騙されてはいけない1384―今起こっている福島原発事故・「高温焼却炉建屋で工事中の配管の未接続部(端部)から水が漏えい・・!?」
東電の3月23日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所の状況」からですが、<4.その他>の欄に「集中廃棄物処理施設高温焼却炉建屋において、漏えい検知器が動作し、警報が発生。・・工事中の配管の未接続部(端部)から水が漏えい・・」という記述があります。
つまり、集中廃棄物処理施設の高温焼却炉建屋において汚染水漏れがあったということです。
東電は“ろ過水”もしくは“セシウム吸着装置”の出口水と言っていますが高温焼却炉建屋へ移送している水は本来タービン建屋由来の汚染水で、「漏えい範囲は約35m×約5m」としていますが“深さ”がないので漏えいの規模が分からないものです。
一年近く前(去年の4月10日頃)になりますが、似たようなトラブルとして、「焼却工作建屋への滞留水(タービン建屋に溜まっている汚染水)の誤った移送・・」がありました。
その報告の中の“集中廃棄物処理施設における滞留水移送経路概略図”に高温焼却炉建屋への移送元が「タービン建屋より」と書かれています。
東電が「“ろ過水”もしくは“セシウム吸着装置”の出口水」と言っているのは、タービン建屋滞留汚染水をそのままでは循環水に使うとどんどん高濃度になるので、RO濃縮(=塩分ろ過、淡水化)装置やセシウム吸着装置で処理し、高温焼却炉建屋やプロセス主建屋に一時貯留しているのです。
それと去年の6月に「タービン建屋の滞留水を高温焼却炉建屋やプロセス主建屋に一時貯留」を止めてサプレッションプール水サージタンク(A)【略してSPA(A)】を利用するという話があったのですが、まだ実現されていないで、その工事が今回の事故に関わっているのかも知れません。
以下、その報告ですが以前の資料を再掲します。
実際の集中廃棄物処理施設の建物群をマップの航空写真で見ると以下のようなものです。
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