私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・「シカゴ、ネズミ駆除に野良猫がビールキャットで大活躍・・のネコ!?」
ネットのCNNのニュースから、「ここ数年でネズミが急増して住民を悩ませている米シカゴで、行き場のない野良猫にネズミ対策を担ってもらうプロジェクトが奏功し、申し込みや問い合わせが・・」という話し、イギリスにはウィスキー工場でネズミ駆除に働くウィスキーキャットがいるので、今回のネコ物語は「シカゴ、ネズミ駆除に野良猫がビールキャットで大活躍・・のネコ!?」です。
ネズミ対策に猫が大活躍している(以下CNNより)
ツリーハウス・ヒュメーン・ソサエティーは殺処分ゼロの保護施設の先がけ
猫が新しい環境になれるには4週間ほどかかる
ただ今、パトロール中
以下は、CNNの動画から、本来が野良なので少し生意気な感じのビールキャットの部分を編集しました。
ビール醸造所のエンピリカル・ブリューイングのサイトには早速ネコが紹介されています。
『全米一の「ネズミ都市」シカゴ、駆除に野良猫が大活躍
(2016.07.18 Mon posted at 18:21 JST)
(CNN) ここ数年でネズミが急増して住民を悩ませている米シカゴで、行き場のない野良猫にネズミ対策を担ってもらうプロジェクトが奏功し、申し込みや問い合わせが相次いでいる。
シカゴのビール醸造所エンピリカル・ブリューイングに勤務するネビン・マカウンさん。毎晩電源を落として帰宅の準備をし、倉庫の天井を見上げると、招かれざる客と目が合ったという。「体長30センチもあるネズミがこっちを見て、『まだ帰らないのか? お腹が減ってるんだよ』とでも言いたげな顔でにらんでいた」と身震いする。
ネズミに悩まされていたのは同醸造所にとどまらない。害獣駆除大手のオーキンは、2年連続でシカゴを全米一の「ネズミ都市」と位置付けた。ネズミ関連の苦情は今年に入り、前年より67%増えている。
ネズミはペストなどの感染症のほか、抗生剤に対して耐性をもつ大腸菌などを媒介する。噛まれれば深刻な健康被害をもたらしかねず、近寄らなくても糞尿を通じて細菌がまき散らされる。大量の抜け毛は通気口などを通じて運ばれる。
カナダ・バンクーバーのネズミを調べた調査では、ヒトのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染が多い地区ではネズミからも同じ型のMRSAが見つかった。
気候変動や都市化に伴う古い建物の取り壊しの影響で、ネズミ問題は今後も一層の深刻化が予想される。苦情はシカゴだけでなく全米で増え、自治体がさまざまな対策を打ち出している。
シカゴのレイクビュー地区に住むビクトリア・トーマスさんは、近所に犬を飼う住民やレストランが多く、自宅の裏庭で400匹のネズミが見つかったこともあると打ち明けた。毎日のように市当局に電話したり、ネズミ捕りや毒入りの餌などあらゆる手段を試したものの効果がなく、最後に行き着いたのが、動物愛護団体のツリーハウス・ヒュメーン・ソサエティーだった。
同団体はケージなし、殺処分ゼロの保護施設を米国で初めて1971年に開設。今ではネズミ駆除の革新的なアプローチで有名になった。
同市ではかつて、保護されても里親が見つからない猫は殺処分されていた。しかし2007年の条例改正がきっかけとなり、保護団体などが捕獲した野良猫を避妊・去勢して、元の場所に戻すことができるようになった。
ツリーハウスでは現在、650カ所で3600匹の猫を管理する。それでも中には元の場所に戻せない猫もいる。そこでそうした猫たちにネズミ退治を担ってもらおうと、5年前に「キャッツ・アット・ワーク」のプロジェクトが始動した。
プロジェクト責任者のポール・ニッカーソンさんは、初期に同制度を利用した1人。自宅の近所で工場が取り壊されたことから庭に何百匹ものネズミが出没するようになり、ツリーハウスに相談して猫たちに来てもらうことにした。おかげで今では庭でネズミを見かけることはなくなったという。
ツリーハウスは単純に猫を連れて来るだけでなく、その場所に慣れてもらうために犬小屋を改造して「猫アパート」をつくり、トイレや爪とぎ、玩具、雨除けなども用意する。
猫たちが新しい環境に慣れるまでには4週間ほどかかる。管理人は1日2回餌を与え、必要があれば獣医師の治療を受けさせる取り決めになっている。
猫はネズミを捕るだけでなく、あちこちに体をこすりつけてマーキングすることから、その臭いだけでネズミはいなくなる。
プロジェクト管理者のリズ・ハウツさんは「ネズミ対策に関する限り、ほぼ100%効果がある」と胸を張る。「唯一の長期的、恒久的な解決策」とも。
レイクビュー地区のトーマスさんは3匹の猫を導入した。約600ドル(約6万3000円)のコストをかける価値は十分にあり、「ネズミの穴はたちまち空になった」と話す。猫が来てから庭でネズミは1匹も見かけず、近所の人からも、ネズミが姿を消したと感謝されるという。
エンピリカル・ブリューイングでも、マカウンさんをにらみつけていたネズミは構内から姿を消した。1年半前にやってきた4匹の猫はインターネットで名前を公募。映画「ゴーストバスターズ」の登場人物にちなんでイゴン、ベンクマン、レイモンド、それにゴーザと命名された。
猫が来る前はネズミに袋を食い破られて年間約90キロ相当のモルトを廃棄していたが、今では廃棄せずに済むようになった。
醸造所内には棚や窓や扉が着いた猫タワー「ダークタワー」も完成。猫を目当てに醸造所の見学に来る人も増えている。
中には野鳥の生息環境が脅かされるなどの苦情もあるものの、猫を導入したいという申し込みが多く今では30日待ちの状態。全米からも問い合わせが相次いでいる。
何よりも、猫たちの行き場ができ、殺処分されずに済むようになったことが最大の成果だと担当者は話している。』
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