私の世界・知らない世界―「健康的であるはずの果物や野菜が実際には健康に良くないことがある・・!?」
ネットの“Mail Online”(dailymail.co.uk)の記事から、「明らかなこと事実として:健康的であるはずの果物や野菜が実際には健康に良くないことがある!」:“Revealed: When healthy fruit and vegetables
can actually make you ill”からです。
隠れた危険性:特定の果物や野菜は、実際には私たちの健康にむしろ悪いかもしれない
健康についてのメリットを何度も聞くことのある果物や野菜の摂取が場合によっては自身の健康に悪影響を及ぼすことがあるという話しです。
その1例として、グレープフルーツジュースは、スタチンを妨害し、副作用のリスクを高める可能性があります。問題を引き起こす可能性のある果物や野菜は以下のものが挙げられています。
①アボカドなど
ラテックスに敏感な人はアボカドにアレルギー反応を起こすこともあります。
(テックスは、ゴムの樹木の樹液)
ラテックスアレルギー
医療用手袋などに使われている天然ゴムの成分によってアレルギー反応を起こす病態である。メロンや桃、栗などの果物に含まれる成分と交叉反応を起こすことがあり、フルーツアレルギーを合併するため、ラテックス・フルーツ症候群と呼ばれることがある。(以下、それぞれの説明はウィキより)
②さくらんぼなどの種
チェリーの種は、シアン化物をベースにした化合物が含まれているため、噛み砕いて飲みこむ危険です。噛むことによって種が粉砕されると、シアン化物の形態である化合物アミグダリンが放出され、発熱、頭痛、血圧低下を引き起こし、極端な場合には致命的となる可能性があります。
アミグダリン (amygdalin - C20H27NO11)
青酸配糖体の一種。レートリル (laetrile) とも呼ばれる。主にウメ、アンズ、モモ、ビワなどのバラ科植物の未成熟な果実や種子、葉などに含まれる。加水分解されるとシアン化水素を発生する。
③グレープフルーツ
スタチンを服用している場合は、グレープフルーツジュースを飲むとスタチンは、肝臓の酵素であるCYP3Aによって分解され、通常は血流に入る薬物の量が減少します。
スタチン (Statin)
HMG-CoA還元酵素阻害薬(=スタチン) は、HMG-CoA還元酵素の働きを阻害することによって、血液中のコレステロール値を低下させる薬物の総称である。高脂血症患者での心筋梗塞や脳血管障害の発症リスクを低下させる効果があることが明らかにされている。
グレープフルーツジュース
グレープフルーツの果肉に含まれるある種の成分が、肝臓での薬物代謝を阻害して、薬物の血中濃度を上昇させてしまう。結果として薬の効きすぎにより、血圧が下がったり、頭痛、めまいなどの症状を引き起こすことがある。(くすりの適正使用協議会のHPより)
④バナナなどの果物
ほとんどの果物はカリウムを多く含んでいるので、腎臓に問題を抱えている場合、バナナなどの果物を多く摂取するのは避けるべきです。
カリウムの大量摂取
腎臓病の患者においては、逆にカリウムの大量摂取が健康を悪化させることがある。これは、カリウムの排出を腎臓が制御しているためで、腎不全によってこの機能が低下すると摂取したカリウムの排出が困難になり、体内のカリウム濃度が高まることで高カリウム血症が引き起こされ、致命的な不整脈を誘発する危険があるためである。
⑤ビートルート(BEETROOT)
腎臓結石を持っていれば、ビートルートを避けてください、ビートルートには、カルシウムが吸収されるのを防ぐ物質であるシュウ酸塩が含まれています。
ビートルート(beetroot)
ビーツ、レッドビート(red beet)、ガーデンビート(garden beet)、テーブルビート、またはカエンサイ(火焔菜)とは、ヒユ科のビート(Beta vulgaris vulgaris L.)の中でも、根を食用とするために改良された品種群を指す。単にbeetとも表される。
⑥スプラウト(SPROUTS)
血液凝固を予防するために使用される抗凝固薬ワルファリンを服用している場合、スプラウトなどの緑色野菜(注)クロレラも・・)を多く摂取するのを避けるべきです。ホウレンソウなどの緑色の葉の多い野菜にはビタミンKが多く含まれワルファリンの効果を阻害します。
スプラウト(Sprout)
主に穀類、豆類、野菜の種子を人為的に発芽させた新芽で、発芽した芽と茎を食用とする。発芽野菜または新芽野菜ともいう。スプラウトには生育の仕方によってモヤシなどの「もやし系」とかいわれ大根などの「かいわれ系」がある。英単語のsproutに由来するが、英語での意味としては日本語のスプラウトの他に、そもそも芽全般や、芽キャベツを意味する事もある。
ビタミンK (Vitamin K)
脂溶性ビタミンの一種である。ビタミンK依存性タンパク質の活性化に必須であり、動物体内で血液の凝固や組織の石灰化に関わっている。したがって欠乏すると出血傾向となり、また骨粗鬆症や動脈硬化に関連していると考えられている。
⑦キャベツ
生のキャベツには、ホルモンチロキシンの生成を阻止することによって甲状腺機能に影響を及ぼす物質であるゴイトロゲンが含まれている。
ゴイトロゲン(Goitrogen)
ヨウ素の取込みを阻害し、甲状腺の肥大、つまり甲状腺腫(goiter)を引き起こすものの総称である。大豆(及び大豆製品)、松の実、落花生、アマの種子 、イチゴ、ナシ、モモ、ホウレンソウ、タケノコ、サツマイモとキャベツなどのアブラナ属の野菜(ケール、カリフラワー、メキャベツ、ブロッコリー・・)が上げられる。
⑧そら豆
そら豆やチョコレート、ハードチーズなどの食品に含まれるチラミンは、モノアミン神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミン、アセチルコリンなど)と構造が良く似ていて、血圧を調節するのに役立つアミノ酸ですが、時に高血圧発作の誘因となる。
⑨クランベリー
クランベリージュースにはアスピリンの主要成分であるサリチル酸が含まれています。
⑩その他、くすりの適正使用協議会のHPには、牛乳やチーズなども挙げられています。
・牛乳:薬剤の成分が牛乳のカルシウムと結合してしまい、薬の吸収や作用を低下させる。
・チーズ:薬剤がチーズに大量に含まれているチラミンの分解を妨害するため、チラミン中毒(顔面紅潮、頭痛、急激な血圧上昇など)が発現する可能性がある。
お医者さんとよく相談し、話を聞くことが基本です。
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