私の世界・知らない世界―「中国の世界最大の電波望遠鏡:500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)の場所・・!?」
ネットのCNNのニュースから、「中国当局が世界最大の電波望遠鏡「500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)」を建設するため、住民9110人を立ち退かせる計画を明らかにした・・」と言う話です。
その場所をマップで見たいと思いましたが“貴州省の山間部”というものではなんともなりません。
・・で、いろいろ調べたのですが、ウィキに“500メートル球面電波望遠鏡”があり、その場所が“中国南西部の貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州平塘県にある自然のくぼ地(大窩凼窪地)”となっています。
いろいろマップ探査して見つけたのが以下の航空写真です。
去年の7月、まだ未完成な“500メートル球面電波望遠鏡”の写真が人民綱日本語版に載っています。
世界最大電波望遠鏡のある“黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州”という少数民族自治州を知らなかったのですが、ウィキで見るとそこにはいろいろな少数民族の人達が数多く住んでいます。中国はやたらといろいろな人が居て、話す言葉も違うというので愕きます。
探しついで! というのも、何ですがFASTが稼動するまでは世界最大という、プエルトリコのアレシボにある電波天文台(直径305メートル)です。
アレシボ天文台のHP(“naic.edu”)にある、現在は世界最大電波望遠鏡の写真とウィキのもの(後ろ2枚)を載せておきます。
『巨大望遠鏡建設で住民9110人立ち退き 中国
(2016.02.17 Wed posted at 12:41 JST)
香港(CNN) 中国当局が世界最大の電波望遠鏡「500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)」を建設するため、住民9110人を立ち退かせる計画を明らかにした。国営新華社通信が伝えた。
FASTは貴州省の山間部に建設され、9月に完成予定。100億光年以上離れた距離から届く電波信号も探知できるとされ、地球外生命体発見への期待もかかる。
立ち退きの対象となるのは半径5キロ以内に住む住民で、1人当たり1万2000元(約21万円)の補償が支払われる。住居の確保が難しい少数民族の世帯には1万元を上乗せする。
中国では過去にも、三峡ダムの建設で120万人が立ち退きを強いられていた。
FASTが完成すれば、プエルトリコにあるアレシボ天文台(直径305メートル)を抜いて世界最大の電波望遠鏡となる。』
500メートル球面電波望遠鏡(FAST、Five hundred meter Aperture Spherical Telescope)
中国科学院国家天文台により建設が進められている電波望遠鏡である。1994年に計画が提案され、2016年の完成を目指している。この望遠鏡は、中国南西部の貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州平塘県にある自然のくぼ地(大窩凼窪地) を利用して作られている。
この望遠鏡は、4,600枚の三角形のパネルを組み合わせ、アレシボ天文台のような固定球面鏡を形成する。望遠鏡直径はアレシボ天文台より大きい500メートルとなる予定である。
球面鏡であるために受信機は500メートルの鏡面全体を一度に見ることはできないが、それでも有効直径300メートルの電波望遠鏡として機能する。また地面に固定された望遠鏡であるため観測できる範囲には制限があり、天頂から40度の範囲しか観測することができない。観測周波数は0.3-5.1GHzを予定しており、指向精度は4秒角と見込まれている。
この計画は2008年10月に中華人民共和国国家発展改革委員会に認められた。同年12月26日には定礎式が開催された。この計画の責任者は、中国科学院国家天文台の南仁東である。
アレシボ天文台(Arecibo Observatory)
プエルトリコのアレシボにある電波天文台。米国科学財団(NSF)との協力協定のもと、国立天文学電離層センターの一部として、SRIインターナショナル、宇宙研究大学連合、プエルトリコ・メトロポリタン大学により運営されている。1963年に建設され、単体では世界最大の電波望遠鏡として知られている。
コーネル大学とアメリカ空軍の元で建設されている。直径305 mの球面反射面がカルスト地形の窪地を利用して造られ、3本のマストで高さ150 mに受信機が吊り下げられている固定式のアンテナである。レーダーとしても使用でき、小惑星などの観測にも利用される。
地球外知的生命体探査との関わりが深く、1974年にはM13ヘメッセージが送られた(アレシボ・メッセージ)。1999年から行われているSETI@homeにおいてはアレシボ天文台で受信された電波データの解析が行われている。
冷戦時代には、月面反射したソ連などからの電波を受信するのにも使われたことがある。
2007年11月22日、Technobahnの記事によると、NSFは現状1050万ドルだった年間予算を来年から800万ドルに削減する事を発表した。また、同記事には2011年にてアレシボ天文台を閉鎖するとの記述があり、その主原因として観測設備(天文台)の拠点が地上から宇宙(ハッブル宇宙望遠鏡等)に移った事が挙げられている。
2012年5月12日、SRIインターナショナルが中心となりアレシボ天文台を運営していくことが通達された。
2014年1月13日、プエルトリコで発生したM6.4の地震により受信機を吊り下げるケーブルに損傷が発生し、観測できない状態になった。地震より2ヶ月後の3月13日に完全な観測が可能な状態に戻った。
2016年に中国の500メートル球面電波望遠鏡の完成予定で世界最大の電波望遠鏡が交代すると見られる。
アレシボ天文台でなされた発見
・964年4月7日にGordon H. Pettengillのチームが水星の自転周期が59日であることを発見した。それまで水星の公転周期と同じ88日だと考えられていた。
・1968年、ラブラスたちによるかにパルサーの天体周期(33 ms)の発見は、宇宙に中性子星が存在する最初の確固とした証拠を提供した。
・1974年ラッセル・ハルスとジョゼフ・テイラーが最初の連星パルサーPSR B1913+16を発見。
・1989年8月には直径1.8 kmの小惑星(4769)カスタリアを直接観測した。
・1990年ポーランドの天文学者アレクサンデル・ヴォルシュチャンがPSR B1257+12を発見、太陽系外惑星(もしくは彗星)をもつ天体の最初の発見であるとされる。
(=ウィキペディア)
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