騙されてはいけない1478―今起こっている福島原発事故・「1号機カバー解体工事における梁吊り治具の不具合・・!?」
東電の4月5日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所1号機カバー解体工事における梁吊り治具の不具合について」と31日の「福島第一原子力発電所1号機建屋カバー解体工事 柱・梁の取り外し開始について」及びその写真・動画集からです。
「1号機カバー解体工事における梁吊り治具の不具合」とありますが、「介錯ロープ用電源ケーブルを巻き込んで破損し、発電機メインブレーカーがトリップしたことにより吊り治具用電源がなくなった・・」ということで、介錯ロープとは「クレーンなどで荷おろしを行う場合に、荷物を引き寄せるためのロープ」のことです。
荷物の下に入らないように、ある程度の長さが必要ですが、電源があるので長さを出し入れして調節できるものです。
劣悪な環境で作業している作業員の方には悪いのですが、何か? ミスが素人ぽいもので、今の福島第一には“玉掛け”作業や重機クレーン操作など、技術を要するベテラン作業員が不足しているのではないでしょうか?
廃炉に向けて、ますます技術的に困難な作業が増大して行くはずで、ベテラン作業員が不足は、相当な問題です。
“玉掛け”:クレーンなどに物を掛け外しする作業のことである。直接あるいはワイヤーロープなどで荷物をクレーンなどのフックに掛ける作業を玉掛けとよぶ。ワイヤーなどを掛ける場合はもちろん、外す場合も玉掛け作業に含まれるので、荷物の移動先で掛けた人間と違う人間がワイヤーを外すような場合は外す作業にも資格が必要となる。一人でクレーン運転をしながら玉掛け作業を行う場合、クレーン運転免許(あるいは技能講習・特別教育)とは別に玉掛けの資格が必要である。ただし、1978年9月30日以前にクレーンなどの免許を取得していた人は玉掛け技能講習相当の資格も有しているとされるので、別途資格は必要ない。
クレーン運転士:日本において、労働安全衛生法に定められた国家資格(免許)のひとつであり、クレーン運転士免許試験(学科及び実技)に合格し、免許の交付を受けた者をいう。一定の規模以下のクレーンについては、技能講習又は特別教育を受けることで運転・操作することが可能となっており、それらの講習等を修了した者を指して言う場合もある。
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