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2017年9月10日 (日)

私の世界・知らない世界―「ツァーリ・ボンバは使用するには大き過ぎた・・!?」

 ネットのBBC(bbc.com)のニュースから、「モンスター原爆は使用するには大き過ぎた」:“The monster atomic bomb thatwas too big to use”というツァーリ・ボンバの話ですが、ツァーリ・ボンバは以前に一度取り上げているのですが“nuclearweaponarchive.org”というサイトに投下時の写真があったので再度紹介します。

1961年にソ連は非常に強力核兵器をテスト、それは戦争で使用するには大き過ぎた。それは非常に異なった種類の広範囲の影響をもたらした。

 北極海の非常に離れた島のノヴァヤ・ゼミヤが目標に選ばれ、投下はTu-95 'Bear'爆撃機から行なわれた。」

(以下の写真はBBCより)

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 ウィキにTu-95戦略爆撃機によって運搬・投下された様子が説明されており、大変なものだったことが伺えます。

ツァーリ・ボンバは特別な改修をうけたTu-95戦略爆撃機によって運搬・投下され、測定・撮影用にTu-16Vが随行していた。熱線による被害を最小限に抑えるため、この2機には特殊な白色塗料が塗られていた。また、ツァーリ・ボンバは重量27トン、全長8メートル、直径2メートルと巨大であり、Tu-95そのままでは搭載できなかったため爆弾倉の扉と翼燃料タンクは実験に際して取り外され、それでも全容を納めることはできず半埋め込み式に搭載された。Tu-95は当時のソ連製爆撃機の中では最大級であったことからも、ツァーリ・ボンバの巨大さをうかがい知ることができる。ツァーリ・ボンバには重量800kgにも達する多段階の減速用パラシュートが取り付けられた。これは、投下機が爆心地から45キロメートル程にある安全圏へ退避する時間を与えるためであった。このような対策をしない場合、猛烈な熱線と衝撃波が投下機を襲うか、弾頭が高速で地面に激突して一面に想像もつかない結果を引き起こしてしまう。アメリカも同様の理由で核実験時の一部の核爆弾にパラシュートを取り付けた・・

ノヴァヤ・ゼミヤ島と投下時の様子(“nuclearweaponarchive.org”より)

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 あまりに凄過ぎ? というか、影響が大き過ぎで、さすがのソ連も使うのを諦めたのです。

ツァーリ・ボンバ(Tsar Bomba、「ツァーリの爆弾」の意)

ソ連が開発した人類史上最大の水素爆弾の通称である。正式名称はAN602であり、開発時のコードネームはイワン(Иван)であった。「ツァーリ・ボンバ」の名称は西側諸国が、クレムリンに展示されている世界最大の鐘ツァーリ・コロコル、世界最大の大砲ツァーリ・プーシュカになぞらえてつけたものであるが、現在はロシアでも広く用いられている。なお他国の文献で「正式名称」として使用される「RDS-220」「RN202」はキリル文字での正式名称「РДС-202」「РН202」をラテン文字に翻字したもの。

単一兵器としての威力は人類史上最大であり、19611030日にノヴァヤゼムリャで、唯一の大気圏内核実験が行なわれ消費された(以後製造されていない)。TNT換算で99,000キロトン(約100メガトン)、実際の出力は後述のように、50メガトンに制限されたが、それでも広島型原子爆弾「リトルボーイ」の3,300倍(リトルボーイは15キロトン)に達する。第二次世界大戦中に全世界で使われた総爆薬量の10倍の威力を持つといわれるこの100メガトン級(実際は50メガトン)核爆弾の核爆発は2,000キロメートル離れた場所からも確認され、その衝撃波は地球を3周した。・・・

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(=ウィキペディア)

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