対イスラム国空爆等の戦果を受けて退役を無期限延長した。・・・

【兵装システム】

爆装したA-10A-10は、7tを超えるペイロードを持ち、11ヶ所のハードポイントに様々な外部武装を装備できる。また、劣化ウランを弾芯とした30mm徹甲弾を使用するGAU-8アヴェンジャーガトリング砲を主要武器として内蔵している。

当初の設計では毎分2,100発と4,200発の発射速度だったが現在は毎分3,900発に固定している。射撃開始から最高速度となるまで0.5秒かかるため、最初の1秒で50発を発射し、その後は毎秒65発となる。GAU-8A-1030度で降下した際の射程1,220mに最適化されて12.4mの円内に80%という集弾率となっている。

GAU-8 Avenger(アヴェンジャー)

ゼネラル・エレクトリック製の30mm ガトリング砲である。アメリカ空軍のA-10 サンダーボルトIIなどに搭載され、アメリカ軍の航空機搭載機関砲のなかで最大、最重そして、攻撃力の点で最強を誇る。主に対戦車攻撃に利用され、強力な30mm弾を高初速、高サイクルで発射する。なお、"Avenger"とは復讐者を意味する。・・・

GAU-8単体の重量は281kgであるが、給弾システムやPGU-14(焼夷徹甲弾)を満載したドラムマガジンなどを含めた全備重量は1,830kgにもなる。また、銃口から機関部までの長さは5.81mであり、ドラムマガジン単体では長さが1.82m、直径が86cmある。このドラムマガジンには最大で1,350発の30mm機関砲弾を搭載できるが、1,174発がごく一般的な搭載量となっている。焼夷徹甲弾(API)の初速は990m/sであり、GAU-8の小型版ともいえるM61 バルカンの20mm機関砲弾とほぼ同一の初速を得る。・・・

AC-130

ロッキードC-130 ハーキュリーズ輸送機に重火器を搭載できるように改造した対地専用攻撃機である。ガンシップ・プロジェクトIIに基づいてロッキードC-130 ハーキュリーズに武装を施した機体である。初期型のAC-130AAC-119同様M134 7.62mmミニガン4挺とM61 20mmバルカン4門を装備していたが、9K32SA-7 グレイル)やFIM-92 スティンガーなどの携帯式地対空ミサイルの発達と普及に伴い、長射程大火力のボフォース L60 40mm機関砲やM102 105mm榴弾砲が追加され、AC-47AC-119とは桁違いの重武装と大火力を有するようになった。 武装は機体左側面に装備され、目標を中心に左旋回しながら攻撃する。これは、左側に座る機長が目標を視認しやすいためである。元となった機体が輸送機なので大量の弾薬を搭載でき、長時間に渡っての射撃が可能になっている。・・・

ガンシップ(gunship

アメリカ空軍がベトナム戦争中に南ベトナム解放民族戦線への対抗策の一環として、歩兵など非装甲目標への襲撃を目的として輸送機の機体を流用して開発した局地制圧用攻撃機。対抗手段が無い敵と相性がよく、巨大なCOIN機のように運用される。本来のガンシップとは海軍用語での砲艦を指す。砲艦外交(gunboat diplomacyまたはGunship Diplomacy)という言葉は18世紀ころから使われているが、20世紀以降は船舶の航行が可能な大型河川などに配備される喫水の浅い軍艦を指す。また、軍事航空用語としては攻撃ヘリコプターを指すことも多い。・・・

Su-25(スホーイ25

ソ連のスホーイ設計局が開発した攻撃機(シュトゥルモヴィーク)である。ソ連での愛称はグラーチュ(Грач:ミヤマガラス。ロシアやウクライナに生息する小型のカラスの仲間)。北大西洋条約機構(NATO)の使用したNATOコードネームは「フロッグフット」(Frogfoot)。

実戦活動としては、ソ連のアフガニスタンへの侵攻やアブハジアの紛争の他、中央アジア各地での内戦、南オセチア紛争、アルメニアなどザカフカース方面での紛争などで使用されている。コートジボワールでは、保有する2機のSu-25UBが同国に駐留するフランス軍の基地を攻撃したとして、フランス軍によって少なくとも1機が破壊された。2014年、イラクは国内のスンニ派武装勢力ISILの攻勢を抑える切り札としてロシアよりSu-25を購入。これは、フセイン政権時代に同機を運用していたパイロットの再起用をにらんだものであった。2015930日にはロシアからシリアに派遣されたSu-25Su-24ISILへの空爆作戦を開始した。・・・(=ウィキペディア)

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