騙されてはいけない1509―今起こっている福島原発事故・「サブドレンNo.51水位低下に関するメカニズム(連通性確認試験の結果)・・!?」
東電の8月21日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所サブドレンNo.51水位低下に関するメカニズム(連通性確認試験の結果)について」からです。
東電は「8月2日にサブドレンNo.51において水位低下を示す警報が発生した。同時間帯に、サブドレンNo.51の近傍でサブドレン増強(新No.215)のためのケーシング掘削作業を行っていた。水位の変動と掘削作業の時間から、No.51から新No.215へ水が流れたことが原因として推定された。そのため、No.51と新No.215にて連通性確認の試験を8月10日に実施・・という話の結果報告で、結論っから言うと「ケーシング掘削作業がサブドレンNo.51の水位に影響することを確認」としていますが、何か? 無理やりのこじつけ感が否めないものとなっています。注)こじつける:関係のない物事を無理に理由をつけ関係づける。また、無理に理屈づける。
報告のメイン部分
つまり、「No.51から新No.215への明確な流入は確認できなかったものの、ケーシングの動きに連動してNo.51と新No.215の水位が変動した。」という程度、近傍でケーシングを動かせば連通していなくとも多少の変動はあるもので、「流入は確認できなかった」が本当のところです。
まず、変? に思うのは連通管と新No.215の距離を短く見せようとしている伏しがあるのと連通管の先が「地盤改良体施工時に一部閉塞の可能性あり」を説明図だけに小さく載せていることです。
連通管の先が「地盤改良体施工時に一部閉塞の可能性あり」
問題の連通管は直径15cmの有孔管ですが埋戻し土(砂質土)で埋められていて新No.215まで1.7mもあり、急に水位が下がるほどの連通性は考えられんません。
連通管は新No.215まで1.7m
別紙資料は、まず、「水位計巻き込み(データ欠損)」ばかりが気になるのですが、何処がケージングの動きにNo.51の水位が連動しているのか意味不明の図です。
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