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2016年4月10日 (日)

騙されてはいけない1389―今起こっている福島原発事故・「高温焼却炉建屋の建屋滞留水水位の運転上の制限の逸脱・・!?」

東電の4月8日の記者会見配布資料「高温焼却炉建屋の建屋滞留水水位の運転上の制限の逸脱について」と「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)」及び東電のHPにある「中長期ロードマップの進捗状況」・「廃炉・汚染水対策チーム会合 第28回事務局会議(2016331日)」の「【資料1】プラントの状況」の「滞留水の貯蔵状況(324日時点)」からです。

高温焼却炉建屋内の滞留水の水位が何故か異? 常に上昇して管理限界値を超えたという話しです。

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東電の報告の「高温焼却炉建屋の建屋滞留水水位の運転上の制限の逸脱について」には時系列の出来事だけで、説明の図が小さくほとんど分からないものですが、「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)」にその状況を説明する文章があります。

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これによると4月7日の15時5分のTP1.48mから4月8日の7時のTP2.881mへ14時間で1,38mも高温焼却炉建屋内の滞留水の水位が上昇したということです。

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「滞留水の貯蔵状況(324日時点)」では高温焼却炉建屋内の滞留水はTP1.406mで約4,420㎥となっています。

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高温焼却炉建屋の貯留床面積が不明ですが、仮に4mの深さとすると1,000㎡(40m×25m程度)以上となり1,38mの上昇は1380㎥もの滞留水を半日少しで移送したことになり、東電のいうSARRY(第二セシウム除去装置)が動いていたとしても処理能力(流量)25m3/h1,200t/日)ということで管理限界内としても水位はかなり上昇します。

それとは別に、図の急な水位上昇部分について、「水位上昇量が大きくなる(HTI建屋の床スラブの構造により有効面積が減少する影響)」としていますが、建屋の地下構造が上に行くと狭くなっていて、逆に管理限界値を超えると水位の上昇が急激に緩くなっているのは、建屋1階など広い部屋にまで出たことを示すものです。

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