騙されてはいけない1489―今起こっている福島原発事故・「陸側遮水壁の状況(第二段階)と陸側遮水壁周辺(10m盤)の地下水収支・・!?」
東電の6月8日の記者会見配布資料「陸側遮水壁の状況(第二段階)」と5月25日の「廃炉・汚染水対策チーム会合 第42回事務局会議」・「【資料3-1】汚染水対策」の「陸側遮⽔壁の状況(第⼆段階)」からです。
6月8日の「陸側遮水壁の状況(第二段階)」ですが、わかり難いので一部を拡大・編集しています。
地下水位・水頭状況
地中温度経時変化
【参考】地中温度分布図
「地下水位・水頭状況」の図を見ると陸側遮⽔壁(海側)の内側と4m盤と呼ばれる海側の護岸部までの水位がほとんど同じで、「【参考】地中温度分布図」では完全凍結している陸側遮⽔壁(海側)を通して? 地下水移動量が130㎥/日もあることになっています。
(以下は「【資料3-1】汚染水対策」の「陸側遮⽔壁の状況(第⼆段階)」より)
「地中温度経時変化」の図の“維持管理運転”とは「⼗分に造成された箇所の成⻑を制御することを⽬的とし、地盤への冷熱の供給量を調整する」というものです。
現状の陸側遮水壁周辺(10m盤)=建屋周辺の地下水収支ですが、わかり難いので以下に“2017.4.1~4.30”の現状を書き出して見ました。
<2017.4.1~4.30>
サブドレンくみ上げ量(実測値) A1=530㎥/日
建屋流入量(実測からの推定値) B1=130㎥/日
4m盤への地下水移動量(実測からの推定値)
C1=130㎥/日
閉合範囲外への移動量 D1=0㎥/日
降雨涵養量 (実測からの推定値) E1=80㎥/日
地下水位変動への寄与量(実測からの推定値) E2=-60㎥/日
山側からの地下水流入量(実測からの推定値) F1=650㎥/日
A1(530)+B1(130)+C1(130)+D1(0)-E1(80)+E2(-60) =F1(650㎥/日)
結局、山側からの地下水流入を“サブドレン汲み上げ”と“地下水ドレン汲み上げ”及び山側上流の“地下水バイパス汲み上げ”で凌いでいるのが現状で、全て海(港湾内)へ放流しています。
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