騙されてはいけない1387―今起こっている福島原発事故・「陸側遮水壁の凍結運転開始・・!?」
東電の3月31日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始について」と東電のHPにある「中長期ロードマップの進捗状況」・「廃炉・汚染水対策チーム会合第28回事務局会議(2016年3月31日)」の「【資料3-1】汚染水対策」の「陸側遮水壁閉合(第一段階)の開始について」及びネットのNHKニュースからです。
NHKが報道するように、やっとのことで『「凍土壁」の本格運用が始まった」のですが、30日に「原子力規制委員会が運用を認可・・」という、よほど委員会の許可を得るのに手こずったのか? 東電は、「凍結稼動のスウィッチを押す・・」写真を2枚もレポートに載せています。
以下は、「陸側遮水壁閉合(第一段階)の開始について」からですが、その手順を三段階に分け、第一段階を海側の全面閉合と山側を部分閉合する段階(今回実施)、第二段階が第一段階と第三段階の間? の段階、第三段階が完全閉合する段階と訳の分かったようで、分からないものでいかにも慎重を期するものです。
そして第一段階もフェーズ1の「海側全面と北側一部、山側部分先行凍結箇所」とフェーズ2の「未凍結箇所7箇所を除く山側を凍結」の2ステップとなっています。
「凍土壁」の冷凍設備や配管の設置状況もマップの航空写真が現況に近く、リアルに見ることが出来るので紹介します。
なお、海側遮水壁の“地下水溜まり”(海水と混ざった汚染水でタービン建屋に戻さざるを得ないもの)も見ることが出来ます。
・・ということは、一部かもしれませんが、もう漏れ出ているのです。
『汚染水対策の「凍土壁」 本格運用始まる(3月31日12時05分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で増え続ける汚染水対策の柱として建設が進められた「凍土壁」について、31日午前11時20分ごろ、周囲の地盤を凍らせる設備のスイッチが入れられ、本格的な運用が始まりました。
「凍土壁」は、汚染水が増える原因となっている福島第一原発の建屋への地下水の流入を抑えるため周囲の地盤を凍らせて地下水をせき止めるもので、2年越しで建設が進められ、30日、原子力規制委員会が運用を認可しました。
これを受けて、東京電力は午前11時20分ごろ、地盤を凍らせる設備のスイッチを入れ、建屋の周囲に打ち込まれた「凍結管」と呼ばれるパイプにマイナス30度の液体が流れ始めたということです。
地下水の水位が下がりすぎて建屋内の汚染水が漏れ出すのを防ぐため、凍結作業は1700本ある凍結管のうち主に建屋の下流側の1000本に絞って行われ、その後、地下水の水位を見たうえで上流側を段階的に凍らせる計画です。
東京電力は、凍結開始から1か月半程度で効果が出始め、ことしの夏ごろにはほかの対策とも合わせて建屋への地下水の流入量が当初の1日400トンから90トンに減り、完成すればさらに50トン程度に抑えられるとしています。ただし、すべての場所で凍結を進めるためには原子力規制委員会の別の認可が必要になるため、完成する時期の見通しは立っていません。』
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