私の世界・知らない世界―「ブラジル、オアシスの村」・・って!?
NHKテレビで「ブラジル、オアシスの村・・」という番組があり、見ていた息子が、「今時、そんな孤絶した村なんて、何か変や? 第一、今風の服着たり、道具あるのに(都市と交流がある)、11時間以上も歩かないと行けない(交通手段が徒歩だけの)村なんか在るはずがない、きっと車が通っているとか何かあるはずや!・・」と言っていたので調べてみると、ブラジルのレンソイス・マラニャンセス国立公園の中ほどにある村がそれのようです。
番組では「砂漠のオアシス」とか言って、広大な砂漠のようなイメージを強調していたようですが、単なる海岸の近くにある砂丘(鳥取砂丘など)の大きいもの(15万5000ha)で、オアシスは大袈裟? というか、雨季の名残としての砂丘の水溜り、湖が出来るものです。
注)15万5000ha=1550平方キロ≒約60km×25kmくらい
“出現した湖”と砂丘(ウィキより)
近くの都市としてはサンルイス(砂丘まで260km)があり、町はバヘリーニャス(砂丘まで約10km)という町があります。ウィキによるとサン・ルイスからバヘリーニャスまでバスで4~6時間。バヘリーニャスからレンソイス・マラニャンセス国立公園までは、大型四輪駆動車で約1時間だそうです。
オアシスの村のあるレンソイス・マラニャンセス国立公園の位置
飛行場もあるバヘリーニャスという町は一部街の中に砂丘があります。
バヘリーニャスの町
ストリートビューで見た町の中
・・で、その肝心のオアシス村ですが、一応真ん中にソレらしきものがあり、どんなに“遠い”と言っても20kmも歩かなくてよい(乾燥した砂丘は四駆で行ける?)ところです。
風のない日はオアシス村から10kmも歩くと海に出られ、魚はオアシス湖で獲るよりも海で獲るようです。
以下は、その砂丘の美しい姿です。(ウィキより)
レンソイス・マラニャンセス国立公園(ポルトガル語: Parque Nacional dos Lençóis Maranhenses)
ブラジル連邦共和国北東部マラニャン州にある広大な砂丘、およびこの砂丘を主体とするブラジルの国立公園である。
衛星写真からも見られる真っ白な大砂丘が広がる。さらに、雨季の間にだけ砂丘の至る所無数のエメラルド色の湖が現れるのが特徴で、マラニャン州州都サンルイスから260kmほどのところにある。
白い砂丘
Maranhensesとは、ポルトガル語で「マラニャン州の」、Lençóisとは「シーツ」を意味する。まるでシーツのように白い砂丘が15万5000haに渡って広がっている。砂丘の砂の成分はほぼ100パーセント石英でできており、それが太陽光に反射して白く見えるのである。
半年ごと(1~6月)の雨季には、その間だけ存在する無数の湖が出現する。これは、石英の層の下にある地下水が雨によって水位が増し、砂丘の谷間に湧き出るためである。湖が出現すると魚も現れるが、乾季の間はどのように過ごしているかははっきりとしていない。有力な説として、魚卵が鳥類に付着して湖に運ばれ孵化する説と、湖に住む魚が耐久卵を産み、地下水脈によるわずかな水分で乾季を過ごし、雨季に湖が出現した時に孵化するという説がある。なお、この地区には新種のカメやカエルが生息し、乾季の間は自ら掘った穴で生活することが明らかとなっている。
国立公園より100キロほど南のパラナイーバ川が上流から河口まで運ぶ土や泥には石英が含まれるが、この石英は河口に達した後には数万年の年月をかけて大西洋の沿岸流により国立公園に面した海岸近くまで流される。その間に石英以外の混入物は砕け散り海水に混じるが、石英は砕かれずに残り、海岸に打ち上げられて風速90メートル以上の強風で国立公園まで吹き飛ばされ、砂丘に積もる。これが長い間繰り返され、現在の姿になったといわれる。
住人と観光
中心部には2つのオアシスが存在し、60人ほどの住民が村を作って暮らしている。住居は葦で作った原始的なもので、寝床は天井から吊り下げたハンモックである。男性は風の少ない雨季に海まで歩いて魚をとり、村でこれを干物にしておき、年間の食料にしている。
特に欧米からの観光客が多いが、大抵は公園の敷地外か、あるいは少し敷地内へ入る程度で、中心部まで行くことはほとんどない。なぜなら、敷地前後の地表の状態はほとんど砂漠に近く、また雨季になると地面はぬかるみ、大型四輪駆動車でもスムーズに進めないほど足場が悪くなるためである。これが、国立公園内の自然環境調査が遅れている原因の一つともなっている。
観光はサン・ルイスからのツアー催行があるものの、観光施設は十分に整備されていない。しかし、その分観光地化されていないために楽しめる部分もある。
2009年11月現在、レンソイス・マラニャンセス国立公園にいちばん近い町はバヘリーニャス(ポルトガル語版)であり、バヘリーニャスには観光客向けのホテルやロッジが建設されている。サン・ルイスからバヘリーニャスまでバスで4~6時間。バヘリーニャスからレンソイス・マラニャンセス国立公園までは、大型四輪駆動車で約1時間。観光ツアーは、大まかに午前ツアーと午後ツアー(サンセットツアー)に別れている。(=ウィキペディア)
| 固定リンク
« 私の世界・知らない世界―「緑茶成分、脳の機能向上に効果か・・!?」の茶カテキン | トップページ | 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『まだ、梅雨前なのにこの暑さ! 思わず「お前暑苦しいなあ・・」と言う・・のネコ!?』 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 私の世界・知らない世界―『サウジアラビアの超高層ビル、「ジッダ・タワー」の建設が約7年ぶりに再開・・!?』(2024.10.06)
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『“花祭り”でお出迎え!・・のネコ!?』(2023.11.24)
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『レニングラード動物園でマヌルネコの赤ちゃんが誕生・・のネコ!?』(2023.08.10)
- 私の世界・面白い話のネタ―『子ども4人、コロンビア密林で40日ぶりに無事発見・・の場所!?』(2023.06.13)
- 私の世界・面白い話のネタ―「スペインの村が丸ごと売りに出され、26万ユーロ(約3800万円)の値が・・!?」(2022.11.14)
「面白話・話のネタ」カテゴリの記事
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『ぬいぐるみのニャー?・・「えっ、助けてくれるの?」のネコ!?』(2024.11.06)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『“汚れ”ネコ・・のネコ!?』(2024.10.12)
- 私の世界・知らない世界―『サウジアラビアの超高層ビル、「ジッダ・タワー」の建設が約7年ぶりに再開・・!?』(2024.10.06)
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・『気分に合わせてネコや犬のクールな顔は・・のネコ!?』(2024.09.20)
「知らない世界」カテゴリの記事
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
- 私の世界・知らない世界―『サウジアラビアの超高層ビル、「ジッダ・タワー」の建設が約7年ぶりに再開・・!?』(2024.10.06)
- 私の世界・知らない世界―『インド首相のナレンドラ・モディの・・二股膏薬!?』(2024.08.24)
- 私の世界・知らない世界―『インドで急速に普及する電子決済システム・・で、日本では・・!?』(2024.05.20)
- 私の世界・知らない世界―『宇宙天気予報・・「非常に活発」レベルの太陽活動!?』(2024.05.11)
コメント