騙されてはいけない1499―今起こっている福島原発事故・「各号機放水路のサンプリング結果とG6タンクエリアの寄与率・・!?」
東電の7月18日に行なわれた「廃炉・汚染水対策現地調整会議(第40回)」の「【資料1-1】発電所内のモニタリング状況等について」の各号機放水路のサンプリング結果と「【資料2】廃炉・汚染水対策現地調整会議 至近課題の進捗管理表」の「各汚染水浄化処理設備の運転状況等について」の「1.Sr処理水のリスク低減に関する概要」からです。
各号機放水路のサンプリング結果
東電は1号機と2号機、3号機の各号機放水路のサンプリング結果を報告していますが、例えば3号機放水路上について、「セシウム濃度は、降雨により若干の上下はあるものの、現在は1,000Bq/Lを下回る濃度で推移」と「降雨により若干の上下はあるものの・・全般に大きな変化は無い」という趣旨のものとなっています。
それは1号機のグラフを見ればわかるのですが、セシウム137濃度が15万Bq/L(15年9月2日)などというトンデモナイ高濃度を基準に縦軸のスケールが作られていて、少なくとも2号機と3号機は縦軸を小さい値のスケールにすれば結果の見方が変わるかも知れないもの、非常によくない統計的グラフの典型です。
話は別ですが、「1.Sr処理水のリスク低減に関する概要」において「フランジ型タンク内のSr処理水の状況」について聞きなれないう“インベントリ”という言葉が使われています。
意味としては「処分場などに存在する放射性廃棄物の量(重量又は体積)、放射性核種の量」を示すもので、G6タンクエリアはSr処理水に関する放射性廃棄物の量の寄与率がG6北が29.1%、G6南が23.8%、つまり全体の5割以上のSr処理水の放射能がこのG6タンクエリアに存在(貯留している)することになりす。
インベントリ:在庫量の意味であり、処分場などに存在する放射性廃棄物の量(重量又は体積)、放射性核種の量などの種類別存在量のこと。
| 固定リンク
« 私の世界・知らない世界―「広連接•新活力•融実業をテーマに、中国インターネット大会・・!?」 | トップページ | 騙されてはいけない1500―今起こっている福島原発事故・「3号機 PCV 内部調査進捗~19 日調査速報~・・!?」 »
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント