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2016年4月29日 (金)

騙されてはいけない1396―今起こっている福島原発事故・「一時貯水タンクの分析結果のトリチウム・・!?」

東電の4月28日の記者会見配布資料「放射線データの概要 4月分(331日~427日)・福島第一原子力発電所周辺における海側遮水壁閉合前後の放射性物質濃度の推移・サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げと分析」の「サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみげと分析」とネットのNHKニュースからです。

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「サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみげと分析」を見ると、「一時貯水タンクの分析結果」において、このところトリチウムだけが上昇傾向にあり運用目標にしている1500Bq/Lに近づきつつあります。

何しろトリチウムは除去不可能なので、汚染水を浄化処理して循環さすと高濃度になるのは避けられないもので、そのような汚染水のリサイクルは循環冷却以外にも出来ているのです。(例えば、建屋から出たトレンチや地下水、海水溜まりの汚染水を処理してかそのまま戻している)

気になるのは、NHKが報道している「トリチウム含む汚染水 海洋放出が最安で最短の評価結果」という話で、除去方法が今のところないというトリチウムは希釈して放出するのが安価で手短だというのは、いかにも手短で安易な結論です。

第一、地下水バイパスは以前にも問題にしたように既に“希釈して放出”をしているのです。

『トリチウム含む汚染水 海洋放出が最安で最短の評価結果(4192245分 NHKニュース)

東京電力福島第一原子力発電所の敷地内のタンクに大量にたまり続けている、トリチウムと呼ばれる放射性物質を含む汚染水について、国の専門家チームは、基準以下に薄めて海に放出する方法が、最もコストが安く最短で処分できるとする評価結果をまとめました。国は、放出による地元への影響も考慮したうえで、今後処分方法を決めたいとしています。

福島第一原発では、溶け落ちた核燃料を冷やすために注いだ水などが汚染水となって増え続けていて、処理をしたうえで敷地内のタンクに保管していますが、すでに80万トン近くに上っています。

このうちの75%以上は、取り除くことが難しいトリチウムと呼ばれる放射性物質を含む水で、国は専門家チームを作って処分方法を検討していました。

その結果、19日の会合で、海に放出するケースや、加熱して蒸発させるケース、それに地下に埋設するケースなど、5つの選択肢について処分にかかる期間やコストの試算値を初めて示しました。

それによりますと、基準以下の濃度に薄めて海に放出するケースは、処分の完了までの期間が7年4か月と最も短く、コストも34億円と最も安くなるとしています。

一方、蒸発させるケースは、期間が9年7か月で349億円、地下水よりも深い地下に埋設するケースは、8年2か月で、最も高い2431億円となっています。

トリチウムを含む水の海への放出は、ほかの原子力施設でも行われていますが、風評被害を懸念する漁業者の理解を得ることは簡単ではなく、国は、放出による地元への影響も考慮したうえで、処分方法を決めたいとしています。

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