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2016年12月16日 (金)

私の世界・知らない世界―「アレッポの戦乱、停戦合意の行方・・!?」(その②)

1216日のCNNは『シリア北部の都市アレッポをめぐりアサド政権と反体制派の間で停戦が成立・・』としていますが、AFPは「約5万人がまだ退避できず・・」と報じています。

住民の避難にはバス20台と救急車13台を使用(CNNより)

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シリアのアサド大統領はアレッポの「解放」を祝う国民へのメッセージを発表

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 以下はAFPの報道写真です。

シリア北部アレッポの反体制派の支配地区から退避する市民、反体制派の戦闘員やその家族を乗せるバス(20161215日撮影)。(c)AFP

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シリア北部アレッポの反体制派の支配地区から市民、反体制派の戦闘員やその家族の退避が進む中、道路に並んだバスを撮った写真(20161215日撮影)。(c)AFP

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シリア北部アレッポの反体制派の支配地区から市民、反体制派の戦闘員やその家族の退避が進む中、道に座り込み泣く男性(右、20161215日撮影)。(c)AFP

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シリア北部アレッポの反体制派の支配地区から市民、反体制派の戦闘員やその家族の退避が進む中、毛布に包まれ運ばれる子ども(20161215日撮影)。(c)AFP

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シリア北部アレッポの反体制派の支配地区から避難し、同市西郊の反体制派が掌握するカーン・アサル地方に到着した人々(20161215日撮影)。(c)AFP/Omar haj kadour

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 なお、反体制派の支配都市イドリブ(Idlib)はアレッポから50km以上離れていますが、カーン・アサルはアレッポ郊外のほんの数キロです。

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『アレッポ東部、市民の避難開始 逃れる先も戦闘地域

2016.12.16 Fri posted at 10:48 JST

(CNN) シリア北部の都市アレッポをめぐりアサド政権と反体制派の間で停戦が成立したことを受け、反体制派の拠点だった市内東部では15日、一般市民と反体制派の避難が始まった。

多くは近くのイドリブ県にある反体制派支配地域に移送される。ここは残された数少ない反体制派の拠点で、アサド政権側が次に制圧を狙うとみられる場所でもある。反体制派の戦闘員らもここへの移動が認められた。

国際赤十字委員会シリア代表によれば、15日には避難の第1陣と第2陣合わせて3000人近い住民と40人を超えるけが人がアレッポ東部から運び出された。

シリア国営テレビによれば、避難は16日も続くという。

一方、イドリブ県ではアサド政権側の空爆が続いており、この数週間で数十人の死者が報告されている。

今回の停戦合意は、トルコとロシアの仲介による一時停戦が崩壊したのちに新たに結ばれたものだ。

トルコの国営通信社によれば、同国のユルドゥルム首相はロシアのメドベージェフ首相に対し、避難が安全に進められ、市民への被害がないようにと念押ししたという。

一方、シリアのアサド大統領は15日、アレッポの「解放」を祝う国民へのメッセージを発表。「1人1人のシリア市民の手で歴史が書かれている」と述べた。

ケリー米国務長官は、関係者すべてが停戦の維持に向けて努力すべきだと述べるとともに、アレッポからの避難が平和裏に行われなければならないと主張した。

「誰もが最も見たくないもの、それは(反体制派が支配するアレッポ東部の)狭い地域が(ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で大量虐殺事件が起きた)スレブレニツァの再来となることだ」

『アレッポ東部、約5万人がまだ退避できず 国連特使

20161216 14:13 発信地:パリ/フランス)

1216 AFP】シリア内戦で激戦地となっていた北部アレッポ(Aleppo)では15日、政府軍との合意に基づき、東部の反体制派地域から民間人と戦闘員ら数千人が退避した。しかし、国連(UN)特使と仏外務省によると、いまだ約5万人が東部に取り残され、その多くは民間人だという。

 国連のスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)シリア問題担当特使は15日、フランス・パリ(Paris)でジャンマルク・エロー(Jean-Marc Ayrault)仏外相と共に記者会見し「不幸なことに、まだ5万人が(アレッポ東部に)とどまっており、このうち4万人は民間人だ。残りは戦闘員15005000人とその家族だ」と述べた。

 デミストゥラ特使はそのうえで、退避する人々に国連職員が付き添い、戦闘員が退去合意に基づいた配慮ある待遇を受けられるようにすることが、国連として最優先課題だと語った。

 一方、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は、ボスニア紛争中に起きたスレブレニツァ(Srebrenica)の虐殺が繰り返されるのを避けるため、対策が必要だとの見解を示した。

 シリア政府を支援するロシアと反体制派を支援するトルコが仲介した今回の合意では、アレッポ東部から退避した人々は北西部の反体制派地域イドリブ(Idlib)へ移送されることになっている。

 これまでに民間人や反体制派の戦闘員とその家族を乗せたバスや救急車の車列が、3回に分けてアレッポを離れた。赤十字国際委員会(ICRC)シリア代表部のマリアンヌ・ガゼール(Marianne Gasser)首席代表は、第2陣が出発した段階で「子どもを含む約3000人の民間人と、負傷者40人以上が出発した」と説明。ただし「東部に残っている人数は不明だ」として、退避完了には数日かかるとの見通しを示した。(c)AFP

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