私の世界・知らない世界―「武装勢力が発電所をロケット弾で攻撃した、要塞古都市ハマー(“Hama”)・・!?」
ネットのCNNのニュースから「武装勢力が西部の都市ハマー(“Hama”)にある発電所をロケット弾で攻撃した・・」という話しですが、シリア政府は「・・この攻撃とシリア全土の停電との関係は明らかにしていない・・」ということで、“シリア全土で停電が発生”しているのはもっと根が深く、長い内戦の結果(破壊合戦の果て)です。
内戦の影響でシリアの電力インフラは著しい機能不全に陥っている(CNNより)
・・で、そのハマー(“Hama”)と言う都市ですが、「シリア西部のオロンテス川(アシ川)中流にある古くからある要塞都市(“Hama”=「要塞」)で、ウィキで調べると驚くのはオロンテス川(アシ川)には「水車の歴史は、紀元前1100年頃までに遡る・・」とされる大型水車があるのです。
要塞都市ハマー(“Hama”)の場所とオロンテス川(アシ川)の水車
話しが変な方に行きますが、その水車を回すオロンテス川(アシ川)はハマー(“Hama”)の南の都市ホムスの西郊にあるダム湖のホムス湖から流れてきたもので、ホムス湖を堰き止めるダムの堰堤は「現存する世界最古のものとされ、紀元前1300年頃に建設されたと推定されており修繕を重ねて現在に至っている・・」のだそうです。
そしてその先の水源は「レバノン山脈とアンチレバノン山脈の間にある谷間・ベッカー高原の東側にあるラブウェ(Labweh)の泉に発する・・」というもので、「大体この場所・・!」という程度に“ラブウェ(Labweh)の泉”は見当が付きますが正確な場所は不明です。
話しを発電所に戻して、ハマー(“Hama”)の北西のMuhradahには水力発電所(“Muhradah Power Station”)があり、ロケット弾で攻撃されたのはここかも知れません。
『シリア全土で停電、発電所にロケット弾
(2016.03.04 Fri posted at 10:12 JST)
(CNN) シリア政府は3日、全土で停電が発生していることを明らかにした。5年に及ぶ内戦の間、同国は頻繁に停電に見舞われていた。
シリア電力省によると、停電の原因は突き止め、一部地域では同日午後までに復旧に向けた作業が始まった。復旧までには2~12時間かかる見通し。原因など詳しい状況については明らかにしていない。
停電が起きた世帯数は不明。反体制派や過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が制圧する都市の多くは政府が運営する送電網から切り離され、燃料式の発電機を利用している。
同省はこの日、停電の発表に先立ち、武装勢力が西部の都市ハマにある発電所をロケット弾で攻撃したと伝えていた。この攻撃と全土の停電との関係は明らかにしていない。発電所では復旧に向けた作業を進めているとした。
シリアの電力施設は内戦による被害を受け、供給が続いている地域でも停電が頻発している。
シリアでは政府軍と反体制派が2週間の停戦に入り、9日にスイスのジュネーブで開かれる和平協議に備えている。しかし反体制派でつくる「最高交渉委員会」は3日、反体制派がシリア政府やロシアなどに攻撃され、停戦は「崩壊寸前」の状態にあると語った。』
ハマー(Hama)
シリア(シリア・アラブ共和国)西部のオロンテス川中流にある都市で、ハマー県の県都である。人口は410,000人を数え、ダマスカス、アレッポ、ホムス、ラタキアに次ぐシリア第5の都市になっている。北のアレッポと南のダマスカスの間にあり、ホムスからは北に当たる。
ハマーはシリアの農業および工業の中心地で、特にハマー周囲の平野部は農業が盛んであり3,680平方km(ハマー県の面積の3分の1を超える)の農地が広がる。ハマー県ではシリアで収穫されるジャガイモとピスタチオの半分以上を生産しており、様々な野菜の生産や畜産も発達している。
オロンテス川沿いに広がる古い街には合わせて16台の大型水車(ノーリア)があり、庭園に水を供給するために使われている。こうした水車の歴史は紀元前1100年頃までに遡るとされる。かつて、川床が低く水面も低いオロンテス川から、用水路や農地へ灌漑を行うために水車が使われていたが、現在ではもっぱら観光用に維持されている。
オロンテス川(Orontes)、またはアシ川(アラビア語)
レバノンに発し、シリアとトルコを流れる河川である。古代オリエントでは主要な川の一つであり、ドラコ川(Draco)、ティフォン川(Typhon)、アクシオス川(Axius)とも呼ばれた。アクシオスは地元の呼び名であり、これが後にアラビア語の「アシ」(‘Asi)へと変化したとされる。「アシ」は「逆らう」の意味であり、アラブ人はこの名の由来を、「流れの激しさ」や「メッカとは逆の方向へ流れるから」とも説明してきた。
オロンテス川はレバノン山脈とアンチレバノン山脈の間にある谷間・ベッカー高原の東側にあるラブウェ(Labweh)の泉に発する。泉の近くには南へ流れるリタニ川の水源の泉もある。オロンテス川は北へ、地中海岸と並行して、落差600mの岩の多い渓谷を流れシリアに入る。渓谷を出たところがホムス西郊のダム湖・ホムス湖である。ホムスのダムは現存する世界最古のダムとされ、紀元前1300年頃に建設されたと推定されており修繕を重ねて現在に至っている。川の西の山上には十字軍の要塞クラック・デ・シュヴァリエが建っている。・・・(=ウィキペディア)
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