騙されてはいけない1442―今起こっている福島原発事故・「トリチウムの総量が1000兆Bq・・・!?」
東電の11月11日の記者会見配布資料「(第1回多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会資料)福島第一原子力発電所における廃炉・汚染水処理の状況」の「4.汚染⽔対策における現在の状況と今後の計画」の「4-5.トリチウムの濃度推移と総量」からです。
東電はトリチウムのことを言い出しましたが、「貯蔵タンクに含まれるトリチウムの総量」が約7.5×10**14Bq=750兆Bq、総量が2.5Bq10**15Bq=2500兆Bqで、1500 Bq/Lに換算すると約17億トンにもなり想像も出来ない程の量です。
そして、「事故時に環境に放出されたものを含むが、主に燃料デブリ内などに存在するものと想定される・・」ということは、その総量は“ほんの一部? にしかならないもの”ということです。
普通に“天然に存在”とか“放射線は⾷品⽤ラップでも防げる極めて弱いエネルギー”、“⽔として存在するので⼈体にも⿂介類にもほとんど留まらず排出”などといいますが、“セシウム-134、137に⽐べ、単位Bqあたりの被ばく線量(mSv)は約1,000分の1”ということで、肝心なことは弱くとも“被ばく”する危険物でそれが思いも付かないほど多量にあり、まだ出てくるのです。
そして、致命的に問題なのは、「ろ過や脱塩、蒸留を⾏なっても普通の⽔素と分離することが難しい」ということで、除染の方法がまだないので、そのまま保存か、希釈して排水(海水へ)または排出(大気へ)という原始的な方法しかないのです。
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