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2016年6月 3日 (金)

私の世界・知らない世界―「ツタンカーメン王の鉄製の短剣、隕石を材料に・・!?」の鉄隕石

ネットのCNNのニュースから、「ツタンカーメン王の鉄製の短剣は隕石を材料にしていた・・」と言う話です。

ツタンカーメン王の黄金のマスク。副葬品の短剣は隕石からできたもの?(CNNより)

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ただ、CNNは手抜き? というか、その“ツタンカーメン王の鉄製短剣”の写真がありません。

鉄製短剣はどんなものか知りたくて調べるとCBCNEWS(“cbc.ca”)の“King Tut's dagger blade made from meteorite, study confirms”に「短剣は、鉄ブレードと金のハンドルと鞘があり、新たな分析により既知の金属隕石と同様の組成を有することが分かった」(ダニエラコメルリ/ミラノ工科大学)と言う写真が載っています。

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ついでに、使用されたと思われる鉄隕石について、「アルゼンチンのカンポ・デル・シエロのクレーターから見つかった355ポンドの鉄隕石。鉄隕石は普通、ツタンカーメン王の短剣のように約10%のニッケルと未満1パーセントのコバルトが含まれている」(ダリル・ピット、Macovichコレクション/ AP通信)ということで参考にカンポ・デル・シエロ鉄隕石の写真です。

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話しは別に:カンポ・デル・シエロ隕石は、「直径約4mだったと考えられているが、落下時に砕けて最大115×91mのクレーターを形成した(これまでに約26個のクレーターが発見されている)・・」ということで、隕石の総重量は発見されたものだけで100tを超えるものです。

従って100tもの隕石は大きな破片が博物館で展示され、小さな破片は標本やアクセサリーとしても販売されている(売るほどある・・)ということで、ウィキのカンポ・デル・シエロ隕石の写真はCBCとは違うものです。

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 一応、アルゼンチンのカンポ・デル・シエロ隕石の場所をマップからですが、残念ながら画像が荒くクレータは識別不可です。

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 ・・で、ウィキのカンポ・デル・シエロ隕石の説明に、「・・1969年に総重量37000kgの隕石が地中から発見された。この隕石は地上で発見されたものとしてはホバ隕石に次いで大きい・・」とあり、その60tのホバ隕石の写真ですが、面白いのは、形状が平らなので大気圏の上部で水切りのようにはねて落下したので損傷が少ない状態で落ち、大きなクレータが出来なかったのです。

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『ツタンカーメンの短剣は「隕石」製、当時わかって使った?

2016.06.02 Thu posted at 19:12 JST

(CNN) 隕石(いんせき)や惑星研究専門の科学誌は2日までに、古代エジプト王朝時代のツタンカーメン王のミイラのそばにあった鉄製の短剣は地球に落ちた隕石を材料にしていたことが判明したとの論文を掲載した。

論文はイタリアやエジプトの博物館の研究者チームがまとめ、同誌「Meteoritics & Planetary Science」に載せた。

蛍光エックス線分析装置を使って短剣の材料を詳しく分析。この結果、鉄、ニッケルやコバルトなどと判明し、データベースに残っている隕石の成分と一致したことを突き止めた。短剣は隕石を用いて作られたことを強く示唆していると結論付けた。

ツタンカーメンのミイラ化された遺体や謎が多い副葬品は1920年代に墓が初めて発見された後、考古学者や歴史学者の関心を強く集め続けてきた。研究者たちは過去に、墓内で黄金の刀身と共に発見された短剣の材料は隕石との見解を示したこともあった。

古代エジプト時代には融解された鉄が使われることはほとんどなかったことから、他に見付かった工芸品なども隕石を使った可能性があるとの見方も出ていた。

今回の論文の研究者たちの結論は過去のこれらの主張に一定の信憑(しんぴょう)性を与える結果ともなっている。

論文は、古代のエジプト人たちは隕石を使っていたことも自覚していたと主張。装飾用や儀式用の優れた小物や道具などを作るため隕石の鉄成分に大きな価値を見いだしていたと指摘。今回の研究結果は、紀元前13世紀のエジプト人たちが「空の鉄」と訳せる新たな象形文字に言及していたことの背景要因につながるかもしれないと分析した。

カンポ・デル・シエロ隕石(Campo del Cielo Meteorite

アルゼンチンのチャコ州で発見された隕石である。名前は、スペイン語で「空の草原」を意味する。

1576年には鉄を含むクレーターとして存在が認識されており、その後部分的に発見されていたが、1969年に総重量37000kgの隕石が地中から発見された。この隕石は地上で発見されたものとしてはホバ隕石に次いで大きいもので、"el Chaco"と名付けられ、現在は現地の博物館に展示されている。これまでに発見された隕石の総重量は100tを超える。

92.5%、ニッケル6.68%からなる鉄隕石のオクタヘドライトに分類される。隕石は直径約4mだったと考えられているが、落下時に砕けて最大115×91mのクレーターを形成した(これまでに約26個のクレーターが発見されている)。隕石の破片は近隣のサンティアゴ・デル・エステロ州を含む3×19kmの範囲に渡って散らばっており、最大では約60km先まで飛んだものもあった。

現在では、大きな破片が博物館で展示されるほかに、小さな破片が標本やアクセサリーとしても販売されている。

ホバ隕石(hoba meteorite

ナミビア・オチョソンデュパ州で発見された隕石(鉄隕石)。確認されているものの中で世界で最も重い。

ホバ隕石は2.7m×2.7mの長方形で0.9mの厚さである。1920年には66トンの重さがあったが、侵食や調査のためのサンプリング切り出し、破壊行為などによって、現在の重量は60トンを若干超えるほどと見積もられている。隕石の成分は約84%が鉄、16%がニッケル、コバルトの痕跡が含まれており、ニッケルの含有量が多いアタキサイトに分類されている。表面には風化によって生じた鉄の水酸化物が見られる。

8万年以上前に落下したと考えられており、地球大気によって減速されて、損傷が少ない状態になったと考えられている。隕石の形状が他に例のない平たい面をもつ形状であったため大気圏の上部で水切りのようにはねて落下したと考えられている。(=ウィキペディア)

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