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2016年5月25日 (水)

私の世界・面白い話のネタ―『貢がないオスはメスの「餌」 クモの世界の厳しい現実・・!?』

ネットのCNNのニュースから、「オスがメスに求愛の贈り物をする習性で知られるクモは、贈り物の有無がオスの生死の分かれ目になりかねない――。そんな観察結果が生物学会誌に発表された・・」という話です。

「一部のクモはオスがメスに求愛のプレゼントをする習性がある・・」というのはキシダグモ科の習性の1つ“婚姻給餌”というのです。

一部のクモはオスがメスに求愛のプレゼントをする習性がある(CNNより)

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このCNNの写真が良く分からないもの? というか、何故そのようなものを採用したのか不思議で、それで余計“ヨーロッパキシダグモ”を見たくて検索してみましたが“ヨーロッパキシダグモ”はウィキになく、当然写真もソレかどうか分からないものばかりです。

仕方なく蜘蛛(「系統と分類」)を調べるとやたらと親類が多いので大変ですが、やっと“キシダグモ”ならありました。

: 動物界Animalia (Kingdom)

: 節足動物門 Arthropoda (Phylum)

亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata (Subphylum):

: クモ綱 Arachnida (Class):

: クモ目 Araneae (Suborder)

亜目 : クモ亜目Opisthothelae (Infraorder)

: キシダグモ科Pisauridae (Family):

の系統分類ですが“クモ綱”以下に“Araneae”:クモ目、“Opisthothelae”:クモ亜目(後疣類)、“Araneomorphae”:クモ下目、“Entelegynae”:完性域類、“Ecribellatae”:無篩板類、“Lycosoidea”:コモリグモ上科、“Pisauridae”:キシダグモ科:ハシリグモとなります。

キシダグモ科(“Nursery web spider”)(上:日本語のウィキ、下:英語のウィキより)

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その分布(英語のウィキより)

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ヨーロッパの“キシダグモ”が“ヨーロッパキシダグモ”と単純に判断しました。(違うかもしれませんが・・!?)

ウィキの“キシダグモ”の習性を見ると今回の“婚姻給餌”があるようで、英語では“キシダグモ”のことを“Nursery web spider”(“保育蜘蛛”とか“子育て蜘蛛”?)というようです。

お腹の卵収納サックで子供たちを運んでいる(以下は英語のウィキより)

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仲間のハシリグモと赤ちゃんの保育園

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トンボを餌食に

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『貢がないオスはメスの「餌」 クモの世界の厳しい現実

2016.05.25 Wed posted at 15:12 JST

(CNN) オスがメスに求愛の贈り物をする習性で知られるクモは、贈り物の有無がオスの生死の分かれ目になりかねない――。そんな観察結果が生物学会誌に発表された。

ヨーロッパキシダグモという種類のクモは、オスがメスに求愛のプレゼントをする習性で有名。大抵の場合はハエなどの昆虫を、網で丁寧に包んで贈る。

研究チームによると、一見愛情表現にも思えるこの行動に、実はオスがメスに共食いされる危険をかわす効果があることが判明した。中には贈り物が大きいほど交尾の時間が長くなるケースもあった。

観察したのはクモのつがい280組あまり。オスから贈り物をもらえなかったメスは、贈り物をもらったメスの6倍の確率で、オスを餌にした。

「贈り物の有無は、メスがオスを共食いするかどうかを左右する最も重要な要因だった」と研究チームは解説する。

プレゼントなしで求愛しようとしたオス15匹は、交尾する間もなく食べられてしまったという。

オスが贈り物をしなくても、メスが餌を食べている最中に交尾すれば共食いされるリスクは減ることも分かった。

ただし贈り物をすれば共食いされる危険を完全に排除できるとは限らない。プレゼントを贈ったのに、交尾の後に食べられてしまったオスも1匹いた。

キシダグモ科

クモ目に含まれる分類群の一つ。大型のクモも多く含まれ、特にハシリグモ類は水辺によく見られる大型種が多い。徘徊性のものと網を張るものが入り交じる。・・・

習性:日本で見られるものは主として徘徊性で、地上や草の上などを歩き回る。活発で、素早く走る。水辺に生息するものでは、水面をよく走り、水中にも素早く潜る。中には長時間にわたって水中にとどまっているのが観察された例もある。

獲物の捕獲はむしろ待ち伏せ的と言われる。昆虫などを捕食する。水辺に生息する種では、水中で小動物や小魚を捕らえることが観察された例もある。さらに水面に小さなゴミなどを投げ、寄ってきた魚を捕らえたのが観察されたものもある。

これら徘徊性の種でも、幼生は棚網を張るのが知られる。一部に生涯にわたって棚網を張るものもある。

繁殖習性では、交接前に雄が雌に獲物を渡す例が知られる。キシダグモ属のものは、雄がまず獲物を捕り、これに糸を巻いて塊にし、これを雌に口移しのように渡す。これを婚姻給餌という。

卵は丸っこい卵嚢の形にまとめ、雌親がこれを口にくわえた形で持ち歩く。孵化する前にはこれを簡単な網状の巣につり下げ、出嚢した幼生はしばらくそこでまどいをする。(=ウィキペディア)

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コメント

私もこのニュースを気になってて(笑)
CNNの英語サイトを調べました。英語原文のクモの名前は「Pisaura mirabilis」です。残念ながらウィキに日本語ページがありません。
ご参考になれればと思います。

投稿: ayucat | 2016年6月 6日 (月) 16時03分

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