騙されてはいけない1512―今起こっている福島原発事故・「Ｈ3エリアフランジタンクの解体完了と2号機の使用済燃料プールの水温・・！？」

東電の9月5日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所 Ｈ3エリアフランジタンクの解体完了について」からです。

　Ｈ3エリアについて8月31日の「廃炉・汚染水対策チーム会合 （第45回事務局会議）」の「【資料１】プラントの状況」から「各エリア別タンク一覧」と「【資料３-１】汚染水対策」から「タンクエリア図」を参考に載せましたが、Ｈ3エリアの場所についてマップの航空写真で紹介しています。

　「各エリア別タンク一覧」にはＨ3タンクエリアは無く、参考に「地下水バイパス用タンク」として9基（1000トン／1基）があげられています。

話は別に：9月5日の記者会見配布資料「福島第一原子力発電所の状況」を見ていて、2号機の使用済燃料プール（ＳＦＰ）の水温だけが44.1℃と妙に高いのに気づきました。

　「使用済燃料プール（ＳＦＰ）水温評価の妥当性および外気温が上昇する夏季におけるＳＦＰ水温を確認するため、ＳＦＰ循環冷却系の一次系の運転を継続した状態で、熱交換器の二次系冷却水の通水を停止する試験」をしているのです。つまり、東電は少しでも手抜き？　というか、省力化したいのです。

　試験予定期間は8 月21 日から9 月下旬頃までだそうで、試しに5日までのグラフを作ってみました。

　外気も9月下旬は下がるので、運転上の制限値（60℃）には達しないようですが、当初の8月21日から25日は1日で平均1.5℃上昇しておりそのままだと（つまり、8月初めからテストしていれば）20日で運転上の制限値60℃を超えます。