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2017年8月21日 (月)

私の世界・知らない世界―「代替療法選んだがん患者、死亡リスク2倍に・・!?」

ネットのCNNのニュース記事から、「治療可能ながんに対して代替療法を選んだ患者は一般的な治療を受けた患者に比べ、死亡リスクが2倍になるという研究結果が米国立がん研究所の専門誌に・・」という話です。

代替療法を選択したがん患者の死亡リスクが一般治療の2倍に上ったとの研究結果が出た(CNNより)

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代替療法により、がんの進行や転移が起こるケースがみられるという

02


注)代替医療(alternative medicine):「通常医療の代わりに用いられる医療」を指す用語である。Medicineは医療とも医学とも訳されることがあるので、代替医学とも呼ばれる。近代ドイツ医療社会史専攻の服部伸は、代替医療(オルタナティブ医療)とは、科学的・分析的な近代医学の限界を指摘し、時には霊の力を援用しながら、患者の心身全体の調和を取り戻そうとする医療であり、中国医学や漢方医学、アーユルヴェーダもこれに含まれると述べている。今のところ、通常医療に取って代わるような代替医療は存在しない。帝京大学の大野智は、科学的に有効性が裏付けられた医療は通常医療に組み込まれるため、代替医療という言葉自体に矛盾があるのかもしれないと指摘している。日本でも一部の漢方薬は通常医療に取り入れられている。・・・

<日本の代替医療の例>

・中国医学、漢方医学(一部の薬が日本薬局方に収録されている)・鍼灸(国家資格としてはり師ときゅう師がある)

・柔道整復術(国家資格として柔道整復師がある)

・指圧、マッサージ(国家資格としてあん摩マッサージ指圧師がある)

・その他の東洋の各種伝統医学(アーユルヴェーダなど)

・オステオパシー(保険適用外)やカイロプラクティック(保険適用外)のような欧米発信の手技療法

・アロマセラピー(保険適用外)

・各種療術、民間療法(保険適用外)

・宗教的なヒーリング(保険適用外)

・ホメオパシー(保険適用外)(=ウィキペディア)

 CNNの代替療法の記事を読んで、直ぐに小林麻央さんのことを思い、NEWSポストセブンにその記事があるので後ろに載せています。

 当初、「乳がんが発覚したのは201410月のこと。そのときすでにリンパ節への転移も確認・・」ということで「乳ガンのステージ」は良くてステージⅡ、悪いとステージⅣです。

 それなのに「麻央さんのがんが発覚した前後に海老蔵さんが知り合った人の中に、切らないでがんを治す自然治癒や免疫療法を提案する人がいたそうです。しばらくはその人の方針に従って、数百万円の治療費をかけたと聞いています」と代替医療に頼ってしまったのです。

 実は私も、少し以前に近藤誠医師の「患者よ、がんと闘うな 」(文春文庫、2000/12/1)を読んで一時期、信者になりかけたことがあり、たしか彼の専門は麻酔科だと思います。

 当時、がん治療を麻酔医として横で眺めていて、無駄? というか、単なる金儲けのための治療が横行していたのも事実で、それを糾弾したという意味もあった思うのです。(「単なる金儲けのための治療が横行」は、今でもかも・・?)

 彼は「がんは治療せず放おっておくとどうなるか?」(そんな野蛮なことは現代では出来ません)を統計的に調べようと、がん治療がなされていない古い西欧の統計を持ち出して「乳がんは放おっておいてもいても、ほとんど大丈夫(みたい?)」と言っていました。

 ただ、後で私もいろいろ調べてみると、彼の言う“戦わなくとも良いがん”だけではない“がん”もあることを知りました。

 その後も「抗がん剤だけはやめなさい」 (文春文庫)や今回の201212月に著した『医者に殺されない47の心得』(文春文庫)があるようです。

 一番頼りがい、相談仕甲斐のあった先輩、都市科学の近藤さんも、私と同じに近藤誠医師の「患者よ、がんと闘うな 」の信奉者だったのですが、胃がんの手遅れで亡くなりました。

