騙されてはいけない1405―今起こっている福島原発事故・「凍土壁の一部 温度下がらず追加工事検討・・!?」とNHK
5月29日のネットのNHKニュースの「凍土壁の一部 温度下がらず追加工事検討」と東電の「廃炉・汚染水対策チーム会合第30回事務局会議(2016年5月26日)」における「【資料3-1】汚染水対」、「陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ)」の「地中温度分布図」からです。
NHKは『・・「凍土壁」について、一部で温度が思うように下がっていないため、東京電力は地盤に薬剤を流し込むなどの追加の工事を検討・・」と報土していますので、丁度、「廃炉・汚染水対策チーム会合第30回事務局会議(2016年5月26日)」の資料に「地中温度分布図」がありますので、以前のものと比較して紹介しておきます。
なお、前回(4月21日の記者会見配布資料「陸側遮水壁の状況(第一段階 フェーズ1)」の4月19日の「地中温度分布図」)のものは図を見やすいように加工(拡大・編修)しています。
4月19日頃の「地中温度分布図」の状況(既報)
今回の現況と思われるもの
「10℃前後にとどまっている箇所」はNHKのいう「1号機の北側と4号機の南側の一部」以外に1・2号機東側があり、むしろ1番範囲が広いもので、厄介なことに横に帯状に高温部分があり、もしかすると1号機放水路などの大きな配管や設備の所為かも知れません。
話しは別に:今回、前回のように図を編修しなかったのは、見やすくなっていたからです。別に私を見習った! と言うつもりはありませんが、廃炉に向けて何でも工夫して改良すれば良くなるもの、「凍土壁」も然りです。
『凍土壁の一部 温度下がらず追加工事検討(5月29日11時12分)
東京電力福島第一原子力発電所で、建屋の周囲の地盤を凍らせて汚染水の増加を抑える「凍土壁」について、一部で温度が思うように下がっていないため、東京電力は地盤に薬剤を流し込むなどの追加の工事を検討しています。
福島第一原発では建屋に地下水が流れ込んで汚染水を増やし続けているため、周囲の地盤を凍らせて「凍土壁」と呼ばれる全長1.5キロの氷の壁を設け地下水をせき止める計画で、ことし3月末から建屋より上流側の一部のエリアを除いて凍結作業が進められています。
東京電力によりますと、大半の部分は地中の温度が0度を下回っている一方で、凍結作業が行われているエリアの6%に当たる1号機の北側と4号機の南側の一部で温度が思うように下がらず、高いところでは10度前後にとどまっているということです。
これらの場所の地盤はいずれも過去の埋め立てで砂利が多く含まれることから、東京電力は地下水の流れが集中している可能性もあるとみて薬剤を流し込んで固める追加の工事を検討していて、近く、工事の具体的な方法について原子力規制委員会で議論することにしています。また、当初は凍土壁の凍結が順調に進めば今月中にも凍結の範囲を広げる方針でしたが、この時期についても慎重に探りたいとしています。』
| 固定リンク
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント