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2017年5月31日 (水)

私の世界・知らない世界―「フィリピンの闇、イスラム国(ISIS)も侵入・・!?」

ネットのCNNのニュースから、『過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に忠誠を誓った武装勢力が侵入し、市民100人以上が死亡しているフィリピン南部ミンダナオ島の街マラウイで、軍が空爆による奪還作戦を展開・・』という話、フィリピンにもイスラム国(ISIS)の魔の手が現実に侵入です。

マラウイに展開する兵士CNNより)

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以下は公安調査庁の国際テロリズム要覧における「モロ民族解放戦線(MNLF)」の解説です。

【モロ民族解放戦線(MNLF):Moro National Liberation Front

主な活動地域:フィリピン(南部・ミンダナオ島各州,南西部・スールー州など)

<組織の概要>

「モロ民族解放戦線」(MNLF)は,フィリピン南部及び南西部におけるイスラム国家建設を目指して設立された分離主義組織であったが,1996年の和平協定締結により武装解除した。現在の指導者は,ムスリミン・セマ議長とされる。

1968年頃,フィリピン大学講師のヌル・ミスアリとイスラム知識人サラマト・ハシムらを中心に設立された。マルコス政権が戒厳令を発出した1972年以降,フィリピン南部で国軍を標的とした武力攻撃を実行した。設立当時,軍事部門「バンサモロ軍」(BMA)に戦闘員約3万人を擁したとされ,フィリピン南部(ミンダナオ島中部)やフィリピン南西部(スールー州,バシラン州)で活動していた。

1976年には,フィリピン政府との停戦協定(「トリポリ協定」)に合意したが,自治権要求交渉や組織内の汚職問題などをめぐって,内部対立が顕在化した。副議長のハシム及び支持者は,1978年,独自の指導部を形成して離反し,「モロ・イスラム解放戦線」(MILF)設立につながった。また,多数の司令官が後の「アブ・サヤフ・グループ」(ASG)に合流した。一方,MNLFはその後,自治権付与の手続などをめぐって政府と対立したが,1996年に最終和平協定(「ジャカルタ協定」)に合意した。

同合意後,路線対立から,2001年,反ミスアリ派がミスアリの議長解任を決定した。ミスアリ派は同年末,スールー州で武装蜂起したが,国軍に鎮圧され,ミスアリは反乱罪容疑で拘束された(20084月に釈放)。しかし,ミスアリ派のハビエル・マリクらは,本拠地であるスールー州で戦闘員数百人を維持し,ASGと連携して襲撃,誘拐などを実行しているとされる。一方,反ミスアリ派は2004年以降,ミスアリ派との和解,合併に向けた協議を進めてきたが,2008年にムスリミン・セマ事務局長が議長に選出された後,ミスアリ派がこれを容認しないことなどから,内部対立は継続している。MILFとフィリピン政府との和平枠組み合意にMNLFが反発する中,20139月には,ミスアリ元議長の一派がミンダナオ島サンボアンガの村を襲撃・占拠し,住民約200人を人質にする事件が発生した。

モロ民族解放戦線(MNLF)とモロ・イスラム解放戦線(MILF)、そしてアブ・サヤフ(ASG)の複雑な関係に旧アルカイダ勢力やイスラム国(ISIS)が加わり、ドゥテルテの強権政治ですから、何か? シリアと同じ状況、ロシアのプーチンがいないだけまし? ですが、中国も南沙諸島関連で参加、アメリカのトランプも黙ってはいません。

そこで私的に悩むのは、どの組織がまだましか、応援したらいいのかという判断、誰が真ともか? その位置付けが出来ないフィリピンは闇です。・・と言っても、「日本は“まし”」とは違います。“顕在化していないだけ”なのです。(最近少し出てきた?)

 ・・で、今回の“イスラム国(ISIS)に忠誠を誓った武装勢力”が侵入の南部ミンダナオ島の街マラウイをマップで紹介します。

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「フィリピン空軍が空爆による奪還作戦を展開している・・」のだそうですが、サンボアンガ独立市にある西ミンダナオ方面コマンド (WESTMINCOM) 3戦術回転翼航空団(空軍)の任務のようです。

ウィキによればサンボアンガにあるエドウィン・アンドリュース空軍基地は「共産主義勢力およびイスラム反政府勢力に対する掃討作戦で使用中」となっています。

エドウィン・アンドリュース空軍基地

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フィリピン空軍が爆撃に使用していると思われる航空機はノースアメリカン・ロックウェルOV-10とアエルマッキSF-260で、どちらも“COIN機”と呼ばれるものです。

OV-10 ブロンコ(OV-10 Bronco):アメリカ合衆国のノースアメリカン社が開発したCOIN機。上は米軍の艦載機、下がフィリピン空軍のOV-10

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アエルマッキSF-260:イタリアのアレーニア・アエルマッキが製造する軽飛行機で、曲芸飛行機および練習機として販売されている。

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COIN機:不正規戦のために使用される軽攻撃機の一種。Counter Insurgency(対暴動)の略。ゲリラ組織の人員や建物・車両を標的とする軽攻撃機の一種。

 言いたかったのは、「フィリピン南部の街で空爆続く・・」といいますが、こんなんでイスラム国(ISIS)の武装勢力に爆弾を落とし、ロケット弾を打ち込んでいるもので、アメリカの『巡航ミサイル「トマホーク」59発でシリア空軍基地を攻撃』やロシアの空母アドミラル・クズネツォフ の搭載機スホーイ33の空爆(シリアのアレッポ)に比べると、何か? かわいいもんです。

巡航ミサイル「トマホーク」

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空母アドミラル・クズネツォフ と搭載機スホーイ33

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『フィリピン南部の街で空爆続く ISIS系勢力が占拠

2017.05.30 Tue posted at 23:14 JST

(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に忠誠を誓った武装勢力が侵入し、市民100人以上が死亡しているフィリピン南部ミンダナオ島の街マラウイで、軍が空爆による奪還作戦を展開している。

ISIS系のイスラム過激派「マウテグループ」は先週、マラウイに攻め入って政府軍と衝突。ドゥテルテ大統領はこれを受け、ミンダナオ島全土に戒厳令を出した。

軍の報道官は30日、国営フィリピン通信(PNA)を通し、特定の標的を狙った空爆を慎重に実施していると述べた。

マラウイに侵攻したマウテグループは教会などの建物に放火し、昨年忠誠を誓ったISISの旗を立てた。国防当局によると数十人の住民が殺害され、さらに多数が人質になっている。隣町ではマウテグループの侵入を防ぐため、夜間外出禁止令が出ているという。

マラウイには、ISISから東南アジアの指導者に指名されているハピロン幹部が逃げ込んでいるとみられる。マウテグループは、警察と軍から同幹部を守ろうとしている可能性がある。

国防当局によると、作戦ではこれまでにマウテグループのメンバー80人以上を殺害。政府軍の兵士17人と警官3人が死亡した。

ドゥテルテ大統領は、最近政府と和平合意を結んだ同島の反政府勢力モロ民族解放戦線(MNLF)、モロ・イスラム解放戦線(MILF)のメンバーに対し、希望があれば軍兵士として雇うとのメッセージを送った。

大統領は戒厳令の期間を年末まで延長し、対象範囲も同国全体に拡大したいとの意向を示している。

・モロ民族解放戦線(Moro National Liberation FrontMNLF

イスラム教徒の政治組織。イスラム協力機構にもオブサーバーとして参加している。かつては分離独立を求めるフィリピンの反政府武装勢力だったが、1996年の和平協定以降、イスラム教徒ミンダナオ自治地域(ARMM)の政府として存続している。

・モロ・イスラム解放戦線(Moro Islamic Liberation FrontMILF

フィリピンの旧反政府武装組組織。フィリピン国内ではかつてアブ・サヤフとともにフィリピン政府と衝突していた2大イスラム系反政府ゲリラであった。パラワン州などミンダナオ島・スールー諸島やバシラン州などを活動拠点としている。

・アブ・サヤフ(Abu Sayyaf GroupASG

フィリピンのイスラーム主義組織。

ウィキよりフィリピンの闇の(「何の、こっちゃ・・?」という)例:2013年の交戦

201399日、モロ民族解放戦線のミスアリ派部隊がミンダナオ島南部の商業都市サンボアンガ市内の海岸部から侵入。沿岸部の集落を占拠し、住民を楯にしてフィリピン軍と対峙した。この襲撃には、和平を主導するモロ・イスラム解放戦線に対する反発が背景にあるとされる。一連の戦闘は、同年9月中にほぼ終了。政府軍によると、サンボアンガ住民の1割、約10万人が避難する中で行われ、同年9月末までの死者数はMNLF183人以上、政府側(国軍、警察官)34人以上。このほかMNLF側は300人前後の拘束者を出しており、武装組織として大きな打撃を受けた。元指導者のヌル・ミスアリは、停戦交渉の仲介をするとしてサンボアンガに赴いたまま行方不明となっている。

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