『代替療法選んだがん患者、死亡リスク2倍に 米研究

2017.08.21 Mon posted at 15:10 JST

(CNN) 治療可能ながんに対して代替療法を選んだ患者は一般的な治療を受けた患者に比べ、死亡リスクが2倍になるという研究結果が米国立がん研究所の専門誌にこのほど発表された。

一般的ながんの治療法には、手術や化学療法、放射線療法などが含まれる。これに対して医師ではない人物による効果が実証されていない療法は、代替療法に分類される。

研究チームを率いる米イエール大学のスカイラー・ジョンソン氏によると、一般的な治療法を拒んだり遅らせたりして代替療法を選ぶ患者は増える傾向にあるという。

そうした患者は結果として、がんが進行して大きくなったりほかの部位に転移したりしているとジョンソン氏は指摘し、「がんが大きくなって拡散すれば、回復の可能性は低くなる」と危惧する。

例えばステージ1の乳がん患者の5年後の生存率はほぼ100%。しかしステージ4まで進行すると、20~25%に低下する。

研究チームは2004~13年にかけて米国でがんと診断され、米国立がんデータベースに登録された患者840人の情報を集め、米国で患者数の多い乳がん、前立腺がん、肺がん、結腸直腸がんの症例について調査。代替療法を選んだ280人と、一般的な治療を受けた560人の生存率を比較した。

その結果、代替療法を選んだ患者が5年半後に死亡している確率は、一般的な化学療法・手術・放射線治療を受けた患者の2.5倍に上っていた。

特に乳がん患者の場合、代替療法を受けた患者が死亡するリスクは一般的な治療を受けた患者の5倍に上る。結腸がん患者は4倍、肺がん患者は2倍だった。一方、前立腺がんではリスクが上昇する傾向はみられなかった。

代替療法を選ぶ理由は人によってさまざまだが、一般的な治療と同じ効果があって副作用はないと信じたり、体験談を披露している患者が実は一般的な治療も受けていることが知られていない場合もあるとジョンソン氏は指摘。病院や医師に対する不信感もあるかもしれないと推測する。

代替療法を選ぶのは、高収入、高学歴で健康状態の良い患者の方が多いことも分かった。

ジョンソン氏はこの研究について利益相反はないとしている。一方、論文の共著者3人のうち2人は製薬会社から研究費の助成を受けている。

この研究についてがん専門医のデービッド・ゴースキ氏は、「同様の結果を示している研究はほかにもあるが、残念ながら比較的数は少ない」とコメントしている。「代替療法はがん患者を殺す」と同氏は断言。「実質的に一切の治療を拒むに等しく、費用もかさんでトラブルを招く」と解説している。同氏は今回の研究に関与していない。

<NEWSポストセブンより>

2度転院していた小林麻央さん、がん治療法選択の難しさ

2017.06.29 16:00

28か月にわたる闘病生活のすえ、旅立った小林麻央さん(享年34)。麻央さんの命を奪った根本である乳がんが発覚したのは201410月のこと。そのときすでにリンパ節への転移も確認された。当時、麻央さんが通っていた都内のA総合病院では、「早めに切るべき」という治療方針が示されたというが、麻央さんと夫・市川海老蔵(39才)は切らずに治す方法を模索していた。

 昨今、セカンドオピニオンという言葉の広まりから、より自分に適した治療を受けられる選択肢が格段に増えた。医療関係者が語る。

 「世界中のがん治療の統計によって導き出された最も有効とされる治療のガイドラインでは、切除(手術)・薬物・放射線治療が『標準治療』の3本柱とされています。程度の差によって、これを組み合わせていくのが治療の基本です。ところが、ネットなどに膨大な医療情報があふれている現在では、この標準治療を“最低限の治療”と誤解している人も少なくない。お金さえ出せば、ゴッドハンドと呼ばれる医師の元を訪ねれば、別の“特別な治療”を受けられるのではと考え、いつまでも治療方針が定まらないケースもあるのです」

 ある著名な女性医師は、次のように警鐘を鳴らしている。

 「標準治療というネーミングが悪いイメージにつながっているのではないか。特に有名人の場合、標準治療とは一線を画した“スペシャルな治療法”が残されているのではないかという考えに陥ってしまうケースもある」

 芸能関係者が明かす。

 「麻央さんのがんが発覚した前後に海老蔵さんが知り合った人の中に、切らないでがんを治す自然治癒や免疫療法を提案する人がいたそうです。しばらくはその人の方針に従って、数百万円の治療費をかけたと聞いています」

 望むような治療方針を示されなかった麻央さんが転院したのはB病院だった。同院もまた、都内にある屈指の大病院といっていい。

 「最先端の放射線治療や抗がん剤投与を受けながら、『緩和ケア科』に通い、QOLを優先した治療を受けていたそうです」(B病院関係者)

1)緩和ケア(palliative care):とは、生命(人生)を脅かす疾患による問題に直面している患者およびその家族のQOLQuality of life, 生活・人生の質)を改善するアプローチである。苦しみを予防したり和らげたりすることでなされるものであり、そのために痛みその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと治療を行うという方法がとられる(WHOの定義文2002より)。

2QOL:クオリティ・オブ・ライフ(quality of lifeQOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。QOLの「幸福」とは、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。

 20167月には、さらに別の都内の有名大学付属のC病院に移っている。3つの病院はいずれも日本の最高峰の医療を受けられる大きな病院だが、乳がん治療に詳しいベルーガクリニック院長の富永祐司氏(乳腺外科)は「大病院を3つも変えるというのは、非常に稀なことというほかありません」と指摘する。

 2度の転院は、麻央さんと海老蔵の揺れる心を表していたのかもしれない。その陰には、当時、医療界に吹き荒れていた風潮が影響した可能性もあるのだろう。

 元慶応大学医学部講師の近藤誠医師が201212月に著した『医者に殺されない47の心得』は110万部を超えるベストセラーになった。近藤氏はがんを「積極的に放置」する治療法の第一人者といえる。

「近藤医師によれば、がんには本物のがんとニセモノの『がんもどき』があり、本物は発見した時点で転移しているため手術の効果はなく、がんもどきは転移しないので放置すればいいというものです。それどころか手術することによってがんが増殖や拡散するケースもあり、手術や抗がん剤治療は無意味とまで断じています。

 賛否両論が渦巻く近藤理論ですが、がん患者に与えるインパクトは強く、2年ほど前は手術や抗がん剤治療を拒む患者が続出しました。そうした風潮の中でがんに関するあらゆる情報を集めた麻央さんが“放置”に傾いた可能性は否めません」(医療ジャーナリスト)

 さまざまな要因が重なって手術を回避した麻央さんだったが、気がついた時には治療の選択肢が限られていた。昨年春には骨や肺への転移が進み、手術もままならない状態になった。海老蔵は今年1月に放送された密着特番『市川海老蔵に、ござりまする。』(日本テレビ系)で当時の様子をこう明かしている。

 「早かったら345月でたぶんダメだった。夏は絶対無理だと思った」

 そのシーンが撮影されたのは昨年10月。奇跡のような状況の一方で、麻央さんの命は着実にがんに蝕まれていった。今年4月、麻央さんはがんが顎に転移したことを公表した。

 「5月末に退院して在宅医療に切り替えた頃には、ひどい頭の痛みにも苦しんでいたみたいです。それでも麻央さんは生きようとしていた。もし、もっと麻央さんに合った治療を最初からできていれば…。そう考えると後悔してもしきれません」(梨園関係者)

 綿密な研究に裏打ちされた最新の治療法から、根拠に乏しい民間療法まで、世の中には数え切れないほどの情報が氾濫している。ごく限られた一例が大々的に話題になることで、それまでの治療法の一切が否定されたようなブームとなることさえある。私たちに必要なのは、統計や調査、研究の上に立った正確な情報を取捨選択し、耳当たりのいいだけの不確かな煽り文句に踊らされないことなのだろう。※女性セブン2017713日号

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