騙されてはいけない1503―今起こっている福島原発事故・「除染処理により出て来る高濃度放射能廃液と汚泥のスラリー、スラッジ・・!?」
東電の7月25日の記者会見配布資料「(第6回特定原子力施設放射性廃棄物規制検討会資料)スラリー、スラッジの安定化処理にむけた検討状況」の参考資料の「現行の保管・管理におけるリスク低減」からです。
スラリーとスラッジについて、スラリーは液体中に鉱物や汚泥(今回の場合放射能汚染物質)などが混ざっている混合物のことで、スラッジはもう少し液体が抜けた汚泥のことです。
泥漿(でいしょう):スラリー(slurry)やスライムとも呼ばれる懸濁体(けんだくたい)のことで、液体中に鉱物や汚泥などが混ざっている混合物のこと。粘性の強い(ドロドロとした)流動物であることが多い。
汚泥(淤泥、おでい):下水処理場の処理過程や工場の廃液処理過程などで生じる、有機質の最終生成物が凝集して出来た固体のことである。スラッジともいう。
多核種除去設備(既設ALPS)や増設多核種除去設備(増設ALPS) を稼動すると出てくるスラリーは(最も高濃度の放射能廃液は90Sr約4×10**7Bq/cm3)は施設内で高性能容器(HIC)に格納され、セシウム吸着塔一時保管施設(第一から第四施設)に移送・保管されている。
セシウム吸着塔一時保管施設(使用済みセシウム吸着塔等の一時保管管理:平成26年3月7日より)
蒸発濃縮装置から出る廃液のスラリーはH2西の横置きタンク(完成型)に入れられて保管しています。
東電の各エリア別タンク一覧(「2017年6月29日:廃炉・汚染水対策チーム会合 第43回事務局会議」の「【資料1】プラントの状況」より)によるとH2タンクエリアの横置きタンクは2400㎥のものが26基です。
ただ、下のマップの航空写真は現況ではないので西側に横置きタンクが17基並んでいます。
H2西の横置きタンク
除染装置(AREVA)から出るスラッジはプロセス主建屋の造粒固化体貯槽Dに貯蔵されていて、プロセス主建屋は地下室に汚染水を貯留しているだけでなく廃スラッジも貯蔵しています。
プロセス主建屋
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