騙されてはいけない1456―今起こっている福島原発事故・「今度は、淡水化装置(A)ろ過処理水受けタンク入口弁より水の滴下(汚染水漏れ)・・!?」
東電の1月10日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所の状況」から、「4号機タービン建屋内の淡水化装置(建屋内RO設備)(A)において、ろ過処理水受けタンク入口弁のグランド部より水の滴下・・」という報告がありました。(東電の報告の赤枠で囲んだ部分)
<東電の報告>
また、「1つ起こるとまた似た不具合が起こるというのが福島第一の不思議・・?」が起こったようで、前回の「H5タンクエリア西側にある、RO濃縮水貯槽から多核種除去設備へRO濃縮塩水を移送するポンプの出口弁より、5~10秒に1滴の水の滴下・・」の続きの不具合です。
床面に滴下した水の量が約6L(約2m×3m×深さ1 mm)で、「床面の溜まり水をスミヤ測定した結果、周囲と比較して有意な汚染は確認されていない」とあります。
そのスミア法とはろ紙、化学雑巾などでふき取り、付着した放射性物質の量を測定することによって間接的に遊離性の表面汚染の程度を評価する方法で、今回のような、4号機建屋内の元々汚染された環境で意味があるのか疑問に思うのです。
スミア法:表面汚染密度の測定法の一種である。表面汚染検査は、汚染の形態をふまえ、直接測定法と間接測定法とがある。スミア法は間接測定法のことをいい、対象物表面の一定面積(通常100cm2 )を、ろ紙、化学雑巾などでふき取り、付着した放射性物質の量を測定することによって間接的に遊離性の表面汚染の程度を評価する方法である。
遊離性(非固定性)の表面汚染は、表面からはく離しがたい固着性(固定性)の汚染に対して、容易に表面からはく離し、空気汚染等に移行する汚染を意味する。(=Weblio辞書の原子力防災基礎用語集より)
なお、参考ですが「建屋内RO循環設備実施計画変更認可申請に係る面談資料(平成27年5月18日)」の「実施計画2.5章添付資料-1 図-3 処理装置の系統構成図」に4号機タービン建屋内の淡水化装置(建屋内RO設備)(A)を含む処理装置の系統構成図がありました。
4号機タービン建屋内の淡水化装置(建屋内RO設備)(A)の中の汚染水漏れで、とても水と呼ぶようなものでないことは確かです。
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