私の世界・知らない世界―「NY―ロンドン間を11分 夢の超音速旅客機誕生か・・!?」
ットのCNNのニュースから、『「アンティポード」と名付けられたマッハ24で空を飛ぶ超音速旅客機は10人の乗客を乗せ、英ロンドン―米ニューヨーク間を11分で結ぶ・・」という話しです。
ただし、「アンティポード」と名付けられた超音速旅客機は現実に設計や製造がなされたのではなく、単なる“コンセプト”(構想or考え方=アイデア)が発表されただけです。つまり将来、それも数十年先の話、「こんな方法のこんなものが出来たらいいかも?・・」という程度のものです。
「アンティポード」の速度はコンコルドの12倍のマッハ24=Charles Bombardier/Imaginactive (CNNより)
“コンセプト”を発表のチャールズ・ボンバルディア氏は英語のウィキにも載っており、カナダの工業デザイナー(ウィキは発明家兼エンジニア)以外にエンジェル投資家だそうで、元々かなり? のお金持ちのようです。
エンジェル投資家:創業間もない企業に対し資金を供給する富裕な個人のことである。投資の見返りとして株式や転換社債を受け取ることが一般的である。エンジェル同士でグループを形成し、情報の共有や共同出資を行う動きも見られる。
以下は英語のウィキにある彼(1974年生まれ)とその作品、超音速旅客機のアンティポードやコックピットを持つ小型電動車アロー(“Arrow”)、貨物輸送用の対地面効果機ヌナビク(“Nunavik”)の写真です。
アンティポード(“Antipode”)
アロー(“Arrow”)とヌナビク(“Nunavik”)
なお、超音速旅客機のアンティポードに搭載するエンジンは「スクラムジェットエンジン」で、超音速燃焼(Supersonic combustion)を行うラムジェットエンジンだそうです。
子供の頃からラムジェットは知っていて、その原理を聞くと「何故、爆発したジェット噴射が出口だけに向うのか・・?」という疑問が拭えないのです。
入口から流入し、圧縮された空気の圧力で塞がる? というものかも知れませんが納得が行きません。
下の「スクラムジェットエンジン」の模式図を見ると、入口から燃焼室、出口とスカスカで、「こんなもので、何故、後方だけ噴射するの・・?」と思いませんか?
話しは別に:地球の真裏を意味す「アンティポード」の“対蹠地”という言葉を知りませんでした。ウィキにはその裏側を重ね合わせた地図があるので紹介します。
世界地図(青)に対蹠地を示した地図(黄)を重ね合わせた地図 (ウィキより)
テレビのクイズなどの「地球で見る、日本の裏側の国は?・・」の答えがアルゼンチンやブラジルですが、それは大体の話、正確に陸地に絡むのは日本本土ではなく、沖縄本島の裏がブラジルの領土という関係です。
なお、面白いと思うのはヨーロッパのスペインとニュージーランドが対蹠地関係となるそうです。
『NY―ロンドン間を11分 夢の超音速旅客機誕生か
(2016.01.28 Thu posted at 13:23 JST)
(CNN) 工業デザイナーのチャールズ・ボンバルディア氏は、マッハ24で空を飛ぶ超音速旅客機のコンセプトを発表した。地球の真裏を意味する「アンティポード」と名付けられたこの旅客機。10人の乗客を乗せ、英ロンドン―米ニューヨーク間を11分で結ぶという。
「地球の反対側にできる限り早くたどり着ける航空機のコンセプトを作りたかった」とボンバルディア氏はフォーブズ誌に語っている。ボンバルディア氏はこれまでに、マッハ10の超音速旅客機「スクリーマー」のコンセプトも発表している。
アンティポードの翼にはロケットブースターが取り付けられており、高度1万2000メートルの高度まで機体を飛ばし、マッハ5の速度を実現する。
搭載するエンジンは「スクラムジェットエンジン」と呼ばれるタイプのもの。通常のジェットエンジンとは異なり、可動部分がほとんどない。また、酸素の詰まった重たいタンクを背負わなければならないロケットと異なり、大気中の酸素を取り込んで燃焼させる。
もちろん、こうしたコンセプトが日の目を見るのは数十年先の話だ。米航空宇宙局(NASA)でさえ、安定したスクラムジェット機は製造できていない。実現に最も近いところにいるのは米国防総省で、2013年に無人で小型のスクラムジェット実験機でマッハ5を出すのに成功している。
もっともボンバルディア氏は、実現が数十年先でも気にはしていないようだ。同氏は自らのウェブサイトの動画でこう述べている。
「大切なのは技術革新だ。あなたのアイディアをシェアして欲しい。そのアイディアが別のデザイナーたちに扉を開き、そこから新しいものが作られていく」』
対蹠地
地球あるいは他の天体上で、ある場所とは180°逆に位置する場所である。地球においては俗にいう「地球の裏側」である。対蹠点(たいせきてん、たいしょてん)とも言う。数学では3次元のいわゆる球以外の、抽象的な球面に対しても対蹠点という表現を使う。なお、対称点(たいしょうてん)は誤り。「対蹠」の「蹠」は、「足裏」を意味する語である。従って、「対蹠」とは、「足裏を対する」という意味で、即ち「正反対」を意味する語である。英語の「antipode」は、“anti”(反対)と“pode”(足)の合成語で、「足を対した所」を意味する。「たいせき」が本来の読みで、「たいしょ」は慣用読みである。・・・
スクラムジェットエンジン
ラムジェットエンジンの一種であり、超音速輸送機やスペースプレーンのエンジンとして開発が行われているものである。名称はsupersonic combustion ramjetの略称に由来する。超音速燃焼(Supersonic combustion)を行うラムジェットエンジンである。
ジェットエンジン(に限らず内燃機関は皆そうだが)は、吸入した空気を圧縮して燃料を燃焼する事により、エンジンを駆動する爆発を得る。ラムジェットエンジンの場合は、エンジンのインレット部において、高速航行に伴うラム圧により十分な空気の吸入・圧縮を行なうことができる。従ってラムジェットエンジンの動作域は超音速などの高速領域に限られ、マッハ3から5の間が、最も効率が良いとされる。
ラムジェットエンジンでは、流入空気を亜音速までに減速させた後に燃焼させ、出力を得ている。しかしマッハ5を超えたあたりから、吸入した空気を亜音速に減速する事が困難になる。エンジン内で減速と圧縮がなされてもなお、空気流は超音速を保ったままになる。そこで、インテイクから吸入された超音速の大気を、超音速のまま燃焼機に導き、超音速燃焼を行い、燃焼ガスが超音速でノズルから噴射されるのが、スクラムジェットエンジンである。このように吸入から排気までのエンジン全域にわたって、作動流体が音速以下に減速されることがないため、広いマッハ数域で高いエンジン性能が維持される。スクラムジェットエンジンは、マッハ5程度から、理論値の上限であるマッハ15までの広い速度域での利用が期待されている。機械的圧縮機によらず、タービンなどは有していない簡易な構造である。動圧で圧縮が行われる点から、広義のラムジェットエンジンに含まれる。・・・(=ウィキペディア)
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